Webライターは「儲からない」、「食えない」という情報が出回っていますが、実際「儲かっている」人との違いは何でしょうか?ベテランライターの儲かる行動を紹介します。
フリーランスのWebライターが「稼げない」「食えない」と言われる理由とは?
新型コロナ以降は日本でもフリーランス人口が増えており、本業との兼業フリーランスを含めると約1600万人と労働人口の24%を占めます。しかし、個人事業主として本業で商売をしているフリーランスは、労働者人口の10%程度とまだまだ少ないのが現状です。
WebライターはIT系フリーランスの中では比較的人気の高い職種となりますが、資格や専門知識不要ではじめられることからWebライターの人口は増加傾向にあり、価格競争が激しいのが現状にあり、「Webライターは稼げない」、「副業のお小遣い稼ぎにはいいけど、本業では食っていけない」という意見が散見されます。
初心者Webライターの平均収入はどのくらい?
Webライターの平均収入を示す統計はないものの、大手リサーチ会社調べでは「副業ライターの年間収入は約22万円」、「本業Webライターは年収200~300万円」がおおよその平均値となるようです。
一方でライターとして活動はじめたばかりの初心者Webライターは、取引先が少ないため月収10万円を超えるのも一苦労、という人も少なくないでしょう。「このまま続けて大丈夫かな?」と漠然とした将来への不安を抱え、数か月以内に辞めてしまうケースが男性女性とともによく見受けられます。
Webライターで「食えない」人に共通する仕事・業務内容
すでにWebライターとして活躍している人の中で、「ライターでは生活できないよ」と言う人は、往々にして以下の共通点があることが分かります。
1.マッチングサイトを使って取引先を探している
ビジネスマッチングサイト/クラウドソーシングサイトは、フリーランス(個人事業主)がサイトに登録し、企業の求人コンペに参加したり、入札して見積りを競い案件を得るサービスとなります。有名どころでは「ランサーズ」、「クラウドワークス」、「ココナラ」などが大手として挙げられますが、いずれも参加企業は「安くて質の高い文章を書くライター」を求めている傾向にあります。
しかし、Webライターは自分でどれだけ価値を高められるかが重要となるため、ここで案件を獲得しているうちは買い叩かれてしまい、一向に収入が上がることはありません。
2.自分がいくら稼げるかが分かっていない
ベテランのWebライターは自分が1日に書ける文字数、1日で稼げる日給をよく理解しています。1日に書ける文字数は書き慣れた人でも1万文字前後で精一杯となるので、あとは文字単価・記事単価を上げるしか収入の底上げ方法はありません。そのため、まずは時間を図って自分が毎日どのくらいの文字数(仕事容量)を書けるかを確かめてみるのが大切です。
3.自己管理ができていない
会社員を辞めてフリーランスとして活動をはじめた当初は、自分を管理する人がいないため、つい仕事をさぼってしまったり、1日の労働時間が少なくなってしまいがちです。Webライターは24時間365日自由に働ける環境だからこそ、自分の1日の業務時間は守るようにしましょう。
4.自己投資/支出に慣れていない
会社員は労働の対価として会社から給料を受け取るだけとなるため、仕事をするにあたり自分で何かを支払うことはありません。しかし、フリーランスになると自分の運営しているサイトのサーバー代やデザイン依頼料、専門家への取材料、画像素材の会員費、オンラインストレージ利用料など維持費がかかります。維持費をかけずに必要最低限のパソコンだけでも記事は書けますが、それではいつまで経っても副業ライターと差別化は図れません。
「食えない」Webライターが稼ぐための方法:文字単価(執筆単価)に妥協しない
食えないWebライターが稼ぐためには、まずは「文字単価に妥協しない」ことが大切です。そのため、相見積もりで安さを重視するクラウドソーシングサイトの利用は極力避けるべきと言えます。
上述したようにライティングは頑張っても1日1万文字が限界となるため、収入を上げるためには文字単価を上げるのが手っ取り早いです。
食えないWebライターはライティングの執筆速度を上げる
上記の通り、最初の業務委託契約で文字単価を決めてしまえば、あとは自分が1日に書ける文字数が収入に比例することになります。しかし、食えない・稼げないというWebライターを見てみると、1日に3000~5000文字程度しか書けていない人が多く見受けられます。ベテランライターは文字単価3円で1日1万文字書けるので、日給3万円、月収は60万円は稼ぐことができます。
「稼げる」Webライターが必ずやっている行動:月間スケジュールを作る
フリーランスは自分で業務管理しなければなりません。その一環として大切なのは「月間のスケジュールを立てる」ことです。その日に書く記事ややるべき雑務などの予定を毎月月初に埋めることで、今月の総業務量といくら稼げるかが理解できます。顧客が少ないうちは下旬になるとスケジュールが空いてくるので、①自分のブログサイトに記事を書く、②新規開拓をする、③既存顧客に追加の記事依頼を貰う、といった風に業務を進めるのが良いでしょう。
食えないWebライターは「取材」案件を請け負う
近年は「取材案件」も外部ライターに任せる企業が増えてきました。グルメ・不動産・人材・旅行・生活系のWebサイトや雑誌媒体でインタビュー取材や撮影取材が発生します。
新型コロナ以降はZoomのようなオンラインMTGツールを活用して在宅取材も可能ですが、企業によっては対面取材を要求するところも多いですし、グルメや観光は現地撮影の必要があります。
取材案件を受けるメリットは単純に報酬単価が高いことと、仕事環境を変えることができることにあります。1日中部屋に缶詰めだと気が付かないうちにストレスをため込んでしまうものです。
Webライティング以外の仕事で収入を得る
Webライターを続けていくと、自分の収入が頭打ちになることがあります。その場合に備え、Webライティング以外の収入経路を考えておくのがおすすめです。ブログ、アフィリエイトサイト、Google AdSense、通販サイト、予約サイトといったサイト運営であれば、記事は自分で書くことができるため、運営に掛かる費用は最初のサイト制作費とサーバー&ドメイン代のみとなります。
仕事を選ぶ上で大切なポイントは「作業時間(仕事量)と収入が反比例する」ことです。Webライターは良くも悪くもやった分だけが報酬となりますが、それでは仕事を休むことができませんし、収入も安定しません。そのため、将来を考えた上で仕事を選ぶ場合、不労所得を得られる“しかけ”を働けるうちに作っておくのがおすすめです。
まとめ:これからはWebの時代。ライターは食えない仕事から稼げる仕事に
今後はどの企業もより一層ネット集客に注力することになります。そのため、SEO対策の施策として必須となるWeb記事はより重要度が増すことになるでしょう。現在はWebライターが食えないと言われた時代から、Webライターは稼げる時代への変遷する節目となります。計画を持って取り組むことで、Webライターとして成功することもそう難しくはないでしょう。