全国のWebライターが学ぶべき文章力・文章スキル向上の方法

全国のWebライターが学ぶべき文章力・文章スキル向上の方法

全国のWebライターが学ぶべき文章力・文章スキル向上の方法

近年はWebライターも飽和状態と言われている中、これからライターに転身する人は、文章力・文章スキルを効率良く向上を図り、ベテラン勢と肩を並べる必要があります。

ネットで調べると文章力・文章スキルの秘訣やポイントを紹介する記事はありますが、いずれも核心をつくものではない印象を受けます。

そこで、ここではフリーライターとして12年働く筆者が、これまでの経験上最も効率良く文章力・文章スキルの向上を図れる方法をご紹介します。

文章力・文章スキル向上を図る前に覚えておきたい前提条件

文章力・文章スキル向上を図る前に覚えておきたい前提条件

文章力・文章スキル向上を図る前に、Webライターが日々記事を書く際に心得てほしい前提条件を紹介します。

以下で解説する事項はWeb記事だけではなく、雑誌や書籍・自著といった紙媒体でも共通していますので必ず覚えておいてください。

1.完全な文章を求めない

本業としてライター活動するのであれば、当然副業・主婦ライターよりも高い文章力・文章スキルを依頼主は求めるでしょう。しかし、ライターはあくまでも依頼主が満足する品質の記事を書くべきであり、「このクライアントはいつも以上に高い品質の記事を納品しよう」とするのは非常にリスクがある行為です。

プロのライターが書く記事は、一般的に品質と所要時間は比例します。そのため、求められる以上に高い品質の記事を書くと、時間給換算で収入が目減りする傾向にあります。フリーライター・Webライターも個人事業主であり一人社長です。無駄な動きはしないでシビアに顧客管理に徹しましょう。

2.記事は品質よりも納期が重要

こちらもキャリアの浅いライターの中には勘違いされている人が多い印象です。依頼主が特別公開日や納期を設定していない場合は別ですが、それ以外の場合は「納期>記事の品質」となることを覚えておいてください。

Web記事の場合は記事以外にもFacebookやInstagram、リスティング広告など複数のデジタルマーケティングをどの企業も行っています。そのため、企業が設定した納期・公開日には何かしらの意図があると考えましょう。

雑誌書籍への執筆では、自分だけではなく編集長・校正者・デザイナー・カメラマンなど複数の人が本の制作に携わります。そのため、各自納期は厳守で足並みを合わせなければなりません。編集長は原稿が遅れることを想定して脱稿から印刷日までの期間に予備日を設けていますが、それも2~4日程度です。

3.細かな修正やリライトはライターの仕事ではない

これはWebライターの間でしばしば問題となっていることの1つです。Web記事を依頼する企業は出版社や編集プロダクションではないため、編集者や校正者が在籍していないケースが多いです。また、自身の編集の労力を削減するため、リライトや誤字脱字の修正、校閲などをすべてライター(筆者)に任せる会社が数多くあります。

しかし、本来ライターは書き起こしが主業務であり、文章の細かな修正業務は編集者にあるはずです。もちろん自分の置かれている立場上引き受けなければならないこともありますが、修正業務をライターに依頼する企業担当者は、単に自分が怠けたいだけであるということは知っておいて損はないでしょう。

4.安請け合いはしない。報酬交渉は必ず最初に行う

ライターは完全成果報酬となり、良くも悪くも「やった分」しかもらえません。また、請け負った執筆依頼を他者に再依頼することは禁止されているため、自分のキャパシティの中でしか記事を書くことができません。

そのため、一か月に書ける文字数・記事本数は限られているため、安請け合いしてしまうと収入が大きく目減りする原因となります。

初心者ライターは全員実践すべき文章力・文章スキル向上の3つの方法

初心者ライターは全員実践すべき文章力・文章スキル向上の3つの方法

以下ではライターになったばかりの人や、依頼主や編集者から「個性的な文章」という理由でやんわり執筆を断られた方は、以下で解説する文章力・文章スキル向上の方法を実践してみてください。

1.見直しは1回で問題なし。ただし「印刷」して読み返す

ライターの中には誤字脱字チェックや品質向上のため、何度も見直しをする人がいます。もちろん見直しは必要ですが、基本的に1回で十分です。記事を「。から。」の1文節単位で読み返し、見出し(パラグラフ)ごとに1度読み返せばほとんどの文字修正は終えるはずです。

ただし、見直しをするときは、できるだけ印刷して「活字」として読むよう心がけてください。パソコンのモニター上で見る文章と紙に印刷されて見る文字は大きく違う印象を受けます。

2.文章力・文章スキルは「読書+辞書」が向上の秘訣

もしかすると驚くかもしれませんが、文章力というのは単純に記事を書くだけでは上がりません。文章力を上げるために必要となるのが「インプット」です。小説でも論文でもビジネス新書でも構いません。本を読んでボギャブラリーや言葉の言い回しを学び、それを自分の記事に活かせるようにしましょう。また、単に本を読むだけでは文章力はなかなか上がりません。

読書をする際は必ず辞書を傍らに置き、少しでも違和感のある文章や難しい言葉、読めない漢字があれば、国語・カタカナ・類語辞書を用いて必ず調べるようにしてください。この癖をつけるだけで、“書く力”はぐっと上がるはずです。

3.「である調」の記事依頼を積極的に受ける

文章は大きく分けて「である調(論文調)」と「ですます調」の文章があります。Web記事の大半は後者となりますが、もしである調の記事案件があれば、是非受注してみてください。

実際書き出してみると理解できるのですが、である調で文章を執筆すると想像以上に筆が進むだけではなく、読み返した文章もまとまっていることが多いです。一方、ですます調は語尾が「であることが分かります」、「〇〇してみてもいいかもしれません」のように、冗長となる表現が多く見当たります。

文節の最後にひらがなの文字数が多いと、何故か稚拙な文章に見えてしまうことが多いです。まずはである調の記事を書いてみて、自分の文章の改善点を洗ってみるのがいいでしょう。

これからのWeb記事は「専門性・権威性」が重要視される

これからのWeb記事は「専門性・権威性」が重要視される

近年はGoogleも複数回のコアアップデートを繰り返し、AIの文章を理解する力が飛躍しています。その中でGoogleが記事の評価をする際に重要視するのが「専門性・権威性」です。

多くの業界には専門の証として「資格」が幾つかあります。これらを取得すれば権威性をアピールできます。記事を依頼する企業の中には「専門家の監修として貴方のプロフィールを紹介したい」と報酬が1.5倍以上増額されるケースもあります。また、有資格者を歓迎してくれる業種は不動産・金融・保険・士業が主ですが、いずれも記事報酬は比較的高く設定されているので、初心者ライターであっても1文字2円以上も可能です。

まとめ:最初は依頼企業の編集者に添削してもらうのもおすすめ

まとめ:最初は依頼企業の編集者に添削してもらうのもおすすめ

今回は文章力・文章スキルの向上方法に焦点を当てて具体的に解説しました。記事を依頼する企業に編集者が在籍しているのであれば、何度か添削してもらうのもいいでしょう。

依頼者がIT企業など出版とは関係ない業界であっても、過去に編集経験のある人が記事管理を担当しているケースもよくあります。併せて校正記号も覚えてれば、来る雑誌書籍の原稿依頼にも対応できるでしょう。

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