
旅行ライターが旅行記事の求人に応募する際は、必ず履歴書・職務経歴書・ポートフォリオのいずれかを提出しなければなりませんが、フリーランスの旅行ライターならではの書き方や送付方法があります。ここでは旅行ライターの求人に必要な書類一式に関してまとめて解説いたします。
旅行ライターが求人に応募する際に必要な「もの・書類」とは

旅行記事や国内外現地情報を求める求人に応募したい旅行ライターは、どのようなものや書類を事前に用意しておくのがいいのでしょうか。
旅行ライターは基本的に依頼主が求めるものは下記となります。
- 履歴書
- 職務経歴書
- ポートフォリオ
- 実績のURL
- 実績の記事
- SEOの実績
- 自身で撮影した写真
- 自身で保有しているカメラとレンズ
もちろん上記のすべてがどの会社も求めてくるわけではありません。事前に準備するものは業界によって異なりますし、また、履歴書1つとっても、会社によっては「これまでの勤務経歴は要らない」という変則的なものを要求してくることもあるので注意が必要です。
旅行ライターの「履歴書」の書き方と注意点

履歴書といえば、新卒の終活や転職する際に必ず提出する書類の1つですね。しかし、フリーランスの旅行ライターが提出する履歴書には、中学や高校の卒業経歴などを書くことはありません。基本は大学卒業年から書き始め、就職した会社に関しても「〇〇年~〇〇年 〇〇株式会社 企画部」などと1行で簡略化してかまいません。
なぜなら、相手先企業が知りたい情報は、フリーランスとして、または旅行ライターとしての経歴だけです。そのため、残りの空欄には旅行ライターを含めたフリーランスとしてのキャリアを具体的に分かりやすく書くのがいいでしょう。
また、場合によっては「備考欄に希望の報酬単価を書いて」と言われることもあります。旅行ライターは文字数・難易度・月の執筆数・取材の有無などを総合的に鑑みて料金を決めるので、もしここで書けないのであれば、「平均1文字2円」。「3000文字5000円~」などとアバウトな金額を書いても問題はありません。
旅行ライターに「職務経歴書」は必要ない?

フリーの旅行ライターに履歴書や職務経歴書を求める企業は、実はほとんどありません。職務経歴書は一般的には自分がこれまで働いてきた会社でどのようなポジションに就き、どのような成果を上げていたかを記載しますが、旅行ライターとしての実績は職務経歴書ではなく「ポートフォリオ」という形で提出するので、職務経歴書は無理に提出せず、「職務経歴書は持ち合わせていないので、ポートフォリオを提出させていただきます」と一言添えればいいでしょう。
筆者はこれまで100社以上の企業とお付き合いしてきましたが、「いいえ、職務経歴書をご提出ください」と粘る企業は存在しません。
旅行ライターが最も力を入れるべきポートフォリオの書き方と注意事項
ポートフォリオとは、一般的にはカメラマンやデザイナーなどが自分の成果物をPRする際に提出する作品集のようなものとなります。旅行ライターの場合は記事そのものを載せるわけにはいきませんので、これまでの旅行ライターとしての実績を端的に説明するといいでしょう。記載事項は下記を参考にしてください。
ポートフォリオの記載事項とポイント
- 氏名と生年月日
- 略歴
「〇〇株式会社を退職後にフリーランスに転身。〇〇年に旅行ライターを請け負う」のように、自分の簡単な職歴を200~300文字程度にまとめるといいでしょう。 - 運営サイト
自分でブログなどを運営していたら、ブログ名+URLを記載。 - 執筆実績
雑誌書籍にも執筆している場合は、「実績(WEB)」、「実績(雑誌・書籍)」と分けて箇条書きしてください。また、WEBの場合は「取引先会社名+サイト名+URL」を記載。URLはサイトのトップではなく、自分の書いた記事のURLを記述するようにしてください。
雑誌書籍の場合は「雑誌名+出版社名+発行年」の順番で記述。著者が要る場合は先頭に書いてください。 - SEO実績
「サイト名+URL+実績」を記載。実績は「150のキーワードで1ページ目を獲得」などと記載し、できればサンプルとして実際のキーワードも記述すると、信頼度が増します。
基本的に旅行ライターの求人に応募する際は、このポートフォリオをPDFにして送付することになります。ボリュームはA4サイズで1~2ページにおさまるくらいにまとめるのが良いでしょう。
業界によって異なる履歴書やポートフォリオを作成しておこう
応募先の企業が旅行業界であれば、記載する実績は旅行関連を中心にまとめるといいでしょう。しかし、昨今は海外進出を計画している市場調査や引っ越し、IT、製造業など、あらゆる業界でSEO対策のための旅行・現地情報記事を求めるようになりました。
もしこれまで製造業関連の記事を書いた経験があるならば、その旨が分かるようなポートフォリオを作成すれば、「この旅行ライターならば自社や業界の事情も考慮した記事を書いてくれるだろう」と採用してくれる確率がぐっと高くなるはずです。
出版社や編集プロダクションで求められる「写真」と「カメラ」に関して

昨今の旅行ライターは写真を自身で撮るのが普通となります。予算がたくさんでればカメラマンに依頼するのもいいのですが、通常はカメラマンを雇えるほどの報酬は出ませんので、依頼主がカメラマンを用意してくれない場合は、自分で撮影と執筆双方をこなさなければなりません。
旅行会社やIT企業のWEBサイトに使う写真であれば、正直なところiPhoneのカメラでも使うことができます。しかし、出版社や編集プロダクションは紙媒体で使うことを想定するので、高画質・高解像度でなければならないため、一眼レフもしくはミラーレスが必ず求められます。
出版社や編集プロダクションに応募メールを送るときのポイント
出版社や編集プロダクションに応募する際は、メールでベタ打ちでもかまいませんので、自身が所有しているカメラの機種とレンズを伝えてください。ちなみに、媒体や旅行雑誌の方針、編集長の考えなどにもよりますが、一般的に「10mm~22(24)mm程度の広角レンズ」は必須と思ってください。また、料理をとる際は「単焦点・マクロレンズ」のどちらかが必要となります(できればマクロ)。
写真をポートフォリオとして送る際に気を付けてほしいのは、「10MB以下にサイズを落として送る」ことです。それ以上に重いサイズを添付して送ってしまうと、企業担当者の多くは「マナーが分かっていない」とマイナスの評価をします。最近ではクラウドも使うことができますので、Googledriveに写真を保存して、共有リンクをメールで送るのも一般的となってきました。
求人を出していない企業にも応募する価値はある

「いまのところ旅行ライターの求人はないけれど、ここの会社と取引したい」という企業やWebサイトがあれば、問い合わせページから積極的に応募するようにしましょう。担当者がメールの内容を確認すれば「いま契約している旅行ライターがあまり成果がないから、変えてみようかな」、「いまのライターよりも品質の高い記事を書いてくれそう」と返信をしてくれるかもしれません。
旅行ライターは個人のフリーランスとなるので、依頼主となる企業は、良くも悪くも「付き合い」ではなく、記事の品質とSEOの成果でライターを判断します。そのため、Webサイトに掲載されている記事を確認して、「自分ならこれ以上の記事を書ける」という自信があるならば、例え求人が出ていなくとも応募してみる価値は大いにあるでしょう。