トラベルライターがやるべきメディア
トラベルライターがやるべきメディア

自由気ままに旅行記事を書き、世界を旅するトラベルライターですが、個人事業主としてやっていく上で、まず考えなければならないのが「収入源」です。

毎回自分で求人を探して企業に応募するのは心身ともに疲れますし、仕事が軌道に乗ると、新規案件を自分から探す時間も惜しくなってきます。

そこで考えるべきは、「案件を呼ぶルートを作っておく」ことです。一度確立することができれば、継続して新規案件が舞い込んでくるので、自分は来た案件をこなすことに集中することができます。

柱となる3つの軸を形成しよう。「トリプルメディア」の考え方

柱となる3つの軸を形成しよう。「トリプルメディア」の考え方

常に海外や国内の観光地を歩き回るトラベルライターは、自分から電話で応募することもできませんし、面接に行くこともできません。

そのため、自分で新規案件を探すよりは、ネットのメディアを通じて新規案件を呼び込む方法を考える必要があります。そこで重要となるのが「トリプルメディア」というメディアの使い方。

昨今は「PESO」とも呼ばれていますが、それでも根幹となる体系はトリプルメディアにあります。

ペイドメディアで広告を制する。新規案件が次の日にやってくるかも

ペイドメディアで広告を制する。新規案件が次の日にやってくるかも

ペイドメディアとは「Paid=支払う」という意味から分かるように、広告メディアとなります。ネット上のリスティングや広告バナーを意味しますが、有名どころはGoogleの広告ですね。

自分のHPやブログは運営間もないうちは、なかなかGoogle検索をしても上位に表示されません。そのため、Googleに広告を出稿したり、既に集客がうまくいっている大手サイトにバナーを貼ってもらうことによって、新規問合せを期待することができます。

ペイドメディアのメリット

ペイドメディアのメリットは、上述したようにGoogleや他サイトの力を借りることによって、自分のサイトが育っていないうちから新規問合せを見込むことができます。

例えば「ライター」、「旅行」、「SEO」といった単語はいずれも検索ボリュームが多い反面競合サイトも多くあります。大手企業のHPやまとめサイトは多額のお金をサイトに投資しているので、これらのサイトを差し置いて1ページ目(1~10位)に上位表示されるのは至難の業。

しかし、Google広告を買うと、1ページ目最上位、もしくは下位の広告枠に自分のHPやブログを表示させることができます。

ペイドメディアのデメリット

しかし、ペイドメディアはご存知の通り有料となるため、広告枠に表示されるためには、一定額を常に支払い続ける必要があります。また、広告枠に表示される企業数は決まっているため、ライバルサイトが多い場合は入札方式となります。

また、Google広告はクリックされるごとに支払うことになりますので、冷やかしによるクリックも少なくありません。新規問合せ率(コンバーション率)とクリック単価と予算をしっかりと吟味する必要があります。

大手サイトの広告バナーを買うのも手ではありますが、月額の料金が高額なケースが多いため、Google広告と比べるとデメリットが多く、高くつくかもしれません。バナーを依頼する場合は値切り交渉が可能なことと、バナーは自分で用意する必要があります。

オウンドメディアで自分のブランディング向上に。将来的には収入の柱となる

オウンドメディアで自分のブランディング向上に。将来的には収入の柱となる

トリプルメディアの2つ目となるのが「オウンドメディア」です。オウンドメディアとは、個人・自社で運営している公式HPやブログを指します。トラベルライターは自分を売りだす職業でもあるため、オウンドメディアの所有は必須となります。

近年はCMSやワードプレスの発達によって、特別なスキルがなくとも簡単にHPを持つことができるようになりました。年間1万~1万5000円程度の維持費でオウンドメディアを持つことができるので、トラベルライターはまず最初に作るようにしましょう。

オウンドメディアのメリット

HPやブログを運営するオウンドメディアの最大のメリットは、「自身のブランディングの向上」と「新規案件の問い合わせ」にあります。トラベルライターはいまでもニッチな職種であることに変わりありませんので、いかに企業側に振り向いてもらえるかが重要です。

自分のHPやブログを作り、そこに実績や自分の活動内容などを記載することによって、企業側の方から仕事の依頼をしてくれることが期待できます。

オウンドメディアはトラベルライターであれば必ず持たなければならないものとなりますので、駆け出しのうちから作っておき、日ごろから記事の投稿を続け、数年単位で育てるようにしましょう。

オウンドメディアのデメリット

オウンドメディアは自分でサイトを維持・運営しなければなりませんので、それなりの知識やセキュリティ対策が必要となります。

CMSであればその心配はないのですが、ワードプレスやそのほかの言語で制作したサイトは、修正や不正アクセスに遭った場合にエンジニアに依頼する必要があります。

また、オウンドメディアはSEO対策もある程度必要となってくるので、どのようなキーワードでGoogleで検索したときにヒットしてほしいのか、戦略的に考える必要があります。

また、上位ページに表示されるまでは時間がかかるため、運営当初はペイドメディアを利用するのも有効な方法となります。

近年で最も重要視されるアーンドメディア

近年で最も重要視されるアーンドメディア

トリプルメディア3つ目の「アーンドメディア」は、「Earned=獲得」という意味を持つように、信頼を獲得するメディア運営を指します。主にSNSを指し、近年はトリプルメディアの中で最も重要視されているメディアでもあります。

非常に高い拡散力がありますので、うまくいけば多くの旅行会社や関連企業が問合せをしてくれる可能性を秘めていますが、その一方で扱いを間違えると炎上騒ぎにもなりかねませんので、利用する際は運営の方向性をしっかりと考えるようにしましょう。

アーンドメディアのメリット

アーンドメディアで有名なのはLINE、Facebook、インスタグラム、Twitterの4つとなります。実際はブログもアーンドメディアに加えられるのですが、トラベルライターの場合はブログがオウンドメディアとして認識されるのが一般となります。

アーンドメディアのメリットはこちらの投稿に関して、閲覧してくれた消費者が拡散・シェアをしてくれることにあります。自分であちらこちらに宣伝する必要はなく、より多くの企業の目にとまる可能性があるので、昨今では必須のメディア運営とみなされています。

アーンドメディアのデメリット

一方でアーンドメディアは口コミや拡散・シェアされて認知度が上がっていきますが、その性質故、「自分でコントロールができない」ことがデメリットに挙げられます。

例えば自分の何気ない一言が悪いように受け取られてしまい、勝手に拡散されて炎上騒ぎになることもあります。一度失った信用はなかなか取り戻すことができませんので、SNSの閉鎖に追い込まれることも……。

SNSを運営する場合は、拡散力をどれだけうまく利用するかがカギとなります。

トリプルメディアをバランスよく運営しよう

トリプルメディアをバランスよく運営しよう

今回紹介した3つのメディアをバランスよく利用・運営することができれば、効率よくサイトを成長させ、企業から新規案件を受注することができます。いずれも基本的な要素でありながらも、大きく言えばこの3つのメディアがネットにおけるすべてとなりますので、

  1. 自分のHPやブログを作成・運営~オウンドメディア
  2. SEO対策をしつつ、Google広告を適宜利用~ペイドメディア
  3. SNSを効果的に利用し、拡散とシェアを狙う~アーンドメディア

上記をしっかりと押さえておくのが肝要となります。

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