フリーランスライターが高単価の取材ライティングを成功させるポイントと流れ

フリーランスライターが高単価の取材ライティングを成功させるポイントと流れ

フリーランスライターが高単価の取材ライティングを成功させるポイントと流れ

フリーランスライターの多くは、取材兼ライティングの依頼を定期的に受けていることでしょう。しかし、「取材ありきの仕事がなかなか採用されない」、「取材案件は時々受けるけど、正直言うと割に合わない」と悩みを持つ人も多くいます。

そこで、今回は高単価の取材案件を受注するポイントや成功の秘訣、注意点などをまとめてご紹介します。

フリーランスライターにとって取材案件の報酬相場は?

フリーランスライターにとって取材案件の報酬相場は?

フリーランスライターの中には、定期的あるいは不定期に取材案件を受注している人も多くいるでしょう。フリーランスが請け負える取材は、一般的にライティングとセットの案件となっているため、取材費分報酬が高くなります。

取材案件の費用相場は、原稿料と併せておよそ3万~10万円前後が相場となります。業界の著名人やアポが難しそうな込み入った取材が発生する場合は、10~15万円前後の高額案件に発展することもあります。

ただし、昨今は新型コロナのためZOOMのようなオンライン会議システムを通じて取材をするケースも増えてきました。この場合は取材の手間が省ける分報酬も割安となることがあるので留意しておくといいでしょう。

フリーランスライターは取材の経費申請できるかの確認を必ずする

会社の社員が取材に行くのであれば、交通費や取材先の入場料・食事代金などは基本的に経費申請することができますが、フリーランスライターの場合は、報酬にすべての経費が含まれていることもよくあります。

「取材は割に合わないから本当は引き受けたくない」というフリーライターが多いのは、これが大きな理由です。仮にライティングもセットで引き受けることができても、経費を差し引いたら実際の受け取れる報酬は1~3万円程度という場合がほとんど。取材の準備期間、当日、執筆、修正などを含めると最低でも3日分の労力と手間がかかるため、日給換算すると割に合わなくなることがよくあります。

そのため、初めて請け負う取材案件の際は、必ず依頼主に取材経費の有無を質問することを覚えておいてください。

フリーランスライターが取材案件を受注しやすい業界

フリーランスライターが取材案件を受注しやすい業界

取材案件は主にビジネス・旅行・グルメ業界で多く需要があります。ビジネスは企業インタビュー、旅行は観光施設取材、グルメ業界は飲食店の取材兼レビューとなります。

ビジネス系の取材は相手が企業の社長やカリスマの人である場合はそれに伴い報酬も高額化します。しかし、一般的にアポイントは依頼主側の方でとってくれるので、テレアポをする必要はありません。

旅行・グルメ業界は取材案件を見つけることは容易ですが、込み入ったインタビューがない分報酬には恵まれないことが多いです。

ただし、海外の情報取材は現地に行ける人が限られているので、報酬は相談次第で高単価へ発展することも多いです。

高単価の取材案件を受注するポイント

高単価の取材案件を受注するポイント

取材案件の募集要項を確認してみると、多くの場合で報酬が「要打ち合わせ」のように公開されていません。

取材案件は依頼主側もしっかりと雇うフリーライターを吟味するので、高単価の案件を受注したい場合はポートフォリオ(職務経歴書)をしっかりと作りこむことが大切です。

また、初回の取材案件でうまくいけば、毎月定期的に依頼をしてくれる可能性も高いです。しかし、フリーランスは業務委託契約となるため、長く取材を続けていたからといって受注単価が上がるわけではないことに注意してください。

そのため、高単価の取材案件を受注するポイントは、「最初の契約時の交渉」にあると言えます。

報酬の交渉は必ず最初の契約前にするのが鉄則

フリーランスライターは昇給や昇格はありませんので、最初に業務委託契約を交わしたときに記載される報酬金額がすべてとなり、その後は仕事の出来栄えに関わらず報酬の交渉は非常に厳しくなります。

