フリーライター/Webライターを希望する人の中には、セミナーや講座に参加してスキルを磨くことを考えている人も大勢います。ここでは無駄にならないようにセミナー講座の選び方や注意点を紹介します。
フリーランスのWebライターがスキルを磨くためにできること
近年は本業副業問わずフリーランス人口が増えてきました。収入を増やすことが目的だけではなく、会社にとらわれない自由な生き方を目指し実現する人が年々着実に増加しています。
フリーランスの中でもWebライターは特別な資格が必要なく、案件を選ばなければ当月から仕事を受注して収入を得られるのが特徴です。しかし、昨今はフリーランスの増加に伴い、Webライターの人口も急増。企業はより優れたライターを選別するため、初心者のWebライターは高単価の案件の獲得が難しくなっているのが現状です。
Webライターの収入事情。初心者ライターが稼げないと言われるわけ
Webライターと言えばフリーランスの中でも「収入が低い」、「ライターだけでは生活ができない」と思われがちです。しかし、ライター職は汎用性があるため、他の職種との横展開に繋げることが容易く、ベテランになると年収800万円~1000万円以上稼ぐライターも存在します。
Webライターの収入の目安は「文字単価」となり、スキルや実績に応じて決まります。ベテランになるとWeb記事の文字単価は3円~5円程度まで上がりますが、初心者のうちは0.5円~1円が相場で、Webライター歴1~5年であっても1円~1.5円の案件を刈り取り続けている人は少なくありません。
フリーライターがセミナー/講座を受ける4つのメリット
フリーライター/Webライターがセミナーや講座を受けるメリットは幾つかありますが、
- 報酬単価(文字単価/記事単価)を上げられる
- Web記事の書き方を基本から応用まで学ぶことができる
- ライター以外の業務を請け負える
- モチベーション向上に役立つ
などが主に挙げられます。
1.報酬単価(文字単価/記事単価)を上げられる
上述したように、Webライターに転身したばかりのうちは実績がないため、文字単価の安い記事案件しか獲得できない可能性が高いです。セミナー/講座を受講することによって「文字単価の高い案件の獲得方法」を学ぶことができます。文字単価の高いベテランライターが普段どのような活動をしているのか、どのようなポートフォリオを持っているのかも教えてくれるセミナーがおすすめです。
2.Web記事の書き方を基本から応用まで学ぶことができる
Web記事と紙媒体の記事の書き方は大きく異なります。雑誌や書籍・新書に書く文章は国語力が真偽性が非常に重要視され、編集者や監修者と二人三脚で脱稿を目指します。
一方でWeb記事は国語力や文章力も大切ですが、何よりも重要なのは「Google検索ランキングで上位を獲得できる記事作成」です。セミナーでは読者に分かりやすい文章を書くコツから、企業に喜ばれるWeb記事の書き方まで学べるので、ネットだけでは調べきれない知識を短期間で効率的に得ることができます。
3.ライター以外の業務を請け負える
Webライターのスキルは文章を書くだけではありません。突き詰めていけば「SEO対策・ディレクション・構成シートの作成・編集・市場調査・翻訳・取材」など多数の業務スキルを培うことができます。ベテランライターの多くは記事作成以外にも複数の業務を請け負うことで、毎月安定した高額な収入を得ています。
4.モチベーション向上に役立つ
フリーライターは基本的に単独の業務となります。エンジニアやデザイナーのようにディレクターや企業担当者と日ごろから密に打ち合わせをすることもほとんどありません。そのため、現時点の自分の立ち位置や、将来に対する漠然とした不安が付きものです。セミナーや講座を受講することで、仲間が増えたり、将来の自分を具体的に想像できるようになり、モチベーションの向上に繋げることができます。
フリーライターがセミナー/講座を選ぶポイントと注意点
近年はフリーランスやWebライター志望者の増加に伴い、セミナー/講座の数が急増しています。そのため、「どのセミナーを選べばいいか分からない」という人も多いことでしょう。
