旅行ライターが絶対知っておくべき、失敗しないホテル取材のコツとは?

旅行ライターが絶対知っておくべき、失敗しないホテル取材のコツとは?

透き通る青い海、ヤシの木、光り輝くテラス

透き通る青い海、ヤシの木、光り輝くテラス…。トラベルライターなら絶対憧れる「ホテル取材」、皆さんも仕事として各国を巡りたいですよね?でもそんな憧れのホテル取材は、旅行ライターとしての仕事の中では難易度が高いのも事実。

しかも「クライアントが絡むホテル取材は初めて…(汗)」なんていうのだと、さらに大きなプレッシャーだと思います。そこで本記事ではホテル取材初心者のためのコツを、わかりやすく紹介します(ライター:きたがわ)。

当日の時間短縮のために!刑事になったつもりで完璧な事前準備を。

当日の時間短縮のために!刑事になったつもりで完璧な事前準備を

最初に大切なことは取材までの「事前準備」です。事前準備といっても企画書やスケジュール工程などやることはたくさんありますが、その中でも重要なことをいくつか紹介したいと思います。

まずは先方(クライアント)の情報を徹底的に調べること。HPはもちろん、SNSやクチコミ、youtubeの広報動画まですべてです。取材はあくまでもインフォメーションで得られない面白い情報をゲットするのが目的。

HPやSNSに書いてある質問を現地でしても意味がありません。なのでここは抜かりなく調べてください。特にゲストが投稿したクチコミはリアルな意見が多く、何か企画のアイディアになる場合もありますよ。

そして次に大切なのが取材したい内容を予めメールや文章で先方に送っておくことです。クライアントも人間ですので、いきなり何十個の質問にはすぐに答えられません。

できれば現地ではいい写真を撮影したり、現地でしか発見できない気づきにフォーカスしたいので、現地での時間短縮のためにも先に送っておくことをおすすめします。またクライアントも、「こちらに気を使ってくれる、いいライター」というイメージをもってくれますので、両者にとってもいいことしかありません。

また、「広報写真」を事前に送ってもらうことも忘れずに。皆さんもわかると思いますが、広報写真は色や景色が加工されてることが多く、取材記事にはほぼ使いません。

ですが、例えばお風呂の写真や外観など、ちょっとした小さなインフォメーションを添えるとき(あまり写真を大きく使わない場所)に役立つ場合があります。

なので取材前に先方が予めもっている写真を全て確認し、何が使えそうか把握しておく必要があります。これも全て当日の時間短縮のためです。無駄をいかに減らしていくことが、いいトラベルライターになる近道です。

✈️POINT📝

☑︎ゲストが投稿したクチコミは企画のアイディアになる!

☑︎質問は予めメールなどで事前に送っておこう。
☑︎広報写真の確認を忘れずに。

初めてのホテル取材には経験豊富なカメラマンがマスト

初めてのホテル取材には経験豊富なカメラマンがマスト

初めてのホテル取材、不安ですよね?私も大きなクライアントを初めて担当した際、とても緊張しました。そして、先輩編集者に「カメラマンは◯◯さんを連れていけば大丈夫だから!」とポーンと1人放り出されたのを同時に覚えています。

しかし、先輩のいうことは本当で、そのカメラマンは何か困ったことがあるごとにアドバイスをくれ、さらにはどんどん撮影を進めてくれるという、スーパーカメラマンでした…。

さて、皆さんも気づいている通り、カメラマンはとても重要なチームメイトです。もちろんライターや編集者が取材をしきり、進めていくのは当然なのですが、一緒に取材を進めていくというのはポジションが別でも変わりありません。

そして初めてならなおさら、私のようにベテランのカメラマンを連れていくことをおすすめします!

さらに、ただベテランなのではなく、ホテル取材経験が豊富なカメラマンを探してみてください。ホテルの撮影は特殊な場合が多く、特にプールや温泉など水や蒸気が関係してくると、撮影が難しくなります。

初心者なら初心者でいいんです。初心者で何も経験がないなら何をすべきか、何が必要なのか考えればいいだけです。有能なスタッフを揃えれば、あなたが初心者でも周りがサポートしてくれるので安心してくださいね。

✈️POINT📝

☑︎ホテル取材の経験豊富なカメラマンを選ぼう!
☑︎初心者なら初心者らしく、何が必要かもう一度考えてみて。

現地に着いたら、何が何でも打ち合わせファースト

現地に着いたら、何が何でも打ち合わせファースト

いよいよ現地に到着。挨拶を済ませたところで、提案して欲しいのが取材前の「打ち合わせ」。なぜかというと、先方としっかりスケジュールの確認・優先順位決めを行うためです。スケジュール表は事前に送っておく場合が多いのですが、再度確認してください。

クライアントは「ホテルのいい部分をたくさん取材&撮影して欲しい!!!」と前のめりになっている場合が多いです。なのでいくら事前に確認していても、これも・あれも…とどんどん増えていくことが普通です。私の経験上、ものすごいスケジュールに厳しいクライアントを除いて、ほぼ9割がそうでした。

また、スケジュールに関しては当日の変更がある場合がほとんどです。ホテルはゲストありきの場所なので、ゲストがいない時間帯や混み具合によっても変わってきます。なのでもう一度、相手の希望を聞きながら、優先順位を決めていくことをおすすめします。

✈️POINT📝

☑︎スムーズな撮影のためには、入念な打ち合わせを。

何があっても慌てない、「笑顔」と「強い心」さえあれば大丈夫!

何があっても慌てない、「笑顔」と「強い心」さえあれば大丈夫!

正直にいいます。ホテル取材など現地での取材で変更がない場合はありません!!でも、安心してください。終わらない取材はありません。解決できない問題はありません。大事なのは何が起こっても、慌てないこと。これができる・できないでは大きな違いになります。

なぜならホテル取材はクライアント対応の取材だから。何かアクシデントが起こるたびに不安な顔をしていては「このライター、本当に大丈夫?」とクライアントも不安になります。彼らはお金を払っているので、いつもよりシビアになるのは当たり前です。

とにかく困ったことがあっても「笑顔」。これだけで大丈夫です。あとは何をすべきか冷静に考えるだけです。クライアントと一緒に考えてもいいですし、スタッフと作戦を立ててもいいです。

私の場合は困ったことがあったら「困りましたねー」と一回、クライアントに困ったという事実を伝えてから「でも大丈夫ですね、何とかしましょう!」と一緒に頑張りましょう感を出すようにしてました。

で、クライアントがいなくなってからそのストレスをスタッフと「やばーーーーい!!絶対、編集長に怒られる…(涙)」と吐き出してました(笑)。

先ほどにも言った通り、解決できない問題はないです。何とかするんです。皆さんも笑顔で、何なら問題を楽しんで解決するくらい、強い心で挑んでみてください。

✈️POINT📝

☑︎クライアントの前では何があっても笑顔!
☑︎解決できない問題はありません、解決するんです。

まとめ

ホテル取材は責任重大ですが、その分素敵なプールに入ったり、美味しい食事を頂けたり、もしかしたら豪華なスイートに泊まれたり…と、スペシャルなご褒美もたくさんあります!強い気持ちをもって、初めてでも楽しんで取材してみてくださいネ。

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