取材のような手間や経費がかかる案件を請け負う際は、依頼主の言い値ではなく、「この金額なら気持ちのいい仕事ができる」という額をストレートに伝えるのがおすすめです。

「さすがにこの報酬は割に合わない」と考える金額は、他のフリーランスライターも同様に考えているものです。フリーランスに外注することに慣れていない企業の場合、提示する相場が分からないため、とりあえず安く買い叩く傾向にあります。

まずはフリーランス全体の相場を伝える意味でも、ライター側から金額を提示するのがおすすめです。

高品質の取材&ライティングをしても報酬単価が上がらない理由

高品質の取材&ライティングをしても報酬単価が上がらない理由

どんなに時間をかけて品質の高い取材やライティングをしても、上述したように基本的にフリーランスである限り報酬単価が上がることはほとんどありません。

その理由は大きく分けて2つ考えることができます。

1.高品質の記事を求めていない

これはWEB記事でよく見受けられます。そもそも論として、取材記事を依頼する企業はそこまで高品質の取材や記事を求めていない可能性があります。

依頼主が想定している時間以上に取材と執筆に手間暇かけても、それが依頼主が求めていなければ単なる自己満足でしかありません。フリーランスライターが高単価を維持する秘訣は、「依頼主が求める水準をぎりぎり上回る品質の仕事をする」ことであり、重要なのは「納期厳守と月にどのくらいの量をこなすことができるか」です。

2.報酬を上げてまで依頼するメリットが見出せない

WEB記事の場合は、サイトのブランディングのためでもありますが、それ以上にSEO対策の意味合いが大きくあります。SEO対策とはGoogle検索結果の上位表示を狙う施策の一つとなります。SEO対策を成功させるためには一定量の記事数が必要となるので、依頼する企業からすると「1つの記事にそんなに大金は出せない」と考える傾向にあります。

取材案件の報酬を高単価にする方法

取材案件の報酬を高単価にする方法

では、どのような方法を用いれば、フリーランスのライターでも高単価の取材案件を受注することができるのでしょうか。

1.取材可能エリアを拡大する

企業側がフリーランスに取材を外注するメリットは、「人件費の削減」です。そのため、フリーランスが一人で取材、撮影、執筆を賄ってくれるのが最低条件となり、また、「来週に〇〇でイベントがあるから取材してきて」と言われて、二つ返事で承諾できるライターが依頼主にとっての理想となります。

フリーランスライターにとって「全国どこでも取材できます」、「報酬次第で海外取材もできます」と取材可能エリアが広いことは非常に大きな強みとなります。

2.8000~1万文字の記事を1日で書けるスキルを身に付ける

本業でライターを家業としているフリーランスの平均文字単価は1文字2~4円となります。仮に取材費が安くとも、1記事8000~1万文字前後を1日で執筆することができれば、執筆料だけで1万6000円~4万円を稼ぐことができます。

1日に執筆できる文字量が増えれば、取材費が割に合わなかった場合は原稿料でカバーできるスキルは持っておくと非常に重宝します。

3.取材経費は必ず依頼主側に負担してもらう

取材に関わる移動費や宿泊代、インタビュー対象者に支払うお金などが報酬込みの場合、高い確率で赤字となります。そのため、最低でも取材経費は依頼主側に負担してもらうようにしてください。

これを「経費申請したいことを言ったら採用されなさそう」と考えてしまうと、その時点で対等の関係でもお互いwinwinの関係でもなくなってしまっています。報酬に関しては非常にセンシティブとなるので、できるだけ明確に、契約時に解決しておくといいでしょう。

フリーランスが高単価で取材を請け負う場合の注意点

フリーランスが高単価で取材を請け負う場合の注意点

今回はフリーランスが取材を請け負う際のポイントと注意点を中心にご紹介しました。高単価で受注できるポイントは、「フリーランスとして全国どこでも行ける機動力」です。「報酬さえもらえればどこでも取材に行けますよ」と言えるのはフリーランスだけの強みですし、依頼主にとっても重宝するはずです。

是非上記で紹介したことを念頭に交渉してみてください。

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