安いセミナー/講座がおすすめできない理由
Webライターのセミナー/講座によっては数千円で受講できるものもあります。しかし、安さを売りにしているセミナーは、往々にしてネットで調べられるような情報を集めただけのもので、自分のスキル向上やリアルなライターのキャリアプランに影響を及ぼすことは難しいと考えられます。
せっかくセミナー/講座の受講意思があるのだから、自己投資として料金にとらわれず、本当に自分のスキルや知識を高めてくれるクラスを見つけてください。
現役のフリーライターが講師に登壇しているセミナー/講座がおすすめ
セミナーや講座はWebマーケティング企業やSEO対策業者、養成スクール運営企業が主に提供しています。しかし、これらの多くは当該企業の社員が登壇するため、リアルなライター事情を理解していない節があり、講義の内容と現実に乖離があることが少なくありません。
一方でプロとして活躍しているフリーライターや作家、編集者であれば、実際自分の歩んできたキャリアやポートフォリオを紹介できるので、スキル向上だけでなく、非常に現実的なキャリアプラン/将来設計を聞くことができます。
セミナー選びのポイント:Webライター講座とライティング講座の比較
フリーライターが選択するセミナー・講座は大きく分けて「Webライター講座」と「Webライティング講座」に区別されます。
Webライター講座は記事の作成方法だけでなく、フリーライターとして日々活動すべきことやキャリアプラン、専門性の高め方など、業務全般や収入の増やし方に焦点を当てた講義が特徴です。
一方でWebライティング講座は往々に記事の書き方に焦点を当てているのが特徴です。「主語述語の関係・助詞と助動詞の使い方・ターゲティング方法・キーワードリサーチ方法」などWeb記事を作成する上でのテクニカルな部分に重点を置いています。
Webライターを本業として続けていく上ではどちらも重要となるので、まずは喫緊で自分が求めているものを見直してみるのが良いでしょう。
フリーライターのセミナー/講座は対面型とオンラインどちらがおすすめ?
フリーライターのセミナー/講座は従来の対面型のほか、オンラインMTGツールを利用したオンラインセミナーや動画視聴型などがあります。それぞれ長所と短所があるため、自分に合ったセミナーを探すようにしてください。
対面型セミナーのメリット&デメリット
対面型セミナーは移動が必要なため、会場に足を運べない人は参加できないデメリットがあります。一方でプロのライターを志望している人が集まるため、志同じの仲間ができたり、普段は出会う機会のないプロライターや作家の生の声を聴くことができます。オンラインセミナーでは知ることができない貴重な情報を得ることができるため、最低一度は対面型に参加したいところです。
オンラインMTGツールを活かしたセミナーのメリット&デメリット
ZoomやGoogle MeetといったオンラインMTGツールを使ったリアルタイムの講義もコロナを契機に急増しています。1対1、1対複数で受講できるほか、映像の乱れや音声の遅延もSkypeと比べると大きく改善されています。一方でセミナー主催者側のルールによっては「質問できない・登壇者のキャリアが不明・ネット回線によって受講できないことがある」といったデメリットが挙げられます。
動画視聴型のメリット&デメリット
動画視聴型は多種多様の業種・職種の専門家がプラットフォームに動画を上げて、受講希望者はチケットを購入することで視聴できる仕組みとなります。動画は1コース2000~5000円程度と安いのが特徴ですが、その一方で「動画主が素人」、「情報量が少ない」、「質問しても返答に数日待つ必要がある」といったデメリットも見受けられ、フリーライターを本業として考えている人にはあまりおすすめできる教材はないようです。
まとめ:初心者ライターはセミナー/講座を有効活用してスキル向上を図る
初心者のライターは実績をつける前に、スキル向上と業界知識の獲得がキャリアの第一歩です。セミナー/講座を受講する際は、コース(講義)内容をよく吟味した上で申し込むようにしてください。