国内旅行ライターに就職!フリーと社員の違いとキャリアステップを解説!

日本国内で旅行ライターの仕事に就きたいと考える場合、フリーランスで活動するか、会社の社員として働くかを選ぶことができます。そこで、ここではフリーランスと会社の社員を比較したときの、仕事内容、キャリアステップの違いをまとめてご紹介します。

国内旅行ライターの社員とは?

国内旅行ライターの社員とは?

旅行ライターと言えば、フリーランスで活動するフリーライターといったイメージが強いかもしれませんが、日本国内であれば、会社に就職して従業員としてライターになることも可能です。では、国内旅行ライターに従業員として就職したい場合は、どのような企業に応募すればいいのでしょうか。

狭き門だが、キャリアに箔が付く「出版社」

狭き門だが、キャリアに箔が付く「出版社」

まず最初に思いつく人も多い「出版社」ですが、どこの企業も非常に高い倍率となり、就職は狭き門となります。

企業に応募する際は、必ず業務内容や出版物を確認してください。旅行雑誌を発行していないのであれば、そもそも旅行ライターになることはできませんし、仮に旅行雑誌を発行していても、実際の制作を編集プロダクションに依頼しているのであれば、例え出版社に就職してもライティングに携わることはできません。

出版社にはたくさんの部門があることにも注意が必要

出版社と一概にいっても、企業規模が大きくなれば、それだけさまざまなジャンルの出版物を扱っているため、どこに配属されるかは分かりません。大手の出版社になれば、雑誌編集部と書籍編集部、デジタル(WEB)編集部に分かれているだけではなく、企画、宣伝、営業、販売部などに異動となる可能性も十分にあります。大手出版社に就職できれば、それだけ将来のキャリアステップも考えることができますが、しがらみも多いことは確認しておきましょう。

ライターに特化するならば「編集プロダクション」へ

ライターに特化するならば「編集プロダクション」へ

ご覧のように、出版社に就職したからといって、ライターとして活動できるかは不明です。そこで、ライターになることだけを考えるのであれば、「編集プロダクション」に入社することもおすすめできます。

旅行雑誌や書籍、文庫の制作を出版社から請け負っていたり、自社で制作している編集プロダクションに就職することができれば、高い確率で旅行雑誌の制作に携わることができますし、その企画の責任者として観光地に取材へ行くこともあるでしょう。

編集プロダクションの企業体質に注意

しかし、実際に記事を書くのはフリーランスの旅行ライターに外注することも珍しくありません。その場合は編集者として構成や校正、校閲に携わることになります。編集プロダクションの場合は出版社と異なり、自分で上司に企画の立ち上げを提案することもできることが多いので、その際に旅行雑誌の内部制作の企画を持ち上げることができれば、旅行ライターとしてデビューすることができますし、キャリアとして編集長(デスク)になることも夢ではありません。

ただし、編集プロダクションは往々にして従業員数名で切り盛りしているところが多いので、締め切り間近になると、毎日帰るのが終電になることもありますし、仕事に慣れないうちは先輩上司に怒鳴られることもあるかもしれません。旅行ライターとして強い熱意がある人は、一度契約社員やアルバイトとして編プロの仕事を体験してみるのもいいかもしれません。

国内旅行系ウェブサイトの運営会社にライターとして応募

国内旅行系ウェブサイトの運営会社にライターとして応募

昨今は雑誌や書籍出版、旅行会社以外にも、観光情報サイトを運営するIT企業が、国内旅行ライターとして人材を募集しているところも増えてきました。

こうした企業はGoogleアドセンスやアフィリエイト、予約代行のコミッションなどで利益を上げており、マネタイズプランが軌道に乗れば、今後も将来性に期待することができます。また、ほとんどの企業ではプロのライターや編集者が不在のため、自分のライティングスキルや編集スキルが認められれば、社内で責任あるポジションにキャリアステップすることも可能となるでしょう。

上記でご紹介したように、出版社は倍率が高い上、実際の執筆に携わることができる確率は意外と低いです。一方で編集プロダクションは、ライティングに直接携わることができますが、職場環境によっては長期的に続けることが困難なケースも散見します。一方で観光サイトの運営企業であれば、国内旅行ライターとして最短で記事の執筆に従事することができます。注意点としては、こういった企業はここ10年で急増してきた、いわゆるベンチャー企業となりますので、会社の運営状況によって、事業内容に大きな変化が訪れることもあることは覚えておきましょう。

社員では不可能の国内旅行ライターのキャリアをフリーランスで実現

社員では不可能の国内旅行ライターのキャリアをフリーランスで実現

フリーランスではなく、社員としてライター活動に従事することを検討している方の多くは、「収入を安定したい」、「自由業に転身するのが怖い」といった理由を挙げるかもしれませんが、フリーランスとして国内旅行ライターに就職すれば、社員である限り絶対に実現できない、以下の理想を追いかけることができます。

旅行ライターとして自分の名前を売り込むことができる

社員として旅行記事の執筆に専念することができたとしても、あくまでも会社としての業務内容であり、個人の存在を社外にアピールすることはできません。

一方、フリーランスの国内旅行ライターであれば、写真や記事に自分のクレジットやプロフィールをつけることもできますし、出版社や編プロから書籍や雑誌の執筆の依頼を受けることもできます。社員ではどんなにキャリアを積み上げても不可能な「自著」を執筆することができるのは、フリーランスにとって大きなキャリアステップとなります。もちろん自著が売れてシリーズ化されるのであれば、ある程度の印税も期待することができるでしょう。

国内旅行ライターは収入面でも優遇される

フリーランスで国内旅行ライターに転身すると、自分で収入分の確定申告をすることになりますが、下記のような税金控除及び経費申請をすることができます。

  • 作業場(自室)
  • 作業に関わるパソコンやプリンター、エアコンなど
  • 仕事に関わる国内旅行の経費

国内旅行ライターは、国内旅行におけるプライベートと仕事の境目が曖昧となります。旅行中は無意識のうちに記事のネタ探しをしたり、素材用の写真を撮影しますので、それらを仕事として意識するならば、経費申請をすることができます。申請した経費は収入から控除されるので、税金面で非常に優遇されます。

国内旅行ライターのキャリアステップ

国内旅行ライターのキャリアステップ

企業で働く国内旅行ライターであれば、キャリアステップはあくまでも社内となります。一方でフリーランスの国内旅行ライターであれば、旅行ライターとしてあらゆるウェブサイトや書籍に執筆できるだけではなく、自分で管理している膨大な写真素材や知識・情報を活かして、国内旅行サイトを自分で運営することも将来的には可能となるでしょう。

フリーランスで活動するほとんどの国内旅行ライターは、執筆依頼を受けるだけではなく、自身でブログや観光サイトを運営し、広告収入を得ています。フリーランスは本業と副業の区別がありませんので、自分で業務領域を管理することによって、仕事の幅と収入の増加を見込むことができます。

国内旅行ライターを目指すなら、社員よりもフリーランスがおすすめ

国内旅行ライターを目指すなら、社員よりもフリーランスがおすすめ

今回ご紹介した編プロやベンチャー企業は、その多くが不安定な運営状態となるため、将来性や安定性という面においては保証されません。フリーランスと比較しても決して優位性が高いわけではないため、本格的に国内旅行ライターを目指しているのであれば、フリーで営んでみるのもいいでしょう。

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