ライター必見！読まれる記事の作り方。依頼主を満足させる構成も紹介

ライターになったばかりの人や、自分の記事の読者数・PVがなかなか伸びない人は、どのような対策・施策を実践しているでしょうか。

Webコンテンツは「読まれる記事の作り方」というものがあります。それを知らずに日々記事を更新していると、どこのサイトにもあるハウツー記事にしかなりません。

そこで、今回はライターが依頼主を満足させることができる読まれる記事の作り方、及び記事の構成方法を具体的に紹介します。

Webにおける読まれる記事の前提

雑誌やマガジンにおける「読まれる記事」は、読者に寄り添ったオリジナルコンテンツが重要視されます。しかし、Web記事はオリジナルコンテンツを作成する前段階として、「SEO対策」と「SNSのシェア機能」が考慮されていることが前提にあります。

どんなに良質なコンテンツも検索にヒットしなければ読まれない

Web記事はネット上に無数にあり、読者はGoogleやYahooといった検索エンジンでキーワードを入力して記事を検索します。検索結果画面に表示される記事はGoogleのクローラーによって「インデックス」されていることが条件となるほか、検索結果画面の1ページ目に表示されるためには、SEO対策と呼ばれるWebマーケティングを考慮しなければなりません。

どんなに良質で完成度の高いコンテンツを作成しても、検索上位にヒットしなければ読まれる機会はほとんどありません。また、良質なコンテンツであれば必ずSEOで有利というわけではなく、キーワードの含有やタイトル・見出しの文章など数多くの要素を考慮する必要があります。

Webライターに求められるコンテンツの多くはSEO記事となります。そのため、SEOの知識が浅いライターは、まずはSEOの基本を理解するのがおすすめです。

SNSを考慮したページ作成・誘導をする

有名なWebサイトでもない限り、1つの記事で何万PVという数値を出すのは非常に困難です。しかし、SNSを考慮することでページをバズらせたり、シェアされやすいページを作ることは十分可能です。

• ページの記事末にSNSのシェア機能（シェアコード）を付ける
  読者の中には記事を読んだあとに自分のSNSにシェアをする人もいます。それを考慮してシェア機能を最初から付けるのは非常におすすめです。
• SNSにシェアしたくなる記事タイトルを心がける
  読者が読んだ記事をSNSにシェアするか否かは、記事の内容はもちろん重要ですが、タイトルがキャッチャーであることも大切です。読者を惹きつけクリックしたくなるタイトルかどうかは公開する前に必ず見直すようにしましょう。
• 書いた記事はSNSで紹介する
  自分で書いた記事はSNSで毎回紹介するようにすると、固定ファンが付く可能性があります。自分のブログ記事ではなく依頼主の記事であれば、SNSの更新代行も有料で請け負うのもおすすめです。成果が出れば報酬増も期待できますし、ライターとしての活動幅も広げることができます。

SEO対策を考慮した記事構成を紹介

Web記事を作成する際は、ページの記事構成を理解する必要があります。どの業界・分野・企業から受注する記事もすべて以下の流れで記事は作成されます。

記事作成の流れ

1. キーワード決め
2. タイトル決め
3. h2～h3の見出し決め
4. メタディスクリプション作成
5. 本文作成

記事構成

• タイトル
• リード
• 見出し1
• 画像
• テキスト
• 見出し2
• 画像
• テキスト
• まとめ

上記の順番で記事構成を検討します。見出しはh2が見出し、h3が小見出しとなりh2の内容を細分化するときに使います。そのためh3の下にh2が来ることはありません。

また、SEO対策ではしばしば「キーワードの含有率」を気にする依頼主もいます。しかし、近年のGoogleは非常に優秀で賢くなっているため、キーワードの含有率を意識するのは不要となり、その代わり周辺語や共起語といったワードを記事内に散りばめることによって、ユーザー意図に沿った記事に仕上げることができます。

読まれる記事の鉄則「ユーザー意図を把握する」

読まれる記事の条件の1つとして覚えておきたいのが「ユーザー意図を把握する」ことです。多くの依頼主は、ライターに執筆してもらうキーワードは事前に社内で決めています。しかし、記事内容はライターに任せることがほとんどなので、ライターはパソコンの向こう側にいる読者がどのような情報を求めているのかを手繰り寄せなければなりません。

ユーザー意図は、キーワードからまずは判断するといいでしょう。例えば「旅行ライター＋年収」のキーワードのユーザー意図を考えると、

1. 旅行ライターの年収を知りたい
2. 旅行ライターへの転職を考えているが、生活できる収入を得られるか不安がある
3. 旅行ライターでも十分な収入を得られるのであれば、転職したい
4. 旅行ライターにどうすればなれるのか
5. 旅行ライターになったらどのように仕事を見つければいいのか

単純にキーワードだけを見ると1．は推測できますが、2～5はキーワードだけでは判断できないユーザーの隠れた検索心理となります。もちろんどの読者も1～5を考えているわけではありませんが、傾向としては間違ってはいないと考えることもできるはずです。

読まれる記事を目指すのであれば、記事を執筆する前に必ず上述したユーザー意図を考えるようにしましょう。

コンテンツを適材適所に使うのも読まれる記事には大切な要素

Web記事におけるコンテンツはテキストだけではありません。画像や動画も重要なコンテンツの一部となり、テキストだけでは訴求しきれない部分を視角イメージで分かりやすく記事内容を伝えることができます。

画像は素材サイトからダウンロードするのもかまいませんが、旅行記事であれば現地撮影した写真を使うことで、よりリアルな印象を読者に植え込むことができます。また、自分でPhotoshopなど加工ソフトで画像を作成するのもおすすめです。手間はかかりますがその分依頼企業の担当者から信頼を得ることができるはずです。

一方で動画はご存知の通りYouTubeやTikTokが世界的に注目されています。テキストでは言い表せないことを端的に十数秒で伝えることができるのが特徴です。ただし、記事中に埋め込むとサーバーに負荷がかかり、ページの処理速度が遅くなるデメリットがあるので多用する際は注意が必要です。

オリジナルコンテンツの作成を心がける

ネットで探せば簡単に見つかるような情報や、キーワード検索したら多くの競合サイトが似たような内容を書いている場合、仮にユーザー意図を把握した記事であっても読まれる記事とは言えません。

オリジナルコンテンツを作成する際は「体験談」、「業界人だけが知っている知識」、「高い専門性」といった要素を含んだ記事を心がけてください。

まとめ：読まれる記事は公開後の分析も大切。依頼主と二人三脚でサイト運営を

今回は読まれる記事の作り方や構成などを具体的に解説しました。読まれる記事を作成するためには、SEO対策の知識やWeb記事の基本的なHTML構造などを把握する必要がありますが、いずれも複雑な内容ではないため、Webに疎い人でも多少の学習で何とかなるはずです。

ただし、記事によってはキーワードの見直しや依頼主からの動画や画像の提供、SNSの運用状況などを打ち合わせする必要があります。Web記事は自社の大切なホームページに公開するマーケティング・コンテンツとなるので、記事の重要性を担当者に理解してもらい、二人三脚で読まれる記事の作成を成功させてください。