フリーランスで生計を立てるというと、エンジニアやデザイナーといった高度なスキルが必要と考えがちです。しかし、実際はスキルなしでもフリーランスで年収500万円を安定して稼ぐこともできるのです。そこで、ここでは「自分は何のスキルもない」と悩んでいる人に向けて、年収500万円の道筋をご案内します。
今後はフリーランスが活躍！多くの企業が外注頼みとなる
フリーランス・個人事業主の中には、社会的な地位や待遇に関して肩身を狭く感じている人も多く見受けられます。しかし、世界を見てみると企業とフリーランスは非常に密接かつ良好な関係を保持していて、フリーランスへの業務委託やアウトソーシングは数年前から常態化しています。
一方で日本国内を見てみると、ここ数年でフリーランスの数は年々増加傾向にあり、所得も増えてきています。経済産業省が実施する小規模事業者持続化補助金制度においても、フリーランスへの外注費はしっかりと経費として計上することができます。余分な人員を雇う余裕がない零細中小企業の間では、フリーランスに業務を外注することは、定番となっている様子もうかがえます。
新型コロナの影響もフリーランスには追い風に
新型コロナの渦中、多くの企業が苦境に立たされており、この現状はもうしばらく続く見込みとなっています。しかし、ここで追い風となったのがフリーランスを含む個人事業主です。コロナの打撃を受けた多くの企業が社内のスリム化を図り、人件費を節約するため事業や業務の一部をフリーランスに委託するようになりました。
そのため、これまでは主婦が家事の片手間にお小遣い程度で稼ぐような在宅ワークであっても、これまで以上に報酬単価が上がってきたため、フリーランスが本業でみっちりとやれば、サラリーマンレベルの年収を確保することもそれほど難しくはなくなりました。
スキルなしのフリーランスが年収500万円を稼ぐことは現実的に可能か
フリーランスとしてしっかりと稼いで、あわよくばサラリーマン以上の収入を得ることを考えた場合、報酬単価の高いエンジニアやフリーランス案件として需要の高いデザイナーが最も効率よく稼ぐことができます。しかし、エンジニアもデザイナーも長年のスキルと経験が必要ですし、昨今は脱サラしてフリーで働くエンジニアなど技術者が急増しているため、いまからゼロベースで転身するのはあまり現実的ではありません。
しかし、上述したようにコロナ禍以降は外注単価が上がり、フリーランスにとっては収入を底上げする大きなチャンスとなっているのも事実です。では、何のスキルもない人がフリーランスとして年収500万円を継続して稼ぐためには、どうすればいいのでしょうか。
フリーランスでサラリーマン以上の収入を得るのはそれほど難しくはない
国税庁発表によるサラリーマンの平均年間所得は「433万円」。その一方、個人事業主型フリーランスの平均年収は「358万円」となります。サラリーマンは問答無用で収入から税金が引かれますが、フリーランスの場合はある程度の節税対策をすることによって、納める税を抑えることができます。
上記を鑑みると、フリーランスの平均所得は、すでにサラリーマンの所得とほぼ変わらないことが分かります。
「収入が上がらない」と嘆いているフリーランスの特徴
フリーランスの中には「サラリーマンの収入を超えられない」、「いつまで経っても収入が増えない」と嘆いている方も少なくありません。こういった方の多くは、「サラリーマンと同じ働き方をしている」ことが原因に挙げられます。
フリーランスは自身の一人社長となりますので、自分で仕事（案件）を獲得しにいかなければなりません。毎月既存顧客からの案件をコンスタントに引き受けていると、それだけで生活が成り立つため、案件をさらに増やすことをしないフリーランスが多いです。
実際、収入を上げるためには、①「常に案件を獲得すること」、②「自分のキャパオーバーになったら、外注すること」を忠実に守ることが大切で、これさえ守れば収入は毎年上がっていくはずですし、サラリーマンの年収を超えるまでそう時間はかからないはずです。
スキルなしのフリーランスがライターで年収500万円を稼ぐ
