観光地で仕事したい人向け。観光に関わるおすすめの職種と生活を紹介
観光地で仕事したい人向け。観光に関わるおすすめの職種と生活を紹介

「観光地で仕事ができる職種を探している」という人の多くは、観光スポットの商業施設で働いていますが、実はそれ以外にも観光に関わるおすすめの職種があります。

ここでは観光エリア内で仕事ができる「旅行ライター」について、具体的な仕事内容と簡単な就職(案件探し)の手順をご紹介します。

観光地に関わる仕事・業種とは?

観光地に関わる仕事・業種とは?

観光業に関わる仕事と言えば旅行会社をイメージする人が多いかもしれませんが、実際に観光エリア内で働くことができる業種は、観光地内の宿泊施設や飲食店となります。

いずれも正社員で募集しているところは少なく、また近年は新型コロナの煽りを受けて、大手のホテルであっても正社員の採用を見送っているところが多いです。

旅行会社は新型コロナによって大きな方向転換を迫られている

旅行会社は新型コロナの影響を直接受けた業種の1つです。2022年以降は旅行市場は回復に向かってはいますが、コロナ前の水準と比べると2~4割程度と依然として低い水準です。

また、コロナの渦中であらゆる業界・業種が対面窓口からオンラインに移行を迫られ、旅行会社も相次いで支店窓口を閉鎖。今後はオンラインによる予約業務に注力することが予想されます。

観光に関わるおすすめの仕事・職種「旅行ライター」とは

観光に関わるおすすめの仕事・職種「旅行ライター」とは

コロナが落ち着いた昨今も、相変わらず観光業界は厳しい状況に置かれています。そのため、2023年以降に観光に関わる仕事に就きたいのであれば、仮に観光市場の景気回復が遅れても、自身の収入・生活が傾くことのない、所謂“つぶし”が効く職種を探すのがおすすめとなります。

そこで、観光に関わる仕事としておすすめしたいのが「旅行ライター(トラベルライター)」です。

「旅行・観光」にとらわれないつぶしが効くライターは近年フリーランスに人気の職種

旅行ライターといっても、旅行や観光分野だけしか執筆しないわけではなく、あくまでも得意分野である旅行関連に強みをもっている、といっただけです。そのため、全国各地及び世界各国で活躍している旅行ライターの多くは、「トラベルライター・フリーライター・ジャーナリスト」といった複数の肩書(名刺)を持っていて案件ごとに使い分けているものです。

仮にコロナの影響が尾を引いてなかなか案件を受注できない状況が続いているならば、その間は別の業界の執筆案件を受注することによって生計を維持することができます。

観光地で仕事ができる旅行ライターの具体的な業務内容

観光地で仕事ができる旅行ライターの具体的な業務内容

旅行ライターの主業務は記事の作成と取材です。取材はインタビューをイメージしがちですが、実際は観光スポットの写真撮影が主となります。風景や街並みの撮影は基本的に許可は要りませんが、飲食店やお土産店、水族館や博物館等の商業施設は事前にアポイントをとったうえで、当館マーケティング担当者と折衝する必要があります。

旅行記事の依頼を受けたライターは、その案件だけで当地に取材に向かうのは費用対効果が悪いため、他の案件と絡めたり、周辺の観光地も巡って1~2年分の写真を撮り溜めるのが普通です。そのため、観光地・観光都市の中で10日から2週間程度滞在することが多くあります。

取材先における旅行ライターの1日のスケジュール

観光エリア内に案件で入ったとしても、1日取材をしているわけではありません。半日取材をしたら、残りの時間はホテルやカフェで記事を書いたり、別の仕事をして過ごします。もちろんせっかく観光地に来たのだから旅行も欠かしません。

ただし、周辺を観光する際も一眼レフで素材集めはしなければなりませんので、本格的に自由な時間となるのは夜以降と言えるかもしれません。

旅行・観光に関わる仕事だけで生活はできるのかどうか

旅行ライターと言えば、「若い人が趣味でやる仕事」、「記事の報酬だけでは生活できない」、「収入が不安定」というイメージが先行しがちですが、実際はそんなことありません。

