トラベルライターに将来を不安視する必要はなし!人生設計の考え方
トラベルライターに将来を不安視する必要はなし!人生設計の考え方

トラベルライターは最近になって注目されはじめた職業の1つですね。少し前までは怪しい印象もあった仕事ですが、昨今はIT化が進み、ウェブライティングにおける活躍の場が非常に広くなりました。それに伴い旅行記事の需要も年々増加の一途をたどり、トラベルライターの中には一般企業の正社員よりも多くの収入を得ている人も少なくありません。

しかし、いざ自分が憧れていたトラベルライターになるというと、将来に対する漠然とした不安もつきものです。そこで、今回はトラベルライターとして活動する上での5年、10年、さらにその先の人生設計の考え方をご紹介します。

トラベルライターは若いうちだけじゃない!

トラベルライターは若いうちだけじゃない!

トラベルライターと聞くと、「若いときだけ通用する職業」、「地に足がついていない」、「不安定」、「遊び人みたい」といったマイナスのイメージを持っている人も少なくありません。「政治ジャーナリスト」、「戦場カメラマン」、「記者」という肩書に変えると途端に色眼鏡で見られるから不思議でなりませんね。

トラベルライターは若いときだけしかできない仕事と思われているかもしれませんが、実際そんなことはありません。昨今は世界の観光地の情報を発信するユーチューブやブログ、SNSなどで活躍している若い人が目立つため、どうしてもそう見られてしまいがちですが、実際のところ、トラベルライターとして長く続けている人の中には50代、60代の方も多くいます。

年齢を重ねるにつれて、「ジャーナリスト」として活躍できるようになる

年齢を重ねるにつれて、「ジャーナリスト」として活躍できるようになる

場合によっては「トラベルライター」という肩書きを変えることもできます。若いうちは文章力を鍛え、見聞を広めるという意味でも旅行記事に特化し、年齢を重ねるにつれて、スポーツ、政治、歴史、国際、芸能といった風に執筆する業界を増やしていくのもいいでしょう。

ちなみに、トラベルライターという職種はいままでありませんでした。旅行記事の執筆は、往々にして海外を飛び回るフリーライター、ジャーナリスト、記者といった肩書を持つ人達の仕事でした。

それが90年代以降は海外旅行者がどっと増えたため、いつの間にか旅行業界専門のライター、いわゆるトラベルライターという地位ができあがりました。

ジャーナリズムは旅行記事でも関連して執筆することはいくらでもできるので、厳密に言えば駆け出しのトラベルライターの方であっても、“ジャーナリスト”と名乗ることはいくらでもできるはずです。

トラベルライターの欠点を最初に把握しておこう

トラベルライターの欠点を最初に把握しておこう

とはいっても将来に向けてトラベルライターがいいことづくめ、と言うわけでもありません。しっかりとトラベルライターの欠点も把握しておく必要があります。

また、その欠点を解決できるのであれば、トラベルライターは本当に自分にとっての天職となることでしょう。そこで、下記では欠点を解説するとともに、その解決策もご案内します。

1.旅行が嫌になることも。常に国内外を飛び回らなければならない

「私は旅行が大好きだから、そんなの苦にならないよ」と思うかもしれませんが、50歳、60歳になってもそう思い続けることができるかは疑問が残ります。「そろそろ一つの国に落ち着きたい」と思ってしまっても当然ですね。

解決策としては、上述したように「1つの国に特化したライターになること」です。1つの国に対して、あらゆる業界の専門記事を書くことができれば、それだけで各界から重宝され、「フランス関連の記事なら〇〇さんに依頼」というのが業界内で知れ渡りますので、収入もさほど落とすことはないでしょう。

また、もう1つの方法としては、写真のストックを大量にとっておくことです。5年、10年ほど働いているベテランのトラベルライターであれば、1つの国に対して5万枚近くの写真ストックを常に保管しています。

