「世界を旅して回りたい」、「旅行をしながら仕事ができる?」そんな誰もが羨む生活をおくることができるのがトラベルライターという職種。
昨今は女子ライターの活動が著しく、女子旅行ライターの中にはブログが有名になって一躍インフルエンサーになったり、書籍の出版に至る人もいます。
そこで、今回は女子トラベルライターとして仕事をこなすポイントや、収入を上げて長く続けていく方法をご紹介します。
女子トラベルライターは男性よりも優位にある
ライターは昔から性格上男性が多い職種ですが、トラベルライターに関しては多くの女性が活躍していますし、女性の方がインフルエンサーになりやすい傾向にあります。トラベルライターのキャリアを遡ってみると、大抵が下記のような経歴が挙げられます。
- 海外在住で、自分の生活を文章に綴っているうちに観光記事の依頼を受けるようになった
- 元から文章が好きで、編集者もしくは出版社で働いていた
- 旅行好きで旅行会社で働いていた
上記の職種・業界は女性が多く活躍する職場のため、トラベルライターも必然と女性が多い様子がうかがえます。
女性の方がインフルエンサーになりやすい
ブログで有名になった方や、アクセス数の多い旅行記事を執筆しているトラベルライターを見てみると、やはり女性の割合が多い様子です。
これは「旅行」という性格上、女性寄りの記事が旅行者に支持されているためとなります。例えばトラベルライターを長く続けていくと、ラジオに参加したりテレビに出演することもあるかもしれませんが、そのときもやはり重宝されるのは女性。
「ごめん、プロデューサーが女性のライターにエスコートしてほしいってきかなくて……」とテレビ出演を直前に反故された経験がある男性ライターも一人や二人ではないはずです。
また、フェイスブックやTwitter、インスタグラムといったSNSも女性受けする旅ツールになりますので、女性のトラベルライターの方が圧倒的にシェアされやすく、フォロワーも多くなる傾向にあります。
品質より納期を重要視することを忘れないで
女性トラベルライターが陥りやすい問題の一つに「納期の遅れ」があります。トラベルライターになりたての頃は、なるべく品質のいい記事を納品しようと、ついつい張り切りすぎてしまい、その結果取材や執筆が長引いて遅れてしまうことがあります。
もちろん遅れると分かった時点でクライアントに連絡を入れて納品日の再設定を話し合うことはできるのですが、それはあくまでもウェブライティングのみにとどめておきましょう。
これから先トラベルライターとして活動していくのであれば、遅かれ早かれ旅行雑誌への記事執筆の依頼が入ってくることかと思います。出版関連で必ず守らなければならないのが「納期」となります。
仕事を引き受けた途中で、編集担当者に「すみません、より完成度の高い記事に仕上げたいので、もう一週間だけ納期を伸ばしてもらっていいでしょうか」という意見は、一見すると品質の向上のためとプラスに捉えられますが、出版物の場合はこれはご法度です。
出版物は「納期>品質」と優先順位があり、ライターは決められた納期の中で最高のパフォーマンスを出さなければなりません。
そのため、場合によっては取材が足りなくて不完全な記事を納品しなければならいときもあります。しかし、その不完全な記事をリライトして出版物として仕上げるのが編集者の仕事となるため、トラベルライターが気にする必要はありません。
女性トラベルライターがより多くの仕事を受注するポイント
女性がトラベルライターとしてライバルと差別化を図り、一つでも多くの旅行案件を受注するポイントは、「オリジナリティ」と「行動力」です。
女性ならではの柔軟さを売りにすることができれば、旅行会社や編集プロダクション、出版社等も継続して依頼をしてくることでしょう。
オリジナリティのある記事を考える
旅行会社や海外情報雑誌を発刊する出版社が常に欲しがっているのは、「現地の生きた情報」です。
例えば海外の有名レストランの記事を書く場合、お店創業の背景や歴史、料理のメニューやアクセス情報などは、情報をネットで集めれば誰でも書くことができます。
しかし、女性ならではの目線から見たお店の雰囲気や料理の味わいというのは、その人にしか書けません。レストラン側にとって、一番集客率が高いのは、旅行雑誌に載ることではなく、在住者の奥様ブログで紹介してもらうこと、というお店オーナーも多くいるのも頷けます。
企業からの正式な依頼となると、ついつい固い文章になりがちですが、それよりも自分が普段からブログに投稿しているようなテイストの記事の方が案外喜ばれるものです。
国内ライターも海外在住ライターも機動力をPRしよう
あくまでも“傾向”の話でいうと、男性と女性のトラベルライターの活動範囲を比較した場合、女性の方が男性ライターよりもかなり広い印象を受けます。男性ライターからすると、「えっ、そんな遠くまで取材で行くの?」という場面もしばしば。
男性の場合は記事の依頼が来た場合はまずは実利を考えます。一方で女性ライターはその記事を書くにあたって、自分の力で書けるか否か、納期に間に合うかどうかをまず最初に考えるようです。
そのため、男性ライターは割に合わないと思った仕事を断り費用対効果を重要視するのに対し、女性ライターは一定の品質を維持しながら薄利で依頼を受注します。
結果、女性には継続して依頼が舞い込んできて、3本に1本、ないし5本に1本程度の割合で大型案件を受注する人が少なくありません。
収入源の柱となる「ブログ」に投資しよう
これまでは女性のトラベルライターの方が男性よりも優位な点をご紹介しましたが、1点だけ女性のライターが苦手と思われるものがあります。
それは「オウンドメディアへの投資」です。トラベルライターとして生計を立てるためには、ライター募集している企業を日々探して応募するだけでは到底安定しません。
ライターとして生きることを決めたのであれば、自分のホームページやブログを作り、いわゆるオウンドメディアの運営をする必要があります。
昨今はjimdoやwixといったCMSで簡単にホームページを作ることができるようになり、またFC2やアメブロでITの知識がない人でもブログを持てるようになりました。
しかし、ライターとして活動している間は、ずっとホームページやブログは運営し続けることになるので、上記のサービスでは拡張性に劣りますし、サイトをグーグル検索の上位に表示させるSEOも芳しくありません。
一方で男性ライターはITの知識が多少なりともある方が多いため、ワードプレスにカスタマイズを加えて、ある程度まとまったお金をホームページに投資をしています。
トラベルライターはクライアントと直接会って面接を受けることができませんので、ホームページやブログは自分の「顔」となります。その顔を見栄え良くすれば、もちろん企業側は当該ライターに依頼の相談や問い合わせがしやすくなります。
SNSを有効活用。ユーチューブはまだまだ伸びしろがある
「ユーチューブは既に飽和状態でこれからの参入者は稼ぐのが難しい」といった声も聞きますが、旅行ライターの動画はそれほど多くありませんし、国内及び海外旅行情報の需要はいつだって廃れることはありません。
特に女子が一人で気ままにトラベルライターとして国内や世界を旅する動画はそれだけでも貴重ではないでしょうか。
ユーチューブだけではなくフェイスブックやインスタグラムといったSNSで投稿を続けていれば、旅行会社からタイアップの話が来たりと、思わぬ仕事案件へと発展することも十分考えられます。こちらもホームページやブログと併せて幾つか運営するといいでしょう。
女子が活躍できる職種のトラベルライター。誰もが今すぐはじめられる
トラベルライターになるために筆記試験や面接があるわけではありません。自分一人で思い立った日からなることができるのがトラベルライター。
しかしその反面、名刺作りやホームページ・ブログの運営なども一人ですべてこなさなければなりませんので要領よくやることも必要です。女子が一人でも活躍できる場を探している方は、トラベルライターを目指してみるのもいいかもしれませんね。