トラベルライターの毎月の給料事情と生活の安定性
トラベルライターの毎月の給料事情と生活の安定性

フリーランスのトラベルライターと言えば「生活が安定していない」、「給料が低い」というイメージを持つ人が多いかもしれません。

そこで、ここではトラベルライターの毎月の給料事情を詳しく解説するとともに、将来にわたって安定した生活をおくることが可能か否かをご紹介します。

フリーランスのトラベルライター。毎月の給料は安定しない?

フリーランスのトラベルライター。毎月の給料は安定しない?

世界で活躍するトラベルライターの多くはフリーランスとなります。現在会社で社員として働いている人の中には、「個人事業主は毎月の給料が安定しないイメージがある」という人も多いことでしょう。

確かにトラベルライターは常に5~10社程度の取引先から案件を受注していますが、支払いサイクルは各社異なりますし、取引先を選べないビギナーライターのうちは新卒社員並みの給料を稼ぐので精一杯かもしれません。

ただし、一度顧客から信頼されると毎月決まった数の案件を受注できるため、給料が大きく上下することはなくなります。また、「いつもは8記事頼んでいるけど今月は4記事でお願いします」と言われることもありますが、減少する予定の金額の穴を埋めるために、多くのトラベルライターは「別の取引先に相談して記事作成数を増やしてもらう」、「数万円の穴ならばすぐに埋められるように新規開拓(企業への売り込み)を日ごろからしている」といった対応を図ることができます。

そのため、「フリーランスは毎月の給料が不安定」と言われても、現役で活躍しているトラベルライターからすると「もう3年以上毎月決まった給料」、「平均よりも増えることはあっても減ることはないようにしている」という意見が散見されます。

トラベルライターの仕事が突然なくなることもある

トラベルライターの仕事が突然なくなることもある

一方で新型コロナのように旅行・観光市場自体が一時的に縮小すると、突然仕事を打ち切られることもあります。新型コロナでは一定期間国内外の旅行ができませんでしたので、旅行会社や観光サイトの運営会社にとっては経営が傾く問題です。あらゆる経費を削減して会社を存続しなければなりませんが、旅行記事の更新は真っ先に打ち切られる案件となります。

しかし、トラベルライターが日ごろ記事を提供している顧客は旅行関係企業だけではありません。確かにトラベルライターによっては一時的に給料が半減した人もいますが、1~3か月以内に別の業界の仕事の受注体制を整えて、3~5か月後にはこれまでと同じ程度の給料まで回復させている人が圧倒的に多いです。

これが一般企業の社員であればそうはいきません。解雇されたあとは失業保険で生活費を繋ぎながら、一刻も早く転職活動をしなければなりません。

トラベルライターはフリーランスであり個人事業主です。大半のトラベルライターは自分でお金を作れる自信があるため、新型コロナのような不測の事態に対しても建設的な行動をもってして打開することができます。

トラベルライターが毎月の給料を安定させるためにやるべきこと

トラベルライターが毎月の給料を安定させるためにやるべきこと

新型コロナ以降はどのトラベルライターも「旅行市場(業界)は盤石ではない」ことが分かったため、各々が自分で考えるリスクヘッジを行い、毎月の給料の安定を図っています。

下記ではこれからトラベルライターを目指す人にも実践できる給料の安定を図る方法をご紹介します。

1.旅行・観光以外の業界・分野の専門性を高める

トラベルライターといっても前身はフリーライターにあることから、多くのライターは旅行・観光業界以外の記事も日ごろから執筆しています。

ただし、執筆分野は業界が被らないものの、できるだけ横展開ができることが望ましいです。例えば海外旅行記事で日ごろはシンガポールを担当している場合、まずはシンガポールの現地情報・生活・経済・政治などの記事を求める企業を探してみるのがおすすめです。

注意点としては、専門分野でない場合は記事単価・文字単価が下がる可能性があるため、日ごろから横展開で想定している分野の専門性は高める努力が必要となります。

理想としては旅行以外の業界から得られる毎月の給料は全体の半分程度を占めるよう調節してみてください。

2.記事作成以外のスキル向上・業務を開始する

中長期にわたって給料の安定を図るためには、記事の作成だけではどうしても不安が残ります。怪我や病気をしたときや仕事をしない休日があると、その分給料は減ります。会社員のように有給休暇はありませんし、取材など非生産性の時間が多ければ、その月の収入も目減りしてしまいます。

そのため、文章の執筆以外の業務も少しずつ考え・実践することが給料の安定には必要です。著名なトラベルライター・ジャーナリストの人たちであっても印税だけで生活を維持・向上させるのは困難のため、共著や編集、連載、ラジオなどが生活の基盤となっています。

世界各国に居住するトラベルライターの中には、記事作成以外にも市場調査・翻訳/通訳・Webマーケティングなど多角的に事業を展開している人が多くいます。

トラベルライターが生活の安定を図るために必要なこと「ブログ運営」

トラベルライターが生活の安定を図るために必要なこと「ブログ運営」

トラベルライターのようなフリーランスは今の給料・収入の安定を図るだけではなく、10年後、20年後の将来に向けた収入源の確保を現時点から実践しなければなりません。

その重要な施策の1つが「自身のブログ運営」です。

ブログは自身の名刺・ポートフォリオの役割を果たすだけではなく、ブログサイト自体が営業及び収入源となることができます。

以下はトラベルライターがブログ運営で得られるメリットをご紹介します。

潜在顧客に24時間営業ができる

インターネットが浸透した昨今では、質の高いトラベルライターを探すために、多くの企業がネットサーフィンでライターを探します。企業担当者は観光サイトに記事を提供しているトラベルライターのプロフィールから問い合わせを試みますが、そのときにライター自身のブログがなければ、多くのケースで諦めて他のライターに問い合わせを図ります。問い合わせ窓口となるブログがないことによる機会損失は計り知れません。

ブログが収益源となる

ブログも運営次第ではサイト自体に価値が発生し、毎月少なくない収益を得ることも可能です。ブログで得られる収益源は「アフィリエイト」、「Googleアドセンス」、「広告バナー」です。

アフィリエイト
トラベルライターのブログと親和性の高いアフィリエイトは「ホテル予約」、「パッケージツアー予約」、「トラベルグッズ」など。

Googleアドセンス
クリック数に応じた成果報酬型の広告配信サービスです。サイトジャンルによってクリック単価は異なりますが、トラベルライターのブログはおよそ0.2~0.3円程度。10万PVで毎月2~3万円の収益を得られる計算です。

広告バナー
企業が自分のブログサイトに広告バナーの掲載依頼をしてくることもあります。場合によっては大手旅行会社や航空会社といった企業がお金を出してくれることもあります。

まとめ:トラベルライターが目指す毎月の給料は50万円

まとめ:トラベルライターが目指す毎月の給料は50万円

国内外で活動するトラベルライターは、上述したように執筆以外の事業もしているため、一概に平均月収を説明することはできません。しかし、往々にしてWeb記事で得られる毎月の給料は25~50万円が限界ではないでしょうか。休みなく毎日過剰労働を行えばそれ以上稼ぐこともできるかもしれませんが、とてもではありませんが長く続けることはできません。

月の給料50万円を毎月安定して稼ぐのは難しいですが、インタビュー取材や雑誌寄稿といった高単価の報酬案件が集中した月は十分に実現可能です。

さらに上述したように、自身で運営しているブログが幾らか収益を得られるまでに成長すれば、毎月の給料の底上げだけではなく、将来にわたって収入経路の確保に成功できるでしょう。

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