「約4時間半のフライトで行ける南国」という事で、日本からの旅行先として人気のフィリピン。そのフィリピンの観光地と言えば、青い空と白い砂浜で有名な南の島・セブと、スペイン統治時代の面影を残す首都・マニラです。
では、いざ旅行の計画を立てるようとガイドブックを見てみても、載っている観光地は大体どこも同じ。もっと在住の人しか知らない様な、おすすめのスポットを知る方法とは…?
それは現地で発行されているフリーペーパーから情報を得ること!フリーペーパーの発行元の人たちは現地に根付いて、現地を練り歩いているからこその情報を発信しています。
フリーペーパーを手に入れられる場所はホテルや日本食のレストラン・食材店や空港関連施設など。ホームページも備えているので、事前にネットでチェックする事も、もちろん可能です。
セブとマニラそれぞれで、最新スポットの情報収集に役立つ人気のフリーペーパーをご紹介します。
【マニラ編】
プライマーはマニラに住む日本人の方の中では知らない人はいないというほど、多くの人に読まれている月一回発行のフリーペーパー、というよりもはや雑誌です。発行部数は月1万部で、月の最終月曜に発行。
マニラで生活をする際に必要な基礎知識から、遊びや習い事、旅行、レストラン、コラムなど、フィリピン滞在中の日本人向けの情報を発信しています。また、それだけではなく求人・不動産情報やフィリピンのニュースなども。
発行元は日本とフィリピン間の経済交流促進をサポートするマーケティング企業であり、英語版のフリーペーパーも発刊しているので、日本人だけではなく、フィリピン人と外国人駐在員にも情報を発信中。
今はロックダウン中のマニラの様子をYoutubeの動画にて公開しています。
【記事紹介 / 美しい白浜の海・ナスブ】
毎号、観光スポットを1箇所あて、その土地の紹介をしています。フィリピンで「海」と言うとセブ島かボラカイ島などが日本人には有名ですが、他にも数えきれないほどの美しいビーチがフィリピン全土に広がっています。
その中の一つ、マニラのあるルソン島の南部にあるのが、美しい白浜の海で知られるナスブ。南部に沢山ある海辺の街の中でも、特に観光地として発展した場所なのです。
現在はメトロマニラに住む日本人や白人など外国人にも人気で、週末の休暇を過ごす特別観光区とて栄えています。
また、富裕層のリゾートや賃貸用の海の家が多く集まる場所としても人気。マニラの空港から南部までは車で2-3時間ほどで、アクセス方法やおすすめのデイプランも紹介しています。
まにら新聞で月一発行のフリーペーパー 「ナビ・マニラ」は、街歩きを楽しくする生活情報誌。
マニラの在住日本人の為の「日刊マニラ新聞」を発行している新聞記者の方々が発信しており、日本語と英語の両方で記事が構成されています。発行部数は13,000部で、月初に発行されています。
ガイドブックには絶対載っていないようなローカルエリアまで乗り込んでいたりする記事の数々は、観光に訪れた方たちだけではなく、在住者でも参考になるものばかり。
毎週フィリピンで使われている言語である”タガログ語”を一つ取り上げて紹介していたり、外国人だと中々見つけられない様な穴場レストランに訪問したりしています。
こちらも観光スポット・グルメ情報のほかにも、フィリピンに訪れる前に知っておきたい基本情報であったり、さすが新聞社が発行元なだけに、ビジネス関連のことなどを発信しています。
【記事紹介 / マニラで楽しむベトナムなひと時】
ベトナムのホーチミン市に以前住んでいた記者に「ちゃんとしたフォーに出会えた」と言わしめた程、本格的というベトナム料理店を紹介。
実はメトロマニラには、統治時代のあったスペインの料理はもちろん、中華料理や韓国料理にイタリア料理、メキシカン…と、多国籍に富むレストランが揃っています。
その中でもベトナム料理は少ないのですが、フィリピンと気候も似ている事から、日本とはまた違った雰囲気で味わえるのも魅力。
紹介されている店はメトロマニラ内マカティ市に位置し、「トッピングの牛肉はしっかりレアで、いわゆるベトナムの南部スタイルのフォー」…という説明が。ちなみにフィリピン人は刺身など生のものが苦手な人が多いため、一緒に行ったフィリピン人同僚は半生の牛肉を見ただけで引いていたんだとか‥!
