トラベルライターとしてスタートした後、早くたくさんの経験を積んで仕事をスムーズにもらえるようになりたいですよね? そこでここではいち早くライターとしての経験を積むコツを説明します(ライター:きたがわ)
経験を早く積みたいなら、編集者の取材に同行すべし‼
トラベルライターの仕事は主に、ライター業に専念するケースが多いと思います。しかしライターの経験だけでは、断片的な仕事内容で企画の全体像が理解しにくかったり、編集者の企画の意図を掴みにくかったりします。
わたしの経験上、「編集者」が何を求めているのかを素早く理解してくれる、というのがもう一度頼みたくなるライターのスキルだと思います。
これができるようになれば、編集者とのやりとりや企画の出し方がスムーズになるのはもちろん、優秀なトラベルライターとして仕事をもらえる確率も増えるというワケです。
では、どうしたら編集者の求めていることを理解できるようになるか?いち早く経験を積むためにはどうすればいいのか? それはずばり、“編集者の取材に同行“が一番手っ取り早い方法なのです。
編集者の取材に同行するメリットとは?
まず同行する方法としては、同行取材が一番いいですが、なかなかそううまく同行取材がまわってくるとも限りません。
そこで、素直に仕事先の編集者に「仕事の経験を積みたいので、勉強も兼ねて取材に同行させていただけませんか?」とお願いしてみてください。余程の大事なクライアント取材でない限り、快く承諾してくれると思います。
同行取材のメリットはたくさんあります。例えば…
・取材全体の流れを把握
・スケジュール管理の方法
・取材の進め方
・スタッフへの対応
・取材先への接し方
・インタビューの会話術
・カメラワーク
・取材メモの取り方
などなど。特に重要なのは編集者の「コミュニケーション能力」を学べるということ。トラベルライターは世界を飛び回り、面白い情報を集めて発信する仕事。
コミュニケーション能力は不可欠と言えます。なので編集者がスタッフとどうコミュニケーションを取りながら取材を進めているのか、取材先への対応はどれくらい丁寧なのかなどしっかりチェックしながら学んでみてください。
また、わたしの経験で慣れるのに苦労したのが「スケジュール管理」。取材先では思わぬアクシデントはあたりまえ。
クライアントが遅れたり、話が長くて時間をオーバーしたり、撮影したいものがイメージと違ったり…。ここで編集者の能力が試されます。編集者がどのようにスムーズに取材スケジュールをこなしているのか、そこを見るだけでもかなりの経験になりますよ。
✈️POINT📝
☑︎勉強したい…とまずは素直にお願いしてみよう。
☑︎編集者のコミュニケーションスキルを盗むつもりで同行しよう!
取材同行に気をつけるべきポイントとは?
社会人として当たり前のことですが、身だしなみの配慮をしましょう。例えば飲食店の取材同行であれば香水などの匂いがするものはさける、ゴルフ場などルールがあるアウトドア施設はチェックしておくなど、事前にどんな場所へ取材に行くのかを編集者に聞いておく必要があります。
そしてここで一つアドバイスがあります。取材現場で積極的に仕事を見つけてみてください。もちろん、無理にあれこれ聞いて動きすぎるのも取材の邪魔になるので、控えめにやることが重要です。
スタッフが多い取材だと、休憩や隙間時間にお茶を出したり、何か必要になったりします。その時にスッと動ける観察力を持っていれば、「この子気がきくな…」と編集者の気にとまります。
つまり取材同行はただ学ぶ場ではなく、編集者に使えるライターとしてアピールする、というのが裏の目的でもあるのです!仕事を取るためには、多少の腹黒さも必要というワケ(笑)。
✈️POINT📝
☑︎聞いてるだけはNG!取材同行はアピールの場!
☑︎どんな小さな仕事でも見つけたもん勝ち(控えめに)
まとめ
取材同行を終えた後は、編集者に対してお礼の言葉を忘れずに。編集者から得たコミュニケーションスキルを、その日のうちに実践するつもりで試してみてくださいネ。