多くのWebライターは自力で案件を獲得できるようになるまでビジネスマッチングサイトを活用します。ここではクラウドワークスで初心者でも案件を獲得するコツと注意点を紹介します。
プロとして働くWebライターの案件受注方法
プロとして働くWebライターは主に以下の方法で普段案件を受注しています。
- 出版社&編集プロダクションから仕事の問い合わせがある。
紙媒体に文章を書いているベテランライターは、本意にしている出版社や編集プロダクションが複数社あるものです。ただし、相当売れっ子でない限り生活できるほどの案件はないため、ほとんどのライターは複数の収入経路を持っています。 - 自分の運営しているSNS&ブログから仕事の問い合わせがある。
FacebookやInstagram、個人ブログなどを運営していると、企業から仕事の問い合わせがくることがあります。ただし、ある程度発信力と実績のあるライターに限るので、初心者ライターには敷居が高いかもしれません。 - 自分の執筆しているサイトから案件の問い合わせがある。
普段記事を投稿している依頼主の運営サイトに「この記事を書いたライターと連絡を取りたい」といった問い合わせがあることも珍しくありません。依頼企業が仲介手数料を取るかもしれませんが、それでもメリットある仕事であれば引き受けるべきと言えます。 - ビジネスマッチングサイトで引き合いを探す。
近年はWebライターが登録できるビジネスマッチングサイトが増えてきました。登録してもまったく引き合いがないサイトも多いので、活用するサイトはよく吟味するといいでしょう。
まだWebライターになりたての初心者は、上記の中でもビジネスマッチングサイトに収入の大半を依存する傾向にあります。
Webライターが最も活用している「クラウドワークス」とは
クラウドワークスは国内最大手のビジネスマッチングサイトで、株式会社クラウドワークスが運営しています。売上高は2022年度で100億を超えており、ユーザー数410万人、利用企業67万人と名実ともに日本のクラウドソーシングサービスを牽引するサイトとなります。
ビジネスマッチングサイトは他にも「ランサーズ」、「ココナラ」、「シュフティ」、「ママワークス」、「Bizseek」などが有名どころとして挙げられますが、いずれもクラウドワークスと比較すると肩を並べることはできていないのが現状です。
ただし、クラウドソーシングサービスによって利用企業の業種や質が異なるので、多くのWebライターはクラウドワークスと並行して複数のサイトを使いこなしているようです。
初心者Webライターがクラウドワークスで案件を受注するためのポイント
クラウドワークスには数多くのWebライティングの案件が出回っていますが、実績に乏しい初心者のライターが案件を受注するためには、幾つかのコツを押さえておくといいでしょう。
プロフィールは「サマリー・評価・実績・職種/スキル・ポートフォリオ/経歴」があり、そのうち評価と実績以外は自分で編集でき、サマリーとポートフォリオ/経歴は企業が依頼するときに必ずチェックする項目なのでしっかりと埋めたいところです。
Webライターの「サマリー」のおすすめの書き方
クラウドワークス上のサマリーは基本情報ページとなるので、Webライターにとって最も大切なページとなります。自己紹介文となる自分の簡単な略歴の他、以下項目を記載するといいでしょう。
- 週の稼働時間
曜日・時間・休日など。本業か副業かも記載 - 得意ジャンル
自分が書きたいジャンルではなく、深い知識がありオリジナティある記事を書ける業界・業種 - 資格
記事の執筆や監修に役立つと思われる資格一覧 - 執筆実績
これまで書いた実績。業界・業種・分野など - 対応ツール
連絡ツール・ソフト。チャットワークやSlack、zoomなど - 意気込みなど
依頼企業が問い合わせたくなるような意気込み。多少ラフな文調でかまいません。
Webライターの「ポートフォリオ・職歴」のおすすめの書き方
ポートフォリオ・職歴欄はタイトル・概要・期間を登録できます。サマリーでは書き切れなかった具体的な実績を載せましょう。また、自分のポートフォリオもPDFで添付できます。
納期よりも早く納品する
クラウドワークス経由でWebライターに依頼する担当者は、日ごろから複数ライターのスケジュール管理をしています。そのため、納期厳守は当然のこと、予定日よりも早く納品することで他のライターと差別化を図り高い評価を受けることができます。
クラウドワークスでWebライターがやってしまいがちな失敗例と対策
クラウドワークスは依頼企業がフリーランスに評価・コメントする方式となり、実績数と星評価5点満点で採点されます。低評価がついてしまうと平均値が下がってしまうため、案件獲得が困難となります。
以下では初心者Webライターがやってしまいがちの失敗例と対策を解説します。
1.返信・レスを早くする
Webライターの中には顧客への対応・返信が非常に遅い人がいます。依頼する担当者は企業に属しているため、スケジュールに沿った記事の納品を求めます。連絡のやり取りは基本はクラウドワークス上ですが、メール通知機能も使えるので、1時間に1度はチェックするとともに、連絡がきたらどんなに遅くとも一両日中に返信するようにしましょう。今日のメールを明日返す、ようなことはないようにしてください。
2.源泉徴収・手数料を加味した料金設定にする
クラウドワークス上で案件に応募するときは、Webライターが提示金額を決めることができます。ただし、報酬のすべてが入金されるわけではなく、源泉徴収、運営元への手数料が差し引かれます。
例えば記事単価1万円の報酬に設定すると、実際手元に残るのは約7500円となります。一方で1万円を手取りで受け取りたい場合は約1万4500円を依頼者に払ってもらう必要があります。手数料はWebライター、依頼企業ともに大きな負担となるので、提示金額はよく吟味が必要です。
Webライターはクラウドワークスの活用目的を決める
Webライターの中には3年、5年経ってもほぼ100%の案件をクラウドワークスから受託している人も少なくありません。副業ライターならいいのですが、本業のプロライターとして今後もやっていくのであれば、クラウドワークスから受注する仕事量は徐々に減らしていかなければ収入の安定化は実現できません。
まずはクラウドワークスの活用目的を決めて、事業計画に沿って運用するようにしてください。
クラウドワークス以外の収入経路を作る
冒頭で解説したように、プロライターはオウンドメディアを運用して企業から案件を受注するのが普通です。競合ライターもいなければ手数料を支払うこともないので、自分の土俵で依頼主と折衝できます。
初心者のうちはクラウドワークスで最低限の収入を確保しつつ、SNSやブログの更新を続けてサイトを成長させるといいでしょう。常に5年後10年後のライターとしての自分を追いかけるのが成功の秘訣となります。
まとめ:Webライターがクラウドワークスを使う際はメリットデメリットをよく考える
今回はWebライターに最も活用されている、ビジネスマッチングサイト「クラウドワークス」の運用上のポイントと注意点を紹介しました。
クラウドワークスは初心者でも案件を受注できるメリットがありますが、手数料やサービス終了といったデメリットもあります。自分で案件を作れるようになるまでは積極活用するのもいいですが、計画性を持って運用し、徐々に依存する割合を減らしていくことをおすすめします。