どっちが合ってる!? 海外在住ライターと国内在住ライターの相違点とは?
海外在住ライター

トラベルライターとして活躍する場所は、国内だけではありません。楽しい旅の経験を伝えるために各国を周りながら活動する人、一か国にとどまり、海外ライターとしてその土地の魅力や近隣諸国の観光情報を伝える人などなど。

そこで今回は国内・海外在住ライターの相違点やメリット・注意点を紹介。海外在住を将来考えている…など、将来のプランニングに役立ててみてくださいネ(ライター:きたがわ)。

海外ライターのメリットと注意点とは?

海外ライターのメリットと注意点とは?

メリット1:海外の旬な情報をすぐに届けられる!

まず最初に、海外在住のライターにとって最大のメリットは旬な情報をすぐに発信できるということ。国内のライターは準備→取材→記事にしてと、情報を発信するまでに労力と時間がかかりますが、現地に住んでいれば、新しい情報をキャッチし、すぐに記事にして配信することができます。

さらに観光で数週間滞在するのではなく、「住んでいる」というメリットから現地在住にしかわからない情報や、現地のネイティブしか知らないレアな情報も聞き出すこともできます。

実際に私はカナダ・モントリオールに住んでいますが、現地の友人から、有名だけど観光客ばっかりで美味しくない店より、ガイドブックに載ってない小さくてリーズナブル・美味しい店を紹介してもらうなど、ここでしか得られない情報を毎日得ることができています。

このように、海外在住になれば情報の即効性はもちろん、情報の質・深さも高めることができます。

メリット2:現地だけじゃない!近隣諸国の取材もしやすい

次にメリットとして、近隣諸国の取材がしやすいというメリットがあります。もちろん国によりますが、日本にいれば韓国やタイなどのアジア圏に取材がしやすいです。しかし島国なので必ず飛行機か船に乗る必要があります。

その点、陸続きの海外に住んでいれば、バスや電車で比較的経費を抑えて取材をすることができます。各自で情報を集めるために自費で行くのもいいですが、拠点を海外に置いていると、クライアントから海外取材を頼まれるチャンスも国内にいるより格段に増えます。

これは先ほど言った通り、経費が削減できるからです。日本→海外への経費は飛行機代、滞在費などは必須です。しかし現地に住んでいる海外ライターであれば、うまくいけば電車やバスで交通費を抑え、知り合いのお宅へ泊まることもできます。もしくは現地情報から安いホテルを予約することも簡単でしょう。

実際に私はカナダからアメリカまではバスで約5000円くらいで行くこともできるので、取材の相談などもありました。さらに英語が話せるようになれば、ある程度の簡単な取材なら通訳なしで行くこともできます。クライアントにとっては、経費も安くなれば通訳も必要ないのでいいことしかありません。

メリット3:語学を勉強しながら仕事ができる!

最後のメリットとして、海外が好きな人であれば一度は考える語学学習。これが海外に住んでいれば、日本からの仕事をもらいながら語学学習も同時に行えるというわけです。

日本で働いていると、どうしても疲れて帰宅してからの学習は進まない・・・という人が多いかもしれません。

しかし海外に住めば、どこに行くにも何をするにも外国語を話すことが必須、話さないと生きていけないので必然的に学習する環境になります。また日中は語学学校に通い、夕方から日本の仕事をする、という生活も可能です。

注意点:時差と税金に注意が必要

海外在住であると、いいこともありますが注意が必要な点もあります。例えば「時差問題」はその一つ。場所にもよりますが、日本が朝でこちらは夜中という場合だと、オンラインミーティングや急に返事が必要な場合などは気をつけなければなりません。

私のケースでは日本からのSNS投稿(Instagram)で、日本時間の早朝という要望があったので、深夜まで起きておく必要があったりしました。しかし仕事内容によっては「夜中の間に仕事をしてもらえるので助かる」と言われる場合もあるので、時差はメリットにもなりえます。

さらにもう一つの注意点として「税金」があります。海外在住者の場合、原則は移住国に納税することになります。しかし、日本から仕事をもらうフリーランスのトラベルライターの場合は、日本のクライアントとの契約となるため、例え海外にいたとしてもその報酬は国内源泉所得にあたることになります。

その場合は源泉徴収によって、所得税を日本に収める、ということになります。なので企業からの支払いはその都度チェックしながら、自分のケースをしっかり調べてみてください。

