コロナ渦でも旅行ライターはつぶしがきく。最後まで生き残れる職業
コロナ渦でも旅行ライターはつぶしがきく。最後まで生き残れる職業

2020年以降は新型コロナが原因で、旅行・観光業界は軒並み経営不安に陥っています。彼らからの記事依頼で生活の大部分が成立している旅行ライターにとっても、深い傷を負っていることには間違いありません。

場合によっては廃業に追い込まれる可能性もゼロではありませんが、それでも、実は旅行ライターは意外とつぶしがきく職種でもあることが分かります。

今回は旅行ライターの現状と、今後も引き続きおすすめできる職業であることをご説明します。

コロナ渦における旅行ライターの現状

コロナ渦における旅行ライターの現状

コロナ渦の現在、旅行ライターの現状は芳しくはありません。というのも、旅行ライターが日ごろ依頼を受けている旅行会社、観光サイト、雑誌、ガイドブックの出版社なども打撃を受けているため、経費削減を余儀なくされています。

最初に経費を削減するのは、もちろん正社員の雇用関係にない外部ライターとなります。観光サイトのSEOに重点を置いている企業では、2020年の後半まではライターの生きる場所がありました(記事を更新しないと順位を落とす可能性があるため)。

しかし、コロナの収束、及び国交再開の目途がなかなか見えないことから、これまで細々と経営を続けてきた企業も資金が枯渇し、ライターとの契約を次々に打ち切っているのがいまのリアルな現状にあります。

しかし、旅行ライターとして働いていた人が全員廃業に追い込まれてしまったのかと言うと、実はそうでもありません。

コロナ渦の現在。取材におけるメリットを享受

コロナ渦の現在。取材におけるメリットを享受

コロナ渦の現在、旅行ライターは徐々に仕事がなくなってきてはいるのですが、それと同時にあるメリットを享受することができています。それは「取材許諾が簡単にとれる」ことと、「高級ホテルやツアーに通常よりも格安で利用することができる」ことです。

取材許諾が簡単にとれる

ホテルや観光スポットの記事を書く際、場合によっては相手側に取材の承諾が必要となります。普段であれば、人気の観光スポットやホテルの担当者は大忙しなので、アポイントをとることがなかなか難しいだけではなく、そこらへんの小さな観光サイトのための取材程度であれば、断られることもしばしばあります。

しかし、現状はコロナ渦でどこの観光地も集客に四苦八苦しているので、通常よりも簡単に取材をさせてくれます。

高級ホテルやツアーを格安で利用できる

コロナ渦の現在、外国人旅行者や出張者を主な客層としている、いわゆる高級ホテルも経営難に陥っています。特にリゾート地では地元観光客が元々少ないため、ホテルによっては節電のためレセプションや廊下の電気を消していたり、ドアマンが休業しているため支配人が荷物持ちをしたりするケースも見られます。

自慢の朝食ビュッフェがオーダー制になり、ホテル内レストランの営業時間が短縮したりと、顧客サービスにしわ寄せがきているのも事実です。しかし、どのホテルも経営維持を当面の目標としているので、コロナ渦の現在は通常1泊3万円のリゾートホテルも1万円前後で宿泊することもできます。

また、ツアーも同様で、豪華なスパパッケージやクルージングツアーも半値以下で利用できることもあります。旅行ライターが取材をする際、経費は報酬に含まれることがほとんどなので、取材経費を抑えることができる今時分は、これまで行けなかった観光地取材をまとめて行くチャンスでもあります。

旅行案件がすべて消失というわけではない理由

旅行案件がすべて消失というわけではない理由

また、旅行会社からの旅行記事案件がすべてコロナのせいで消えてしまうわけではありません。大手企業は事業継続を目的として、記事の更新は変わらず続けていますし、また、コロナ明けにスタートダッシュをするべく、旅行関連の新規事業のプロジェクトを立ち上げているところも少なくありません。

