プロライターの成功に不可欠!専門性を上げる5つのこと
プロライターの成功に不可欠!専門性を上げる5つのこと

ライターを本業として活動する場合、どうしても高単価の報酬案件を獲得するためには業務幅を広げる必要があります。そのために必要な「専門性を上げる」方法を今回詳しく解説します。

Webライターの報酬は限界がある?記事・文字単価事情

Webライターの報酬は限界がある?記事・文字単価事情

副業の中でも人気のWebライターですが、なかなか本業に移行できない背景にWeb記事の報酬の安さが挙げられます。10年前と比べると大分改善されてはいるものの、依然として報酬は低く、文字単価1文字以下で仕事を受注している人も少なくありません。

ちなみに本業ライターがWeb記事の依頼を受ける場合は、文字単価2~4円程度が相場のようです。文字単価2円と聞くと決して高い印象は受けませんが、プロライターは1日に1万文字前後書くことができるので、日給2万円。月間で平日20日勤務でも40万円となるので、そう安いわけではありません。

文字単価10円以上の報酬を受けることは可能?

文字単価10円以上の報酬を受けることは可能?

一方でネット等で調べてみると、「私は文字単価10円の案件を毎月受けています」、「月収100万円貰っています」といったPRも見受けられますが、実際文字単価10円は可能なのでしょうか。

例えば雑誌等に記事を寄稿する場合は、文字単価は10円~20円程度となります。実際は記事単価となりますが、例えば筆者がよく受注している記事は600文字で1万5000円なので、文字単価にすると20円を超える計算となります。

ただし、10円を超える文字単価のWeb記事案件は早々ありません。仮に1社から案件を受注できても、月1度の記事作成のみで得られる報酬はせいぜい1~2万円。

書籍への執筆や高単価の案件をタイミングよく同時に受注すると、支払い月の関係で100万円以上まとまった報酬が振り込まれることもありますが、それが毎月続くわけでは当然ありません。

Webライターは2円以上の報酬単価を上げることを目標に

Webライターは2円以上の報酬単価を上げることを目標に

一方でWebライターを本業としてやっていくためには、上記で触れたように1文字2円~4円の案件を積み重ねていくのが現実的と考えられます。

しかし、ランサーズやクラウドワークスのような「クラウドソーシング」と呼ばれるサイトで案件を獲得しているうちは、なかなか高単価の案件に巡り合うことはできません。できるだけ自分が執筆を得意とする業界に売り込みをするようにしましょう。

そして、報酬単価の高い案件を受注するためには、「専門性」を深めることが大切となります。

Webライターにおすすめしたい「専門性」の上げ方

Webライターにおすすめしたい「専門性」の上げ方
Webライターが自身を企業に売り込む際、必ず実績を記したポートフォリオを送付することになります。

そこで得意分野に対してどの程度の実績と専門性があるのかをPRできれば、文字単価を交渉する材料になりますし、依頼する企業にとっても、ただ単価を釣りあげられるだけではなく、正当な理由があると判断してくれるでしょう。

1.専門家にインタビューをする

ネット上でよく見かける専門性を高める方法に、「図書館で専門書を読む」ことがよく紹介されていますが、あまり現実的ではありません。

Webライターにおすすめしたいのは、「専門家にインタビュー」することです。その分野の専門家に直接インタビューすることによって、ネットや専門書では調べることができないオリジナルの情報を入手することができます。

昨今は専門家の多くがFacebookやTwitterなど何かしらのSNSを更新しているので、問い合わせすること自体はそれほど難しくはありません。また、zoomのようなオンライン会議システムを使えば、直接会う必要もないですし、経費も抑えることができます。企業からの依頼がなければインタビューにかかる費用は自己負担となりますが、専門性を高めるための必要経費として割り切るといいでしょう。

2.メーカーの研究資料など学術記事を読む

例えばWeb記事でも人気の分野となる「美容・化粧品」ですが、メーカーが化粧品を開発する際の成分データやマウス実験といった研究資料は専門的な記事を書く際に非常に有効です。

通常では手に入らないような研究資料もいまではネットで気軽に手に入れることができます。PDFでダウンロードして、記事に使えそうな大事な部分はマーカーを入れて保存しておくのがいいでしょう。

3.自分の見解を踏まえた記事を書く

ユーザーに専門的な記事と思ってもらうためには、ネットを探せば転がっているような表面的な知識で記事を完結させてはいけません。専門家の言葉や研究資料のデータを引用するのも大事ですが、ただ引用して終わるのではなく、そこから自分の見解も踏まえて、論理的な答えを記事テーマに対して提示するのが大切です。

また、文章も「である」調を使ったり、「~と思う」、「~だろう」など曖昧な表現は使わないことも高い専門記事を書くためには覚えておきたい書き方のポイントです。

4.誤字脱字を減らし、正しい国語を使う

雑誌書籍など紙面媒体に記事を書く際は必ず編集者がつくので、誤字脱字はすべて修正されますが、Web記事はクライアント側に編集者がいないことが多く、Webライターに完成形を求めてくるところが多いため、サイトに更新する前に記事を見直して誤字脱字をチェックしなければなりません。

しかし、昨今はユーザーの目も肥えているため、誤字脱字が多い記事に対して高く評価することはありません。また、どんなに専門的な記事を書いても、正しい国語・文法を用いない稚拙な文章であれば、やはりユーザーは離れていくことでしょう。

「文章力」は一朝一夕で身に付くものではありませんが、日ごろから力強い記事の執筆に励んだり、辞書を傍らに置いて本を読むことで、徐々にそこら辺のライターとは差別化を図れる文章を書けるようになります。

5.1000文字以内の短い記事案件をこなす

筆者は毎月紙面媒体とWebの双方に記事を納品していますが、自分の文章を見直してみると、やはり紙面媒体に書く文章の方が上手い気がします。もちろん依頼者によって文章の質に優劣をつけているわけではありません。

紙面媒体の記事は往々にして文字数が短いため、限られた文字数の中で話をまとめなければなりません。そのため、冗長表現を省いたり言い回しを変えたりと、見直す回数と時間が多い分、質に表れると考えられます。

特に500~1000文字という短文の場合は、自分の書きたいことと記事テーマの間にギャップが生じることがよくありますので、制限された文字数で起承転結を作る作業は確実に文章力を磨くことができます。

企業に提案するときは「クライアントが抱えている課題の解決」を提示する

自分の記事を売り込む場合、単に実績を書いたプロフィールを送るだけでは物足りません。企業がなぜ専門性の高い記事を自社のWebサイトに更新しなければならないのか。

また、専門記事をサイトに更新することによって、企業はどのような利益・恩恵を享受できるのかを分かりやすく提示することによって、「このライターは分かってるな」と円滑な取引が実現しやすくなります。

まとめ:1つ以上専門分野を持つことが報酬単価の倍増に繋がる!

まとめ:1つ以上専門分野を持つことが報酬単価の倍増に繋がる!

プロのWebライターとして長期的に活動するためには、1つ以上の専門分野を持つことが大切です。また、仮に専門性の高い記事を書くことができても、クライアントが必要としなければ、やはり報酬単価は上がりません。

そのため、プロのWebライターは、単に品質の高い記事を書くだけではなく、企業が自分の記事を高い報酬を出しても買うべき理由を提案する必要があります。

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