Webライターが向いている人、向いていない人の違いやフリーランスライターを本業にして稼げる人の共通点などを具体的に紹介します。
これから会社員を辞めてWebライターに転身を考えている人や、ライティング職を副業から本業にしようと検討している人は是非ご覧ください。
Webライターを本業にするなら今がおすすめの理由
Webライターという職種自体は2000年初めより存在します。筆者がWebライターとして本格的に活動を始めたのは2007年となりますが、当時と2024年現在を比較すると、Webライターの待遇や将来性は大分変っています。
2000年から2010年代後半までは、Webライターは「主婦が副業で請け負う仕事」、「本業の片手間にバイト感覚でやる仕事」といったイメージでしたし、報酬面を鑑みても当たらずとも遠からずでした。具体的には文字単価の平均は0.3~0.5円で、0.8円~1円単価の案件は割と高額な部類となり、美容・金融・保険・不動産といった、当時アフィリエイトの隆盛期を迎えた一部業界くらいなものでした。
一方で2020年代に入ると新型コロナによるパンデミックを起因に、業界問わず多くの企業が対面/実店舗販売からネット集客に予算を注力するようになりました。Webライターにとっては良くも悪くも追い風となり、現在ではWebライターに転身したばかりのビギナーの人であっても、文字単価1円前後の案件を見つけるのはそう難しくはありません。
また、コロナを期に「職場を持たない働き方」、「本業以外の収入源」、「フリーランスの地位」が見直され、Webライターの需要は今後も増加することが予想されます。
Webライターに向いている人とは?誰もが成功するわけではない
一方で今後の展望として、「Webライターの二極化」が進むことが予想されます。所謂「Webライターとして稼げる人と稼げない人」がより選別されていくイメージです。企業がWebライターに記事を依頼する目的は、検索エンジンでキーワード検索をしたときに、検索結果画面に上位表示されるSEO対策のためとなります。
検索結果画面は1頁10記事となるため、SEOの施策を実施している競合が多ければ、それだけ上位表示が困難となり、結果的にサイト評価を上げるため、Webライターにより高い品質の記事を大量に依頼しなければなりません。そのため、優秀なライターは引く手あまたとなり、一方でWebライターに向いていない、スキルが乏しい人は、案件の受注に苦しむことになったり、安価な案件しか受注できない状況に陥るでしょう。
では、Webライターに「向いている人=稼げる人」はどのような人なのでしょうか。
Webライターに向いている人(稼げる人)の条件を解説
Webライターに向いている人は、仕事を続けていくうちに自然と顧客が増え、収入が安定するものです。その理由は「取引先と長期的・継続的な案件受注」を実現していることが挙げられます。
毎月収入が安定しないWebライターの多くは「取引先が流動的」です。単発案件が多かったり、1~3か月で契約が打ち切られたりするWebライターは、なかなか大成できません。
そこで、以下ではWebライターに向いている人の条件を紹介します。稼げる人はどのようなことに気を遣えるかを確認してみてください。
1.業務/顧客/スケジュール管理を徹底できる人はWebライターに向いている
Webライターを志望する人の中には「会社員を辞めてフリーになったら自由な時間が増える」と考えている人も多いでしょう。確かに自分の裁量で1日のスケジュールや業務時間は決めることができますが、その一方で働かないと収入を得ることができない簡単な構図を改めて理解しなければなりません。経費管理、顧客との打ち合わせ、アポイント、月間のスケジュール管理等業務に必要な作業はすべて自分で行う必要があります。必要以上に自分に鞭打つ必要はありませんが、タスク管理はWebライターに求められる重要なスキルと言えるでしょう。
2.中長期の事業計画の実現に向けて実行できる人はWebライターに向いている
フリーランスのWebライターも事業主であり、一人社長です。日々の業務は事業計画に沿って行うべきであり、3年後、5年後、10年後に自分の収入や生活、業務体制がどうあるべきか、日ごろからしっかりと考えておかなければなりません。目の前の案件や業務で手一杯であったり、「5年後の自分なんて想像できない」人は、まずは自分のWebライターとしてのキャリアプランを考えてみるのが良いでしょう。
3.収入を向上させるために投資できる人はWebライターに向いている
会社員時代は労働の対価として給料を会社から貰っていました。勤続年数が上がるにつれて昇給・昇格し、階段を上るように収入は安定します。しかし、フリーランスは自己投資しなければ、10年後、20年後も今と同じ収入の可能性が高いです。WebライターはOFF-JTによる自己投資や新規事業の立ち上げなど、中長期目線で収入を上げるための事前の支出が必要不可欠です。成功するか分からないWebサイトの運営と制作に貴重なお金を使うのは勇気が要ることですが、それができる人は往々にしてWebライターとしての発展が約束されると言えるでしょう。
Webライターに向いている人は「執筆速度/スピード」を重要視する
文章を執筆する際は、依頼主の求める品質の記事を納品することが前提であるものの、「品質にこだわりすぎる人はWebライターに向いていない」と言うことができます。Webライターは成果報酬のため、分量をこなさなければ安定した収入は実現できません。「こだわりのある記事は書けるけど、執筆するスピードが遅い」という人は、実はWebライターとして大きな欠点となります。
ただし、執筆速度は努力によって向上できます。「専門性を高める」、「語彙力を高める」、「集中力を高める」ことによって、執筆速度は各段に向上するはずです。1日7000~1万文字をコンスタントに書けるようになれば、月収40万円を超えることは普通に可能です。
業務の幅を広げる意思がある人はWebライターに向いている
Webライターが本職であっても、フリーランス(個人事業主)である限り業務領域を広げることは、将来にわたるリスクヘッジとなります。Webライターのスキルを活かして翻訳・SEO分析・Webサイト運営・取材など横展開できる業務は多数存在します。それにいち早く気づき、事業計画に組み込み、明日から実現に向けて実行できる人は、往々にしてWebライターとしてだけでなく、個人事業主として成功することができます。「Webライティング以外はやりたくない」と頑固に自分の業務幅を限定してしまうと、パンデミックの再来やAIの発展によりWebライティング市場が縮小した際に生活が困窮するリスクがあります。
まとめ:Webライターに向いている人は将来的に必ず稼ぐことができる人
Webライターを本業にして10年以上稼ぎ続けている人は、今回解説したことを忠実に再現できている人となります。常に将来を見据えた行動計画を実行することで、中長期的に収入の安定化を図ることができます。「Webライターに自分は向いていないかも」と考える人は、まずは本当にWebライターに求められる資質やスキルを見直してみるといいでしょう。