昨今はニューノーマルのライフスタイルとして、日本の社会を抜け出して海外移住をする20～40代の男性女性も増えてきました。しかし、当ても無しに海外に移り住んで収入を得るのは、実はかなり難易度が高いです。そこで、今回はノマドワーカーとして生きるのであれば、是非実践してほしいのが「ブログ1本で生計を立てる方法」です。
2010年代より急増した海外ノマドワーカーとは
特定の職場を持たずに、フリーランスで活動する社会人をノマドワーカーと呼び、およそ2010年代初めに注目されました。そのノマドワーカーの中でも、パソコン1つで収入を得る人をデジタルノマドと、海外を渡り歩きながら生計を立てる人をノマドトラベラーなどと呼ぶようになりました。
新型コロナの影響でリモートワークが急速に普及し、出社せずに100%自宅で仕事も可能となった昨今、今後も拠点を海外に移すノマドワーカーは増えてくることが予想されます。
実際に海外ノマドワーカーは誰でも成立するのか
では、誰もが思い立ったら即海外に移住し、海外ノマドワーカーとして仕事をコンスタントに請け負い、生計を立てて活躍することはできるのでしょうか。
近年は日本のグローバル化が目覚ましく、とりわけアジア圏であれば、多くの日系企業が進出しているため、職を選ぶことさえしなければ、現地で仕事にありつくことは可能です。しかし、何のツテもなく、個人の力だけで稼ぐノマドワーカーとして海外に移住するのであれば、ある程度のスキルやノウハウ、行動力などが必要となります。
特定のスキルがなくとも海外ノマドワーカーとして仕事はある？
パソコン1つで生計を立てるデジタルノマドワーカーの場合、最も確実に稼ぐことができるのは、エンジニアとグラフィックデザイナーです。ウェブサイトを制作できるエンジニアは今後も需要は尽きませんし、フォトショップやイラストレーターを使いこなせるデザイナーも引く手数多です。
しかし、海外ノマドワーカーを目指す人の中で、「そんなスキルは持っていないよ」という方も少なくないはずです。
スキルなしのノマドワーカーの生きる道「ブログライター」
前職が営業や事務職だった人や、現場ありきの技術職の人がノマドワーカーとして海外でやっていくためには、「お金を作る流れ」と「窓口」を模索するのが第一となります。そこで強くおすすめしたいのが、「ブログライター」です。
ライターと言っても高度な文章力や国語力は必要なく、ここで求められるのは日本語がネイティブであれば誰もが実践できる「ブログライター」となります。
ブログライターの収入源は3つ
ブログと言えば単なる趣味と誤解されている人もいますが、しっかりとお金を作る流れを考えて制作すれば、会社員にも負けない収入を得ることだって可能です。そして、ブログにおける収入源は主に3つとなります。
ノマドワーカーの稼ぎ頭となる「アフィリエイト」
パソコンに疎い人でも「アフィリエイト」という言葉くらいは聞いたことがあるでしょう。人気ブロガーのほとんどがやっている収益方法です。日々書いているブログ記事の中で、化粧品や家電などを紹介して、当商品を購入してくれたら、数パーセントの手数料が振り込まれる仕組みです。海外移住をしたノマドワーカーは、クレジットカードやホテル予約、旅行パッケージ予約、トラベルグッズ購入などのアフィリエイト商品が海外旅行関連と親和性が高いとされています。
毎月安定したブログ収入を確保「Googleアドセンス」
Googleが提供しているクリック型の報酬方式である「アドセンス」。ブログやまとめサイトには必ずといっていいほど、ページ内に複数の広告バナーが組み込まれていますね。
アフィリエイトは商品が売れれば高額な報酬を得ることができますが、いくらブログが人気となっても、商品が売れなければ収益はゼロとなります。一方でアドセンスはブログのPVが上がれば、広告がクリックされる確率も比例する傾向があるので、長くブログの運営を続けていれば、それだけ安定した収入源を確保することができます。
企業からのブログ上の広告掲載依頼
3つ目の収入源は「広告掲載」です。ブログがある程度注目されるようになると、旅行会社や海外移住先の現地のホテル、レストラン、スパ、お土産店などから「広告を載せてほしい」と言う依頼が来ます。バナーを作ってトップページ二貼ったり、取材をして記事を書くだけで毎月数万円を得ることができます。
一度現地を潜在顧客となり得るお店を営業に回ってみるといいかもしれません。うまくいけば広告掲載のみで生活できるだけの収入を確保できるかもしれませんよ。
海外ノマドワーカーの初めてのブログ運営！一番大切なポイントは「拡張性」
海外ノマドワーカーがブログ一本で生計を立てることを考えた場合、最も重要なポイントは「ブログの拡張性（将来性）」であることを覚えてください。いままでブログを運営したことがない初心者が最もやってしまいがちの失敗例は覚えておいて損はないでしょう。
初心者ブロガーは基本的に今現在書きたいことをリスト化して、それにマッチしたサイトデザインを作り込みます。しかし、これでは読者が増えなく、方向転換を余儀なくされたときに、サイトデザインを再び考え直さなければならなくなります。
例えば、海外移住生活＋カフェ巡りのブログを立ち上げた際、仮にカフェ巡りの記事が人気が出ない場合、そのカテゴリーをつぶして、ホテル巡りやレストラン巡りなど、新たなジャンルを見つけることが考えられます。そういったケースもブログを作る前段階で織り込んだ上でのサイトデザインとするべきと言えます。これが「サイトの拡張性」の部分に当たります。
結局のところ、何十、何百とブログ記事を日々アップしても、どれがバズるかは分かりませんので、どれがバズってもいいように、カテゴリーを予め増やしておくのがおすすめです。
ブログを仕事とする海外ノマドワーカーは、常に「マネタイズ（事業の収益化）」を考える
趣味でブログを運営するのであれば、自分の好きな記事を書いていればいいのですが、仕事としてしっかりとした収入を得ることを考えているならば、常に「マネタイズ（事業の収益化）」を念頭に置くようにしてください。
ブログでの収益源は上記でご紹介しましたが、アフィリエイトにしろアドセンスにしろ、一定以上のPV（クリック数及び読者数）が必要となります。そのため、好きな記事を更新するのではなく、読者がどのような記事を欲しているのかを研究する必要があります。Googleが提供するアナリティクスやコンソールを利用すれば、記事別のクリック数も見分けることができますし、読者の性別や年代も調べることができます。同じくGoogleが提供するキーワードプランナーを駆使すれば、読者がどのようなキーワードをGoogleの検索窓に打ち込んでいるかや、月間の検索ボリュームも調査することができます。
まずは月収10万円を目標に。海外ノマドワーカーの成功の道
海外の中でも物価安のアジア圏に移住するのであれば、月収10万円程度でも普通に暮らすことができます。まずは10万円を目標に設定して、日々綴るブログのカテゴリーから決めてみてはいかがでしょうか。