ノマドワーカー・ライターの年収と将来プランを解説

ノマドワーカー・ライターの具体的な年収モデルを解説

ノマドワーカー・ライターの年収と将来プランを解説

ノマドワーカーとして働くライターはどのくらいの年収を得られるのでしょうか。また、ライターを目指す人の中には、「将来が不安」、「20年、30年と続けられる職種なのだろうか」と漠然とした不安を抱えている人もいるでしょう。

そこで、今回はライターとして働くノマドワーカーの年収モデルを詳しく紹介します。収入と将来設計を知ることで、漠然とした不安を拭うことができるはずです。

ノマドワーカー・ライターの年収モデル

ノマドワーカー・ライターの年収モデル

ノマドワーカーの中でもライター職を希望する人の中には、「収入面が不安でなかなか転職できないでいる」、「結婚しているから収入が安定しないと生活が不安」と考えて本業ライターになることを躊躇っている人も少なくありません。

ノマドワーカーと呼ばれるフリーランスは個人事業主となるため、休日と仕事量を自分でコントロールしなければならなく、それが月収・年収にも直結します。特にライター業は良くも悪くもやった分だけが収入となるので、「毎月安定して案件を獲得できるかどうか」が非常に重要となります。

ノマドワーカー・ライターの3つの年収モデル

ノマドワーカーとして働くフリーライターは、主に4つの年収パターンが存在します。

  1. 年収300万円以下
  2. 年収301~500万円
  3. 年収501~800万円
  4. 年収801万円以上

ノマドワーカー・ライターの年収:300万円以下の共通点

ノマドワーカー・ライターの年収:300万円以下の共通点

年収300万円以下で業務の安定化がうまくいっていないノマドワーカー・ライターの共通点は大きく2つ、「毎月安定して案件の受注ができていない」、「1記事当たりの報酬(文字単価/記事単価)が低い」ことが考えられます。

クラウドソーシングサービスへの依存度合いを下げる

「やればやった分だけで貰える」ライターにおいて、十分な業務時間を確保しているにも関わらず年収300万円以下の場合、単純に報酬が低いことが挙げられます。初心者のノマドワーカーはクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービス(ビジネスマッチングサイト)を活用して案件の確保に動きますが、いずれも運営元に支払う手数料が高く、報酬の目減りは想像以上です。

また、常に同業他社と競うため買い叩かれるのは当たり前ですし、そもそもマッチングサイトを利用してライターを探す企業の多くは、「安い報酬で質の高い記事」を求めるところが多いため、マッチングサイトに収入を依存すればするほど過酷な業務を強いられることになるのが常です。

いますぐにとは言いませんが、徐々にマッチングサイトから得る収入は減らしていくのがいいでしょう。

ノマドワーカー・ライターの年収:301~500万円の共通点

ノマドワーカー・ライターの年収:301~500万円の共通点

ノマドワーカー・ライターでおそらく最も多い層が301~500万円の年収幅です。30代のうちに400~500万円の年収に到達すれば、一般会社員30代後半の平均年収に匹敵することができます。

ノマドワーカーは賞与がないため、年収500万円に到達するためには月収40万円の確保が必須となります。

年収400~500万円は文字単価2円&1日8000~1万文字が条件

年収400~500万円を目指す場合、まずは自分の日給と文字単価の見直しが必要です。文字単価は2円以上を目安とし、日給は1万8000円以上を目標とするのが良いでしょう。1日8000~1万文字書く力があれば、日給にすると1万6000円~2万稼ぐことができるので、月収換算すると30~40万円の収入となり、年収ベースで360~480万円で着地します。

一方で「1日1万文字も書けないよ」という場合は、記事報酬を高くして効率化を図るしかありませんが、案件の獲得は比例して難易度が上がってしまいます。1日の執筆可能文字数は自分の努力次第で解決できる問題なので、まずはこちらを見直してみるのが得策と言えます。