そうすることによって、執筆案件がきたら、ストック写真を使うことによって取材先へ足を運ぶ必要がなくなります。

もちろん鮮度が命の記事やインタビュー記事はその度に取材する必要がありますが、正直にいうと、案件的にはそれほど多くはありません。お店写真を使う際は、そのお店がまだ営業しているかどうかは連絡しておくといいでしょう。

2.結婚及び子供ができたときにどうするか

例え結婚したパートナーがトラベルライターに理解がある人であっても、子供ができてしまうと、子供の学校や教育のこともあるので、一つの国・都市に落ち着きたいと考えますし、海外在住の場合は日本へ帰国することも検討しなければなりません。

こちらの解決策も基本的に上記と同様です。年がら年中飛行機で飛び回っていることはさすがに難しいので、できるだけ写真ストックを持つことが重要となります。

また、よく取材を受ける観光地があれば、現地の人と仲良くなり、取材案件が来たら彼らにアルバイトとして写真撮影や調査をしてもらうのも有効な方法です。世界を股にかけるジャーナリストやトラベルライターの多くは、このようにして鮮度の高い現地情報を得て記事にしている背景があります。

トラベルライターの不安を解消!将来設計の考え方

トラベルライターの不安を解消!将来設計の考え方

冒頭でも触れましたが、トラベルライターの職に就く前は、漠然とした不安がつきものです。その不安は往々にして将来への危機感と言えます。そこで、簡単にトラベルライターの5年後、10年後、それ以降の人生プランをご案内します。

まずは5年かけて収入を安定させる

まずは5年かけて収入を安定させる

トラベルライターが最初にやるべきことは、収入を安定させること。これはライター問わず個人事業主、フリーランスの最初で最後の課題ともいえます。

収入が不安定のうちは、何をやってもリスクが上回ってしまうので、まずは5年を目途に土台を築きあげることが大切。もちろん5年でまだ不十分ならば10年かけてもかまいません。

旅行記事は年々需要は増えていますが、それと同じように海外移住者も増えているので、ライバルの存在もあります。1社でも多くの企業から案件を引き受けることが肝要で、場合によっては多少割に合わない案件であっても、将来的に海老で鯛を釣ることが期待できるのであれば、躊躇いなく引き受けるようにしましょう。

トラベルライターと併せてサイドビジネスを並行

トラベルライターと併せてサイドビジネスを並行

トラベルライターとして仕事が板についてきたら、次はサイドビジネスの検討をはじめます。

トラベルライターとして執筆に励む傍ら、例えば旅行サイトを自分で運営したり、トラベルライターで得たツテを利用してツアーデスクをオープンしたり、また、海外在住であれば、市場調査や翻訳などを請け負うのもいいでしょう。

出版社から雑誌媒体の依頼が多くくるようであれば、いっそのこと編集プロダクションを現地で起業するのもいいかもしれません。

基本的にトラベルライターとして活躍しているほとんどの人は、何かしら執筆稼業以外の仕事もサイドビジネスとして持っています。また、場合によっては、そのサイドビジネスが本業となることもあるかもしれませんし、それもまた人生の面白いところです。

徐々に自分の仕事量と収入を反比例させる

徐々に自分の仕事量と収入を反比例させる

老後を考えると、体力的にもずっと旅行をしているわけにもいかなくなる可能性があるので、徐々に自分の仕事量を減らしつつ、収入をアップさせる方法を考えなければなりません。

トラベルライターで仕事量と収入を反比例させる場合は、文字/記事単価を増やすほかありませんが、上記のようにサイドビジネスの幅を広げていくことができれば、来た案件は従業員に任せて、自分は好きなことをして生活するという、華やかなセカンドライフを実現することができます。

トラベルライターは決して将来が不安視されるような職業でないことがお分かりいただけましたでしょうか。トラベルライターになる前に、予め大まかな人生設計を考えておくと、より不安が軽減されることでしょう。

トラベルライターに将来を不安視する必要はなし!人生設計の考え方
最新情報をチェックしよう!