大学生で海外移住の方法と長期滞在を可能とする仕事プラン
大学生で海外移住の方法と長期滞在を可能とする仕事プラン

大学生で「海外移住」というと、一昔前ならば突拍子もない言葉に聞こえましたが、昨今は海外インターンシップを中心に、数多くの学生が海外生活を体験できるようになりました。また、中には卒業後にそのまま移住をする例もパターン化してきています。

そこで、今回は大学生の海外移住の方法や、長期滞在を可能とするプランをご紹介します。

海外移住者は年々若年層化が進んでいる

海外移住者は年々若年層化が進んでいる

海外移住と言えば、2000年頃から急速に流行りはじめ、長期ビザが取得できるマレーシアやシンガポール、オーストラリアなどが移住先として支持され、「シニアライフ」、「セカンドライフ」といった言葉が注目されました。

そして2010年頃になると、数多くの日系企業がアジア欧米に進出し、グローバル化の波が後押しして、「海外駐在員」が急増しました。さらに、海外に日系企業が多くなったため、日本人であれば就職先に困らず、身一つで海外に渡り、海外移住を満喫しながら現地企業で働く、「現地採用組(現採)」も非常に多く見受けられるようになりました。

そして、ここ数年でさらに増加傾向にあるのが「大学生や20代前半における海外移住組」です。このように、海外移住者は年々若年層化が目立ち、海外移住のハードルは目に見えて低くなっている様子がうかがえます。

大学生の海外移住の目的は「仕事」であることがベストの理由

大学生の海外移住の目的は「仕事」であることがベストの理由

まだ社会人経験のない大学生が海外移住をする目的は、大きく分けて「遊び」と「仕事」に分けることができます。前者は単純に手持ち資金を使って海外を渡り歩く、一昔前に流行ったバックパッカーのようなものとなります。

しかし、ここで強くおすすめしたいのは後者の「仕事」となります。大学生であれば遊び目的での海外移住・長期滞在もいい経験にはなるのですが、一方で大学生だからできる海外移住方法というのもあります。社会人になって、ある程度保障された日本の社会の枠組みで生活をしていると、徐々に守るべきものが多くなり、海外移住の敷居が高くなってしまいます。

また、単なる遊びや旅行の場合は、海外生活をする上での目的がなく、「ただただ1日をやり過ごす」ことになり、結局何もしないまま半年や1年が過ぎてしまうことも珍しくありません。仕事であれば勤務先の上司と目標を設定することもできますし、自分自身で大学卒業後の進路を決めることも有意義です。

大学生起業家のアジアの進出が近年目立つ

大学生起業家のアジアの進出が近年目立つ

近年は大学生のうちから企業をする「学生起業家」の活動も目覚ましいものがあります。特に新興国の東南アジアにおいては、日本の大学生が考えるマーケティング戦略や事業の発案は斬新的で、現地で一発当たる可能性を十分に秘めています。

大学生を対象に海外事業に積極的に投資をする投資家集団もいますので、今後もアジアで日本の若者が活躍する場は広がっていくことが予想されます。

大学生が海外移住・長期滞在を可能にする「インターンシップ」

大学生が海外移住・長期滞在を可能にする「インターンシップ」

大学生が海外移住や長期滞在を実現する最も確実かつ最短の方法は「インターンシップ」となります。大学を通じた留学という手もありますが、留学は学業を主体とし、海外現地で働くことができません。そのため、留学しても現地で横の繋がりが増えず、海外移住の助力となってくれる人と知り合うことができないパターンがほとんどです。

ワーキングホリデーが使い勝手が悪い理由

一方で大学生の海外移住にワーキングホリデーという選択肢もあります。90年代に知られるようになり、2000年代から徐々に浸透している、就労が可能の留学のようなものとなります。しかし、ワーキングホリデーは2か国協定を結んでいる国でしか実施がされておらず、日本は2022年現時点で26か国程度しかありません。

また、ワーキングホリデーの協定国は主に欧米諸国となるため、対日本円に対して物価が非常に高いため、実際ワーホリで海外移住をした人の多くは、毎日仕事に明け暮れて、生活費を稼ぐのに必死という現状があります。そのため、後述する海外インターンシップと比較すると優位性がなく、大学生のうちから卒業後の海外移住も見据えた動きというのは、ワーホリではあまり期待できないようです。