旅行ライターは通常5社前後の取引先から毎月一定数の記事の依頼を受けています。1社の平均収入は3万円から10万円となりますので、旅行案件だけでも20万前後は稼ぐことができます。

加えて不定期に発注がくる取引先や、単発の新規顧客の依頼などを含めると、月平均は30万円前後。もし月末に余力があれば、単発の案件を受注して追加で収入を上げることもできます。

フリーライターは記事単価(文字単価)が低いと言われがちですし、あながち間違ってはいませんが、それでも仕事のやり方次第では一般のサラリーマンと同等かそれ以上稼ぐことは比較的難しくはありません。

観光地で仕事をしながら生活をするポイント

観光地で仕事をしながら生活をするポイント

では、実際に観光地で仕事をしながら中長期生活をすることはできるのでしょうか。

旅行ライターの中には、「1つの都市に最低1か月から3か月ほど暮らす」という人も少なくありません。観光都市には「観光スポット・グルメ・お土産・宿泊・エンタメ」といった具合に数多くの取材スポットがあるので、それらすべてを網羅するのであれば、1週間や2週間では到底時間が足りません。

ただし、観光地で中長期滞在する際は、Airbnbのような民泊がおすすめです。マンスリーマンションやホテルはやはり予算が厳しくなります。また、1か月以上滞在をする場合は、少なくとも経費(宿泊費と移動費)分の収入の当ては作っておくべきと言えます。結局たくさんの観光地を取材しても、情報や記事を提供できる依頼主がいなければ意味がありません。

顧客のホテルが提供してくれることはある?

観光に関わる仕事をしたいという人の中には、「快適なホテル暮らし」をイメージしている人もいるかもしれません。ホテルがフリーの旅行ライターに客室を提供するパターンは、大きく分けて以下となります。

1.依頼主が旅行会社の場合
旅行会社がホテルの取材をライターに依頼する場合は、ホテル側も客室を提供してくれることはよくあります。
2.従業員割引で宿泊
無料で提供というわけにはいきませんが、多くのホテルでは従業員割引で格安に宿泊することができます。割引額は約50%です。
3.ドライバー用の客室
宿泊を伴う旅行ツアーでは、ツアードライバーやタクシードライバーに無料で提供している客室があり、お願いすればライターにも提供してくれることがあります。ただし、間取りが狭かったり、窓がなかったりと、何かと不便であることが多いです。

観光に関わる仕事で生活をするポイントは「単価を上げること」

観光に関わる仕事で生活をするポイントは「単価を上げること」

観光に関わる仕事で生活を続けるに当たり、最も重要なポイントは「記事の単価を上げること」です。昨今はネットの普及により、WEB記事であれば探せばいくらでも記事案件を受注できます。しかし、1記事当たりの報酬が上がらないと、取材の時間を作ることもできませんし、毎月大量の記事を受注しなければ十分な収入を得られません。

記事単価を上げる方法は幾つかありますし、人によって考え方も異なりますが、「単に質の高い記事」を書いているうちは単価は上がりません。

本当に観光に関わる仕事で生活を続けたいのであれば、旅行ライターとしての記事の受注方法を見直してみるといいでしょう。

観光に関わる仕事なら「旅行ライター」が最適!

観光に関わる仕事なら「旅行ライター」が最適!

今回は観光に関わる仕事として旅行ライターを紹介しました。新型コロナによって今後は全国の旅行会社がオンライン予約に注力します。そこで重要となるのが、Googleの検索エンジンでキーワード検索の上位表示を狙うSEO対策です。

現地取材ができる旅行ライターは、今後より重要視されることが予想されます。観光に関わる仕事を求めているならば、一度旅行ライターを本格的に検討してみてはいかがでしょうか。

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