そのため、旅行ライターの仕事を5年、10年と長く続けてきた方は、コロナ渦の現在も変わらず一定量の旅行記事を書いている、という人も多いです。

旅行ライターとしてキャリアを積めば、ライティング以外の仕事も回ってくる

コロナ渦を生き残る!旅行ライターが覚えるべきスキル

旅行ライターとして旅行会社や観光サイトと契約をしていると、少しずつではありますが、確実に自分の名前は広まります。ウェブサイトや雑誌に記事を書く際は、できるだけ自分のプロフィールを掲載できるようにクライアント側に相談してみるのがいいでしょう。

そうしてキャリアを積んでいけば、「〇〇のサイトの記事を読んで問合せしました。今度旅行ライター志望者に向けた講座を開催するのですが、講師としてご参加いただけないでしょうか」といったこともあります。もちろん配信者と視聴者のマッチングサイトも近年は隆盛しているので、自分で講座を立ち上げるのもありです。

旅行ライターがつぶしがきく理由。ライターとしての需要は拡大中

旅行ライターがつぶしがきく理由は習得スキルにある

旅行ライターは旅行記事しか書けない、と思っていたら、それは間違いです。あくまでも専門が旅行関連であるだけで、日本語の文章であればあらゆるジャンル・業界の記事を書くことができます。

コロナ渦に伴い、今後はさらに企業のIT化が進むことが予想されます。ITで収益を上げようとすると、必ず必要となるのがウェブサイトとなり、ウェブサイトで利益を掴みたいならば、SEO対策が必須となります。

昨今はコンテンツSEOが最重要視され、オリジナルで質のいい記事の更新が求められます。つまり、旅行ライターの土俵となるわけですね。

そのため、コロナ渦で旅行記事の案件を失ったとしても、他のライティング案件はむしろ需要が多くなっているので、旅行業界が息を吹き返すまでは、プロライターとしてSEO記事を請け負うのも1つの有効な手段となります。

コロナ渦を生き残る!旅行ライターが覚えるべきスキル

コロナ渦を生き残る!旅行ライターが覚えるべきスキル

旅行ライターがコロナ渦を生き残るために必須のスキルが、SEOライティングの知識です。一般的に雑誌に書く文章とは若干異なり、Googleの検索順位の上位にヒットしやすい記事の構成や中身を考えなければなりません。

時折クライアント側から、「キーワードを〇個以上使ってください」、「タイトルは32文字以内に収めてください」といった指示もありますが、それもすべてSEOコンテンツを作る際のテクニックのようなものとなります。

旅行ライターとして活動していたときは、それよりもオリジナルの記事や臨場感ある記事が喜ばれていましたが、SEOライティングの場合は、記事の更新はウェブサイトの検索順位を上げるための手段であることを肝に銘じておくといいでしょう。

コロナ渦で廃業するのはもったいない!むしろ旅行ライターは収入アップのチャンス

コロナ渦で廃業するのはもったいない!むしろ旅行ライターは収入アップのチャンス

コロナのせいで仕事がなくなったと諦めてライター業を辞めるのは非常にもったいないです。旅行ライターはここで紹介したようにつぶしがきく職業ですので、探せばライティングなどの分野で需要は必ずあります。

また、もし旅行業界以外で新たに収入の柱を作ることができたら、コロナが明けて旅行業界が回復した暁には、さらに上乗せされて収入が激増することが期待できます。

いまは旅行記事は小休止期間として、これをむしろチャンスととらえて、別の収入源を模索してみるのは非常に有意義なこととなるはずです。

旅行ライターはつぶしがきく職業。不安を覚えている人にもおすすめできる!

旅行ライターはつぶしがきく職業。不安を覚えている人にもおすすめできる!

ここでご紹介したように、旅行ライターは旅行関係以外でも仕事を見つけることができます。また、基本的にどの業界であってもウイルスにより業界全体が壊滅的被害をうけることは予期することはできませんし、予想しながら会社を経営することもできません。

旅行ライターは複数の業界で活躍できる数少ない職業とも言い換えることはできるのではないでしょうか。今現在旅行ライターになりたいと思っているけれど、コロナも含めて先行きが不安と考えている方は、ご安心ください。旅行ライターは自信を持っておすすめすることができる職業となります。

コロナ渦でも旅行ライターはつぶしがきく。最後まで生き残れる職業
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