大学生向け海外インターンシップ先の見つけ方

大学生向け海外インターンシップ先の見つけ方

インターンシップは大学生だけではなく、社会人にも適用される制度となりますので、大学生がインターンシップ先を検索する際は、必ず大学生を受けて入れている企業を探すようにしてください。

企業ホームページから問い合わせ

企業ホームページの採用ページに、大学生向けの海外インターン生を募集していれば、Googleで検索することができます。ある程度根気が必要ですし、非効率的にも思えますが、就職斡旋サイトに登録していない企業を多く見つけることができますし、大抵は競争率も高くないので、もし現在も募集していたら高確率で採用してくれます。

斡旋会社・マッチングサイト

就職斡旋サイトの中には、海外インターン生を専門として募集しているサイトも幾つかあります。渡航に関する手続きなどのフォローもしてくれますし、勤務先でのトラブルや海外現地生活に関する問題も、担当者に相談することができます。一方で、まだ大手紹介サイトがないため、どこも募集件数は少なめなのがデメリットです。

海外インターンシップ先のおすすめの企業は?

海外インターンシップ先のおすすめの企業は?

海外インターンシップで大学生が働くことができる企業は、IT、教育、出版、法律、営業、秘書など業界も職種もさまざまとなります。大学生であればすべてが未経験となるので、えり好みしないで、まずは少しでも興味のある業界、及び待遇面と会社の規模で決めるのがいいでしょう。

大手企業のメリットとデメリット

大手企業は待遇面や生活面のフォローがしっかりしており、家賃や食事補助があるところも少なくありません。長期勤務となると給料も出ますし、残業もなく土日の休みもしっかりととれるので、大学卒業後の本格的な海外移住を意識した生活を実践することができます。

一方で社員と変わらない業務が与えられるので、社会人経験のない大学生にとっては重荷となり、初めての海外生活もあって、慣れないうちは少々大変かもしれません。特に営業系は英語を使った受付突破を覚えなければなりませんので、最初は海外生活を楽しむ余裕がなく、不安に思う日が続くかもしれません。

小規模企業のメリットとデメリット

日本人社長と現地社員数名のIT企業や現地旅行会社などが該当します。社長も含めて若い従業員で構成されているので、和気あいあいな職場が多く、勤務中も含めて楽しい海外生活となることでしょう。

ただし、良くも悪くも日本人社長の人柄や方針がすべてなので、横柄な社長の会社で働くことになったら、割に合わない業務を押し付けられることも多く、海外生活が苦痛に感じることもあるかもしれません。

大学生がインターンシップ後に海外移住をする方法

大学生がインターンシップ後に海外移住をする方法

大学生が海外インターンシップを経て、卒業後にそのまま海外移住をしたい場合は、まずはインターンシップ先の職場で再び働きたいのかを検討します。もし働きたいのであれば、インターンシップ先の社長に直談判をして、大学卒業後に現地採用社員として雇ってもらうようお願いをしてみてください。

基本的に大手企業であっても、現地にいる日本人は管理職となるので、現地採用を独断で雇う権限を持っています。社長が「卒業したらうちに来なよ」と言ってくれるならば、その言葉を鵜呑みにしてもかまいません。

海外移住先では「仕事の掛け持ち」が普通

海外移住先では「仕事の掛け持ち」が普通

一方で、海外インターンシップでの勤務期間中や、卒業後の現地採用で働く場合は、給料が現地水準となるため、通常よりも安いのがネックとなります。そのため、安い給料を見越して、現地採用者の多くは複数の仕事を掛け持ちしているのが普通です。

「旅行会社」と「旅行ライター」が最も需要が高い

例えば一般職で働いている海外移住者は、日本語教師などのアルバイトが多いです。また、海外インターンシップで人気の「旅行会社」を選ぶのであれば、親和性の高い旅行ライターを副業にするのもいいでしょう。

昨今はトラベルライターを本業として活躍する海外移住者も多く、大学生のうちからブログを立ち上げて生計を立てる人もいるくらいです。まだまだ競合は少ないため、いまのうちに種をまいておけば、数年後にはブログが花咲いて、多くの企業からスポンサーの申し出があるかもしれません。

大学生の内に海外移住を経験!明るい将来が待っている

大学生の内に海外移住を経験!明るい将来が待っている

大学生のうちに海外移住というと、一昔前までは留学くらいしか選択肢がなく、非常に高額な費用がかかりました。しかし、昨今はインターンシップのように、給料をもらいながら海外で仕事生活を体験できる制度が充実してきましたので、是非それらを利用して、海外移住がどんなものなのかを実践してみてください。

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