旅行記事だけで海外生活を成功させる仕事術!報酬も解説
旅行記事だけで海外生活を成功させる仕事術!報酬も解説

2000年代に入ってから、海外移住の敷居は年々低くなり、誰でも気軽に海外生活を体験できるようになった昨今ですが、「トラベルライターとして旅行記事」だけで海外現地に中長期で滞在することはできるのでしょうか。

今回は旅行記事だけで海外移住を成功させるポイントと、報酬の内訳を詳しくご紹介します。

海外移住者急増の背景。ノマドワーカーの成長

海外移住者急増の背景。ノマドワーカーの成長

海外生活と言えば、定年を過ぎたあとのシニアライフであったり、会社の辞令で出向する駐在員をイメージするかもしれませんが、2000年代に入ってから、20代30代の若いうちから海外に移住する若者が急増しています。

2020年代に突入した昨今、フリーランス1000万人時代といわれ、職場を選ばずパソコン1台で仕事をして収入を得る「ノマドワーカー」が多数出現しました。

もともとアジア欧米では会社に属さないフリーランスや個人事業主が多く、日本もここ数年でようやく世界基準の働き方に追随してきた印象を受けます。今後も会社に属さないフリーランスは増加する見込みとなり、自分の望む働き方を手に入れる人が増えてくることでしょう。

世界各国に移り住むトラベルライターとは

世界各国に移り住むトラベルライターとは

そして、「トラベルライター」という新たな職種が生まれたのも、2000年IT時代となります。元々存在するフリーライター、フリージャーナリストといったライター職の派生形と考えられ、海外の特定国、あるいは複数国を周遊しながら、企業から旅行記事を引き受けて、海外旅行をしながらにして生計を立てる人々となります。

2010年代以降には「ノマドトラベラー」というワードも注目されますが、こちらもトラベルライターと同意語となります。トラベルライターのほとんどは会社に属さないフリーランスで、日本の依頼主とは主にビジネスチャットツールやzoomのようなビデオ会議ツールを使ってやり取りをします。

トラベルライターは、パソコンですべてをまかなうことができる、ニューノーマルの象徴ともいうことができるでしょう。

トラベルライターの依頼主は他業種に及ぶ

2000年代以降、海外旅行者数は毎年順調に推移しており、トラベルライターは仕事に困ることはないほど安定した需給が成り立っています。また、旅行記事を求めるのは何も旅行業界だけではありません。

市場調査会社、海外投資を扱う不動産会社、アフィリエイトを目的とした観光サイトの運営企業など、オウンドメディアのSEO対策のために多くの企業が旅行記事を求めています。旅行記事と現地生活情報の需要は、今後も決して下火になることはないと言えます。

旅行記事の報酬はどのくらい?

旅行記事の報酬はどのくらい?

トラベルライターというと、若い人が趣味感覚で請け負う副業的な仕事と思われがちですが、実際の収入面はいかがでしょうか。

多くのトラベルライターは常に5~10社ほどクライアントがいて、毎月決まった記事数の執筆を引き受けています。1社につき月の報酬が3~5万円と仮定すると、5社だけでも15~25万円の収入が期待できるので、これだけで東南アジア圏であれば十分暮らしていけます。

実際は不定期に雑誌への寄稿であったり、単発の執筆案件、データ収集案件などが発生するため、月の収入はさらに2~10万ほどプラスとなります。

旅行記事だけでも年収450万円は十分可能!

日本国税庁発表の2021年における日本人の平均年収は430万円でしたが、トラベルライターでも十分旅行記事だけで年収450万円は可能です。

ただし、WEBサイトの旅行記事だけで賄うのは少々困難を伴います。トラベルライターにとって“割の良い”案件を見つけることは非常に大切で、毎年1度や2度請け負うだけでも年収は大きく変わってきます。

旅行記事の依頼で年収大幅増のポイント

旅行記事の依頼で年収大幅増のポイント

旅行記事案件の依頼で年収大幅増に大きく寄与する案件は大きく分けて2つあります。

旅行サイトの立ち上げ現地ライターで年収200万円増

旅行サイトや観光情報サイトで新たな国や都市のコンテンツを立ち上げる際の現地ライターとして採用されると、年収ベースで200万円を超えることがあります。

最初の立ち上げ時は、とにかくコンテンツを更新しなければなりません。通常の旅行紹介記事だけではなく、レストランやお土産店などの商業施設や博物館や美術館などの観光名所、日本語が通じる国際病院や現地大使館などの所在地やホットラインなど、1つのWEBサイトに必要な現地スポット情報は、1都市につき300~500ほどとなります。それと並行してSEO対策のコンテンツ(旅行記事)も更新しなければならないので、その年の報酬は確実に150万円は超えてきます。

観光情報のデータ収集で年収50~100万円増

大手の旅行会社や旅行雑誌を発行する出版社は、常に大量の現地都市の施設情報を抱えており、また、1年あるいは2年に1度、最新の情報に更新をします。この情報更新を引き受けることができれば、かなり大きな収入となります。

お店の営業時間や休業日など基本情報を確認しつつ、外観写真を撮影するだけでの作業ですが、1スポットで1500〜3000円となります。1都市150~300スポットとなるので、およそ50~100万円を2ヵ月程度の短期で稼ぐことができます。

このようなデータ収集案件を出すのは大手企業であり、通常は世界数十各国数百の都市情報を一斉に更新します。そのため、旅行会社はデータ収集をする専門企業や世界の現地ライターと繋がりのある編集プロダクションに依頼しますので、トラベルライターはこういった企業に自分を売り込むことで、データ収集の案件を請け負うことができます。

トラベルライターは必ずオウンドメディアを持とう

トラベルライターは必ずオウンドメディアを持とう

上記でご紹介したように、日本人サラリーマンの平均年収である430万円にトラベルライターが到達するのは、それほど難しくはありません。

しかし、上述したデータ収集や新規サイトの立ち上げといった案件をコンスタントに毎年請け負えるかは不明です。そこで、絶対におすすめしたいのが「自身でオウンドメディアを運営する」ことであり、更新頻度は1か月に10記事程度でもいいので、オウンドメディアを細く長く運営することがトラベルライターにとって重要です。

トラベルライターが持つべきオウンドメディア

日ごろから観光名所を取材して記事を書いているトラベルライターであれば、立ち上げるオウンドメディアも観光情報サイトがマネタイズしやすいと言えるでしょう。

  • 観光情報現地サイト
  • 旅行予約サイト
  • 海外旅行アフィリエイトサイト
  • 現地通販サイト

上記はいずれも旅行記事と親和性が高く、自分の文章スキルとリアルな現地情報を有効活用することができるはずです。

通常であれば毎月数十万円かけてSEOコンテンツを制作しなければなりませんが、トラベルライターは手間賃のみで自分で記事を書くことができるので、サイト運営という点においては非常に優位性があります。

旅行記事だけで海外生活をおくるポイントと課題

旅行記事だけで海外生活をおくるポイントと課題

今回ご紹介したように、旅行を主軸とした海外現地情報を求める企業は年々多くなっていますし、5から10社程度と取引することができるようになれば、サラリーマンの平均年収を稼ぐことはそれほど難しくはありません。

しかし、2020年以降世界を脅かしているコロナウイルスの影響で、旅行業界自体がしぼんでしまうことを考えると、今後はリスクヘッジの一環として、収入源の一部を他業界に移すことも検討するのが賢い選択と言えるでしょう。

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