スキルなしのフリーランスが年収500万円以上を毎年継続して稼ぐことを考えた場合、現状で最もおすすめできるのは「ライター職」となります。日本語がネイティブであれば、今日からでも案件を獲得することができますし、ライティングスキルは仕事をこなしていくうちに自然と身に付くものです。
「ライターで年収500万円も稼げるとは思えない」というフリーランスも多いかもしれませんが、「ライターとしての稼ぎ方」と「ライターの収入の上げ方」を知っていれば、年収500万円は非常に現実的となります。
スキルなしのフリーランスライターの収入の上げ方
スキルなしのフリーランスライターは、最初はブログの代行やアフィリエイト記事の執筆などを請け負うことからはじめます。最初の内は1文字0.5～0.8円程度ですが、「得意分野」を作り、「SEO対策の知識」を仕事をこなしていく過程で獲得することができれば、文字単価1～3円の間で安定して案件を作っていくことができます。
さらに、スキルなしのフリーランスでも毎日のように文章を執筆するようになれば、自然と「長文記事」も書けるようになります。例えば1文字2円で1万文字の記事を請け負うことができれば、1本2万円の報酬となります。1ヵ月20日勤務で20本書けば、月収はそれだけで40万円ですし、年収でほぼ500万円を稼ぐことができます。慣れてくれば1日2本は書けるので、案件を請け負う余力さえあれば、いくらでも収入を増やすことはできるはずです。
スキルなしのフリーランスライターで成功する最大のポイント
スキルなしのフリーランスがライターで成功する最大のポイントは「SEO対策の記事を作成できる」ことです。SEO対策とはGoogle検索順位の上位に自分のサイトを表示させる技術で、ライターの書く記事が最重要となります。
SEO記事は通常とは異なり、「タイトルや見出しのキーワード記述」、「キーワードの頻出率」など幾つかの技術的な知識が必要となります。しかし、エンジニアやデザイナーのような長年の経験や実績は必要ないですし、基礎的な知識は依頼主から教えてもらうことができるので、ITが苦手な人であってもそれほど心配する必要はありません。
今後はSEO記事を作成できることが、ライターにとって非常に大きな武器となります。SEO記事を専門に書くことができれば、自然とSEO対策全般のスキルも培うことができますので、エンジニアやSEOコンサルが自社にいない零細中小企業から、「SEO分析＋SEO記事作成」の両方を請け負うことができ、報酬もさらに増やすことが可能です。
スキルなしのフリーランスライター。おすすめの分野はどれ？
スキルなしのフリーランスがライターを目指す場合、執筆するおすすめの分野はあるのでしょうか。無論、「分野問わずどの記事でも書けます」と謳えるのであればいいのですが、それとは別に「得意分野」、「強みとなる分野」は必ず応募時に依頼主から質問されます。
SEO記事として需要が高いのは、クレジットカードや保険といった金融系や引っ越し系、脱毛含む美容整形、旅行といった分野となります。
スキルなしのフリーランスライターは旅行記事がおすすめの理由
スキルなしのフリーランスライターが手っ取り早く報酬単価を上げることを考えた場合、おすすめは「旅行記事」となります。その他の金融系や引っ越し系は、ネットで情報を拾うしかないため、他のライターと差別化を図りにくいデメリットがあります。
一方で旅行記事であれば、自分が各地を回って取材をすることができますし、現地で撮影した写真はオリジナルとなるので、依頼主から高く評価を受けます。
昨今は「ノマドトラベラー」、「トラベルライター」など旅行をしながら収入を得るライターが増えてきています。コロナ禍においては一時需要が低迷しましたが、2022年以降は徐々に回復基調となり、各旅行会社も自サイトのSEO対策に予算を注力するようになったため、ライター需要も増えてきました。
スキルなしのフリーランスは旅行ライターで安定した収入確保ができる！
スキルなしのフリーランスがサラリーマン以上の収入を得ることを考えた場合、最も現実的な近道がライターであることをご紹介しました。ライターの中でも旅行記事に強みを持てば、「旅行をしながら収入を得る」一種のニューノーマルの生き方を実現することができます。