フリーランスのライターは仕事に慣れてきた暁にはセルフブランディングを始める必要があります。しかし、周りに先輩上司がいなければ、どのようにライターのブランディングをすればいいか分かりません。
そこで、ここでは高単価の仕事を受注するための自身のブランディングや、知名度の上げ方を詳しく解説します。
フリーライターにとってのセルフブランディングとは?
Webライターは副業で働く分には不要ですが、本業でフリーライターとして稼業を続けていくのであれば、自身をプロデュースするセルフブランディングの方法を見出さなければなりません。
フリーライターが行うセルフブランディングの意味と効果は「高単価の仕事の受注」と「顧客からの問い合わせ」です。
1.ライターのセルフブランディングと高単価の仕事の受注
ライターのセルフブランディングの目的の1つが「高単価の仕事の受注」にあります。副業ライターとの差別化を図るだけではなく、自身をブランディングすることによってクライアントに「このライターは単価が高い」と思わせないようにする効果もあります。
副業・本業問わずWebライターの報酬がなかなか向上しない理由の1つが「記事の存在意義」です。日本人なら誰もが書ける文章に対して高額なお金を払いたくないという心理が依頼者の中で働くのは、ライター業務が「特殊ではなく普通」の仕事と見なされているためと言えます。
そのため、なかなか割のいい仕事を見つけられないライターは、セルフブランディングすることにより、記事ではなく自身の価値を高めて高単価の報酬を提示すると、成功する確率がぐっと高まります。
2.顧客からの問い合わせを増やすセルフブランディング法とは
セルフブランディングに成功した暁には、企業からの問い合わせは確実に増えることになります。一般的なフリーライターはクラウドソーシングサービスなどを利用して自分から案件を取りに行かなければなりませんので、どうしてもクライアントとライターの間で上下関係ができてしまい、足元を見られがちです。
一方でセルフブランディングを成功し知名度が上がると、企業の方から依頼の問い合わせをしてくるため、場合によってはこちらの言い値で仕事を受注できることもあります。
セルフブランディングと言うと、費やした費用と労力に対する費用対効果が不透明なことが往々にしてネックとなりますが、フリーライターの場合は新規の問い合わせ件数やそこから得られる潜在的な収入など、非常に計算しやすいのが特徴です。
セルフブランディングはSNSから始める
フリーライターのセルフブランディングはSNSからはじめるのが定番となります。SNSの特徴は「無料ではじめられる」、「ユーザー数が非常に多い」、そして「詳細なユーザー分析が可能」なことにあります。
日本ではユーザー数の多い順に「LINE・Twitter・YouTube・Instagram・Facebook」と続き、この中でフリーライターがセルフブランディングとして価値が見込めるのが「InstagramとFacebook」の2つとなります。
フリーライターのセルフブランディングのための「Instagram」の使い方
フリーライターがセルフブランディング目的のためにInstagramを使用する場合は、以下の点を押さえて更新するといいでしょう。
- できるだけ高い頻度で更新する(週3回以上)
- 写真映えする画像を更新する。加工も随時行う
- ハッシュタグを有効に使う
- 偏った意見ではなく共感を得る投稿を心がける
- 自分もフォローする
Instagramは画像ありきのSNSとなります。近年は数多くの企業がInstagramの広告に多額の予算を注いでいるほどで、今後も重要なデジタルマーケティングの1つとなるはずです。
フリーライターがInstagramで日々投稿する場合は、普段の日常を撮影するのではなく、取材先や観光地など、ちょっと特別感がある画像を採用するようにしてください。
フリーライターのセルフブランディングのための「Facebook」の使い方
日本ではあまりユーザー数が伸びていないように感じますが、世界では「Facebook」が最大のSNSとなります。Facebookは自身のタイムラインに投稿できるだけではなく、無料でビジネスページを持つことでき公私を区別できるほか、ボタンやレイアウトのカスタマイズを行うことで企業が問い合わせしやすいページを作成できます。
また、フリーライターは以下のポイントを押さえて投稿するといいでしょう。
- テキスト・画像・動画をバランスよく配置・更新する
- 基本はビジネスページで運営する
- サークルに積極的に参加する
自分に似た趣味や価値観をユーザー同士で共有できるサークルは自分を売り込むときにも使えます。ユーザーの多くはビジネスパーソンなので、中には自分のクライアントになり得るポジション・業界の人と繋がることができるかもしれません。
セルフブランディングで最も重要な要素「分析」
上記で紹介したInstagramとFacebookは共にメタ社が運営しているSNSとなるので、投稿は管理ページから同時に行うことができます。公開日時の設定もできるので、毎日ログインする必要はなく、1日使って1ヵ月分の投稿を月末月初にまとめて設定するのがおすすめです。
また、投稿は「いいね!・シェア・フォロワー数」などを鑑みて分析するのが良いでしょう。予算を使って広告を打つのも良いですが、ターゲティングの設定は時間をかけてしっかりと行ってください。
ブログを開設して問い合わせ窓口を増やす
SNSの運用と併せて実践してほしいのが「ブログの開設」です。フリーランスのブログは以下のページを必ず作成するようにしてください。
- トップページ
- 問い合わせページ
企業がブログを見て問合せをするためのページです。 - ブログページ
フリーライターの日々の業務は依頼主から見ても不透明なので、自分の人となりや仕事風景、業務に対する姿勢などを知ってもらうための記事を更新しましょう。 - 実績ページ
これまで受注した業界・業種・職種の他、公開できる記事に関してはURLも記載しておきましょう。また、Web記事においてはSEOが重要のため、Google検索順位で上位を獲得したものが分かっていれば、そちらも「〇〇(キーワード)1位」のように実績をPRするといいでしょう。 - ギャラリー
フリーライターは記事だけではなく、自身が撮影する写真も重要なブランディングの要素です。ギャラリーページには自分が撮影した写真を並べるだけではなく、自分が所有しているカメラ機材の情報も記載しましょう。
フリーライターは露出を増やすことで知名度は着実に上がる
フリーライターがセルフブランディングを成功させるためには、まずは露出です。上記で紹介した内SNSによる自分のPRは数多くのユーザーに直接届きますし、広告料を支払えば数十倍のフォローがつきます。
また、最初の内は取材案件を積極的に引き受け、取材先や依頼主とできるだけ名刺交換をしましょう。その他にも「フリーランスの交流会・賀詞交歓会・依頼主の新年会/年末パーティ」なども自分を売り込むきっかけとなります。
まとめ:セルフブランディングは計画的に行うのがポイント
今回はフリーライターのセルフブランディングについてご紹介しました。セルフブランディングを短期的に実現したい場合は予算を取って広告するのが手っ取り早いですが、広告マーケティングは下手すると沼にはまることもありますので、月額予算を決めて計画的に行うようにしてください。