トラベルライターの将来性と人生プラン
トラベルライターの将来性と人生プラン

昨今は日本でもフリーランスで働く人が急増しました。個人で依頼をこなす業務委託は、職場に出勤する概念がありませんので、自由に自分の人生設計を思い描くことができます。

しかし、トラベルライターというと漠然と将来を不安視する人もいるでしょう。そこで、今回はトラベルライターの具体的な将来と人生プランをご紹介します。

トラベルライターは業務委託契約を主としたフリーランス

トラベルライターは業務委託契約を主としたフリーランス

トラベルライターを志望する人に再認識してほしいのが、トラベルライターはフリーランスであるということです。自由に記事を書いてお金を得られるわけではなく、依頼主である企業と業務委託契約を結んで、契約に基づいて履行しなければなりません。

また、業務委託契約は給料ではなく報酬となり、労働法が適用されませんので、理不尽な契約を強いられないように、ある程度の法的知識も学んでおく必要があります。

そのように考えると、一般社会で働くサラリーマンの人たちとトラベルライターは、それほど変わるものではないと考えられませんか。

トラベルライターの将来性の本音

トラベルライターの将来性の本音

自身がトラベルライターと言うと、「そんな仕事で生活大丈夫なの?」、「若いうちはいいけど、何十年後になったらどうするの?」、「いまは流行りかもしれないけれど、すぐ廃れるよ」と不安視されることがしばしばあります。そこで、業界や日本の社会全体を鑑みて、トラベルライターの将来性を考えてみます。

将来旅行業界が廃れることはあり得ない

新型コロナの影響で、一時的に旅行・観光業界は下火が続いていますが、決して斜陽産業ではありません。旅行市場はコロナ以前は実は年々増加しており、海外旅行者は十年前と比べると300~500万人以上増えている統計があります。

トラベルライターは旅行記事を中心に書くため、どうしても旅行業界の景気に左右されるのは致し方ないことですが、旅行市場自体は拡大を続けているほか、旅行というのはブームではありませんので、一時の流行のように廃れることはありません。

将来も安泰。トラベルライターの需要も年々増加している

トラベルライターが定着したのは、2000年代に入り日本の企業がIT化を取り入れたころ。人々はこれまで旅行会社の窓口でパッケージツアーを申し込んでいたのが、パソコンとインターネットの普及によってオンラインで済ませることができるようになりました。

企業のネットによるマーケティングはこれからもより一層激化することが予想され、また、いままで対面を主業務としていた旅行会社も、コロナの影響によって否が応でもネット集客を余儀なくされるようになりました。

Googleで旅行関連のキーワードを検索したときに、自社のサービスページが上位に表示される仕組みをSEOと呼びますが、これにはトラベルライターの書く旅行記事が必須。

いままでかかっていた店舗の賃料や対面販売のスタッフの人件費などは削減され、今後はトラベルライターへ依頼する記事の予算に回ることは容易に予想がつきます。

トラベルライターで得たスキルを活かして新規事業をはじめる人も

トラベルライターで得たスキルを活かして新規事業をはじめる人も

会社で働くサラリーマンであっても、自分の数十年後のキャリアを具体的に描いて、検討している人はそう多くはないかと思います。しかし、会社に属さないトラベルライターは、束縛される足枷がない分、自分の人生プランをより早く、より具体的に決めることができます。

例えばトラベルライターといっても、一生涯記事を書き続ける必要はありません。5年も10年もフリーランスで働いていれば、お金の回り方や作り方は自然と分かってきますし、海外で働いていれば、「一緒に事業でもやらないか」といった誘いは定期的にうけます。

日ごろからインターネットで調べものをしたり、ワードプレスにログインして記事を書いているのであれば、SEOの知識も蓄積できますし、ワードプレスを使って簡単なホームページを自作することも可能です。

そのようにして新たに得たスキルを活かして、自分で新規事業を立ち上げたり、法人化して従業員を雇い、本業として手広く事業を拡大することも決して夢ではありません。

人生プランの考え方~海外移住と国内居住の違い

人生プランの考え方~海外移住と国内居住の違い

トラベルライターの人生プランの考え方は、上述したように、長年培ったスキルを活かして、別の業界で新規事業を興すこともできますが、海外移住するか、日本国内に居住し続けるかによっても、考え方は大分変ってきます。

職場がないトラベルライターの最大の魅力を活かす

トラベルライターは業務委託契約なので職場がありません。そのため、仕事は自宅やカフェで作業をすることになりますが、もっと言えば、日本である必要もありません。

昨今は世界全体でグローバル化が進んでいて、東南アジアや南米といった発展途上国であっても、カフェに行けばどこでもWiFiに繋ぐことができます。

「海外を渡り歩きながら収入を得る」ことに魅力を感じてトラベルライターを志望しているのであれば、将来の人生プランも海外に身を置く前提で検討してみるのもいいかもしれません。

国内組のトラベルライターの将来の考え方と人生プラン

国内組のトラベルライターの将来の考え方と人生プラン

日本国内でトラベルライターとして活動を続けていきたいと考える人も少なくありません。日本国内でトラベルライターの将来を考えた場合、まず必要なのが「自分の売り込み」です。

国内在住のトラベルライターは非常に多くいますし、トラベルライターという肩書でなくとも、趣味で旅行記事を書いているブロガーやフリーライター、編集者などとライバルは非常に多岐にわたります。

その中で案件を勝ち取っていくためには、積極的に自分を売り込む度胸と精神力が必要です。

とはいうものの、トラベルライターとして経験を積めば、出版社や編集プロダクション、IT企業から業務委託契約や派遣の仕事を勝ち取ることはそれほど難しくはありませんし、何よりも案件数は非常に多く、業界も多岐にわたるので、くいっぱぐれる心配はありません。そこが海外在住トラベルライターにはない大きな魅力となります。

ノウハウを蓄積したら、将来起業をするのもおすすめ

何十何百という企業を相手に仕事をこなしていくと、自然とお金の作り方が分かってきます。そのノウハウをもとに、編集プロダクションやSEOコンサル、トラベルライタースクールなどを自身で起業することだって十分視野に入れることができます。

普段会社で働くサラリーマンの人はあまり気がつきませんが、日本は新規事業に対しての補助金や助成金の制度が意外と充実しています。詳しい内容や条件は自治体ごとに異なりますが、そこまでの大金を積むことなく会社を作ることができるので、将来は法人化を目指すのも人生プランの一つとして大いにありです。

多くの道がある!トラベルライターの将来

多くの道がある!トラベルライターの将来

今回ご紹介したように、旅行業界、もしくはITが廃れることがない以上、トラベルライターの需要は今後も拡大することが予想されます。業務委託というと、日本の社会ではまだまだプラスには受け止められないこともありますが、海外では業務委託、マンションカンパニー、一人社長はごくごく普通。

また、トラベルライターだからといって、一生旅行記事を書き続けなければならないわけではなく、トラベルライターのノウハウを活かして、自ら起業して事業を立ち上げることも容易です。

フリーランスから脱却したければ、いっそのこと法人として会社を設立してしまうのも賢い方法といえるかもしれません。国内及び海外在住のライター問わず、トラベルライターには常に多くの選択肢が用意されているので、自分で将来を決めることができます。

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