ノマドワーカー・ライターの年収:501~800万円の共通点

ノマドワーカー・ライターの年収:501~800万円の共通点

ノマドワーカーとして働くライターで年収500~800万円を安定して稼げる人はそれほど多くないかもしれません。この年収幅を得るためには、上記で解説した1日1万文字&文字単価2円以上の条件をクリアしつつ、以下のいずれかの業務をある程度成功させる必要があると考えられます。

  1. 本の製作に携わる
    出版社から自著の企画出版の依頼が来たり、著名作家の本への寄稿、オムニバス本の参画、旅行ガイドブックの製作の協力といった案件が年複数回あれば、収入の大きな助力となってくれます。
  2. 記事作成に付加価値を付けて販売する
    どんなに良質な記事を書いてもWeb記事はなかなか単価が上がらないのが現状です。業務委託契約の場合、5年、10年経っても報酬がまったく上がらないことも普通なので、最初の交渉が重要となります。例えば「記事の作成に加えてSEO分析のレポートも提出」、「資格を持っているので当該記事の監修も請け負える」、「複数の外部ライターの記事をまとめるディレクター業務も兼任」といった形で仕事を引き受けることができれば、通常の報酬よりも高く、割の良い業務を担うことができます。

年収500万円以上を求める場合、記事の質や文字単価を追求することにあまり意味はありません。記事作成プラスアルファの提案ができれば、フリーライターでも年収800万円は夢ではないでしょう。

ノマドワーカー・ライターの年収:801万円~1000万円以上を求める人がやるべきこと

ノマドワーカー・ライターの年収:801万円以上を求める人がやるべきこと

ノマドワーカーとして働くライターのうち、年収800万円以上を安定して得ている人はおそらく1割に満たないでしょう。ただし、上記で解説した年収500万円の壁を超えることができていれば、年収800万円~1000万円も十分目標達成圏内となることが分かります。

ライター業を軸に別事業を展開

何となく想像できるかもしれませんが、日本の企業から案件を受注しているうちは、Web記事の作成だけで年収800万円~1000万円はなかなか現実的ではありません。

一方で、SEO分析やWebコンサル事業を拡大したり、自分で収益性のあるWebサイトを運営することができれば、収入の幅がぐっと広がります。将来的にはライター業よりも高い収入を得られることもあるでしょう。

ノマドワーカー・ライターは節税して所得を増やす

ノマドワーカー・ライターは節税して所得を増やす

2023年10月よりインボイス制度が開始しました。全国のフリーランス・個人事業主にとっては逆風とも言える制度かもしれませんが、ノマドワーカーは会社員と異なり日ごろの支払いを経費として申告できるので、インボイスの支払い以上の税金を本来節税できるはずです。

家賃、光熱費、備品、交通費、食費なども場合によって経費申告できるので、節税意識を持って取り組めばそれほどインボイスはマイナスに感じないはずです。ほとんどのフリーライターは自宅を職場にしているため、家賃や光熱費は按分計算して確定申告が可能です。最近は確定申告ソフトも優秀になっており、規則に従って入力するだけで按分計算も自動化できますので、多少予算をかけても有料ソフトを導入するのがおすすめです。

まとめ:ノマドワーカー・ライターが年収を上げていく最大のポイント

まとめ:ノマドワーカー・ライターが年収を上げていく最大のポイント

ノマドワーカー・ライターが毎年のように年収を上げていくためには、「労力と収入を反比例させる方法を考える」ことが最大のポイントです。上述したようにライターはやった分だけ貰える完全成果型報酬です。一見すると聞こえはいいですが、一人でやる作業には限界がありますので、「寝る間も惜しんで年収500万円は達成できたけど、600万円は絶対に無理」という壁が必ずあります。

その時にアフィリエイトサイトの収益やSEOコンサルの報酬など、ライター業務以外で所得を得られる流れを作ることができれば、将来にわたって安定した高収入を得ることができるはずです。

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