【セブ編】
■セブポット
セブ島の総合情報サイト「Cebu Pot」が発行するフリーペーパー。表紙・裏表紙には固めの紙が使われ、フリーペーパーとは思えない程のしっかりした装丁。
大きさは持ち歩きやすいB5サイズで、2ヶ月に1回・月初に発行されています。
レジャー、レストラン、ビューティー・マッサージ、暮らす、スクール、ビジネスといったカテゴリごとのお店やサービスの紹介のほか、特集・コラムのようなページもあって内容は充実しています。
人気のレストランやアクティビティ、スパマッサージ、ホテルなどを網羅し、ホームページからツアー予約も可能!また、不動産やビザ、ビジネスについてなど、観光客だけでなく在住者やロングステイの方にとっても役立つ情報が満載です。
”観光客・在住者・留学生”向けにそれぞれにもコンテンツを持ち、リタイアメント後の移住者の為の、ビザの代行手続きなども。また、不動産情報や病院関連の情報も多く載っていて、在住者にもとても便利な一冊。
【記事紹介 / セブ島最強ラーメン店17選・セブ島のラーメン屋を徹底調査!】
セブポット部員が実食した、セブ島のラーメン屋17店を紹介しています。
フィリピンは日本人の移住者が多い事、そしてフィリピン人もラーメン大好きな事から、日本から進出しているラーメン屋も数多くあるんです。旅行で訪れて、夜はおしゃれな海沿いのレストランでディナーのあと…もしくはランチにサクッとでも、ラーメンって食べたくなっちゃいませんか?
日本で見かけたことのあるラーメン屋なら日本の味だから安心‥というわけにはいかないのがフィリピンでの現状。
最初は日本人が監修していたとしても、その後はフィリピン人に任せてしまうお店も多いため、どうしてもフィリピン寄りの、日本人好みではない味になってしまう事も多いのです。
けれど日本人が実食して美味しい!と言っているお店なら安心ですよね。写真はセブだけではなく、マニラにもブランチのある東池袋大勝軒系列の”優勝軒”。
フィリピンの優勝軒の麺メニューでは、豚骨スープをベースにしたラーメンが4種類(塩・醤油・担々麺・味噌)、つけ麺、まぜそば、冷やしラーメン(冷やし中華、冷やし担々麺)を食べることができます。
■セブナビ咲楽
セブナビ咲楽(さくら)は、留学エージェントサイト「セブナビドットコム」を運営する株式会社アドキットインフォケーション発行の、セブライフと英語留学を満喫する無料クーポンマガジン。クーポンマガジンというだけあって、クーポンが多め!英日2カ国語で、2ヶ月に1度、月初の発行です。
アクティビティ、グルメ、ヘルス&ビューティー、ホテル、スクール、不動産などのカテゴリに分けて情報が掲載されており、コラムや特集ページも載っているほか、セブの映画情報まであります。
HPではセブ島の広域地図・主要地域の地図をダウンロードまたは印刷出来るので、留学前または旅行前にプリントアウトしておく事も。
【記事紹介 / マクタン・セブ国際空港近くのレストラン5選】
フライト当日でも間に合う「マクタン・セブ国際空港近くのレストラン5選」を紹介しています。フィリピン名物のシーフードやバーベキュー料理・韓国料理や日本式焼肉にステーキレストランまで、実は空港から10分以内で到着するお店がたくさん揃っています。
写真はセブ・マクタン国際空港から車で片道4分(1.9km)で、最高の夜景とオシャレな洋食でリッチな気分を味わえる、24時まで営業の「Scape Skydeck(スケープスカイデック)」。
実はフィリピンにはルーフトップバーなど、日本ではなかなか行けない絶景夜景スポットが多いんです、帰国前にこんなおしゃれなレストランで余韻に浸るのもおすすめ!
【ライターは募集してる?】
各媒体のライターさんは、発行元の会社に属すスタッフが執筆していたり、現地で活動している日本人が連載を持っていたりします。
発行元のスタッフの募集は、自社HPの求人情報であったり、フィリピンの日系求人情報に載る事が多いので要チェック。また、フリーペーパーによっては紙面にライター募集を載せている事もあります。
▷求人情報掲載サイト
▪プライマー プライマーWEB求人情報
▪ナビマニラ マニラ新聞WEB採用情報
▪Cebupot フィリピン求人情報サイトJobpot
▪セブナビ咲楽 フィリピン求人情報サイトphilippine-job.com
スペイン統治時代の面影を今に残す城砦都市跡をはじめ、夕日の絶景が楽しめるマニラ湾などがあるマニラと、日本人経営のダイビングショップも多くあり、気軽にオープンダイブやアイランドホッピングを楽しむことの出来るセブ。もちろんガイドブックにも素敵な情報は満載です!
ガイドブックに載っていない情報は、在住=ローカルだから知ってる情報。つまり現地に住んでいる人たちにも有益な情報が載っているもの‥という事で、在住者たちもよく読んでいるフリーペーパーが役立つんです。
各フリーペーパーは発行してすぐになくなり、手に入らない…という事はまずありません。もし所定の場所になかった時も、例えば別の日本食スーパーに行ってみれば置いてある、という事が多いです。
ガイドブックに載っているおすすめスポットも楽しみつつ、現地に根付いたスポットも訪れてみると、旅の楽しみが2倍になるかもしれません。