国内ライターのメリットと注意点

国内ライターのメリットと注意点

メリット1:海外より仕事が得やすい環境

まず最初のメリットとして、国内にいる方が仕事のチャンスを得やすいという点です。海外にいればインターネットを経由しての仕事探しに限定されるので、国内よりはチャンスが少なくなります。

反対に国内にいればインターネット経由の仕事探しはもちろん、コミュニティやパーティ、友人との繋がりなど「人」との直接的な繋がりから、新しい仕事が得やすいというわけです。言い換えれば、“自分を売るチャンス“が増えるということです。

私が日本にいた頃は、仕事のつながりだけでなく、趣味のつながりから新しい仕事につながるケースもありました。ゴルフ仲間に私の仕事を説明して人を紹介してもらったり、飲み屋でたまたま仲良くなった人に営業してみたり。

チャンスはいつ転がっているかわかりません!日本にいるのであれば、チャンスは探さなくても向こうからやってきます。それだけ恵まれている環境であることを忘れずに、楽しく仕事のチャンスを広げてみてください♫

メリット2:国内の旅行記事が書きながら、ライター経験を積める!

次のメリットとして、国内在住のトラベルライターは海外だけでなく、国内を旅行しながらの旅行記事を書くことができます。

もちろん海外に行くことは楽しく刺激的ですが、特に初心者のトラベルライターがいきなり海外に取材に行くことはハードルが高いですよね?そこでまずは国内で、コミュニケーションに問題がないところで経験を積むことをおすすめします。

国内旅行の記事で少しずつ経験を積み、海外にシフトしていくというのがいいと思います。

さらに国内といえども、美しい沖縄の島や大自然に囲まれた北海道など、見どころ・伝えるべき魅力が国内にはたくさんあります。なのでその魅力を海外に発信するといった仕事も刺激的で、トラベルライターの醍醐味ともいえますね。

まずは国内の魅力について詳しくなり、しっかり日本人としてその魅力を伝えられるようになっていれば、海外在住であっても国内記事の仕事を続けていけるきっかけになるはずです。

メリット3:「旅」のおもしろさをリアルに実感できる!

そして最後のメリットとして、国内在住だと旅のおもしろさ・感動をリアルに経験できるということ。トラベルライターが執筆する記事はほとんどが国内在住者に向けたものだと思います。

そのため、記事を読んで読者が「私も◯◯に旅行に行きたい!」「英語が喋れない人でも平気なら、行ってみようかな…」など、彼らの行動意欲を掻き立てるような記事にしなければなりません。そのためには執筆者が読者の気持ちを理解している必要があります。

もちろん海外在住者の記事を読んで憧れを抱くこともありますが、国内在住者であればより「リアル」に読者の気持ちを理解でき、そのニーズをいち早くキャッチし、ニーズにあった記事を書くことができます。

例えば私が日本にいた頃は、「体験記」として実際にライターや編集者が感じた「リアルな感想」をコラム形式で紹介する記事が人気でした。

これは忙しく働く東京から逃げるために、女性ひとりで海外のリゾート地に行き、都会との違いやリアルな感想を綴る…というもので、都会に住むキャリアウーマンからたくさんの「共感」を得ることができました。

国内在住だからこそ、よりリアルな感情を書くことができた結果だと思います。皆さんも国内在住というメリットを探し出し、自分なりに上手に活用してみてください♫

注意点:旅の費用(経費)が高くなる

これは海外在住者と反対に、日本にいると物理的に海外へ行く旅行費(経費)が高くなります。しかし予算があるクライアントであれば頻繁で円滑な「コミュニケーション」を優先することも多いので、場所に関係なく、海外取材のチャンスはあります。

また、自費で旅行に行き、自分で取材をし、クライアントなどに売り込みも可能なので、経費が高いからといって諦めないでください。必ず海外に行く道はあります。

海外取材をゲットするコツとして、私は編集者時代に「航空会社」へ営業に行くこともありました。航空会社はもちろん飛行機自体をもっているので、そもそも飛行機代を負担してくれケースが多かったです。

例えば「会社のメリットになるような記事を旅行を絡めて紹介します・・・」と営業をし、代わりに飛行機代を出してもらう、というパターンも多いです。もし自分のブログである程度PV数を稼いでいるのであれば、一度営業してみてもいいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?国内も海外もトラベルライターはたくさんのメリットがあります。各注意点に気をつけながら、楽しく将来のプランを立ててみてくださいね♪

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