海外でデジタルノマドを仕事に。成功のポイントと失敗例
海外でデジタルノマドを仕事に。成功のポイントと失敗例

昨今話題となっているノマドワーカーですが、主にパソコン1台で仕事を得て生計を立てる人を、デジタルノマドと呼びます。

ここ数年の間で大分定着してきたためか、デジタルノマドの中には、拠点を海外に移して活動している人も増えてきました。そこで、今回はこれから海外でデジタルノマドの生活をおくりたい方に向けて、成功するポイントと失敗する例をご紹介します。

せっかくのノマドライフ。自宅やカフェに引きこもりはもったいない

せっかくのノマドライフ。自宅やカフェに引きこもりはもったいない

ノマドワーカーは毎年増加傾向で、全国のフリーランスはおよそ1600万人とされています。

しかし、せっかく会社に属さず、上司もいない環境に身を置いているにも関わらず、毎日自宅が仕事場で仕事とプライベートが混同してしまっていたり、毎日同じカフェで同じ作業を繰り返していて、「会社にいるときと変わらない」、「喋る相手がいない分、会社員の方がましだったかも」と考えるようになったノマドワーカーも少なくありません。

傍から見れば、ノマドは自由を手に入れた証として羨望の眼差しで見られることもあります。せっかく手に入れたノマドライフなのだから、もう少し本当の自由を満喫するために、セカンドライフとして真剣にこれからの生き方を検討し直してみてはいかがですか。

海外に移住してノマド生活。人生が大きく変わる!

海外に移住してノマド生活。人生が大きく変わる!

海外に移住すると、良くも悪くも日本でのこれまでの生活が一変することになります。そのため、最初の海外移住先となる国はよく吟味して決めるのがいいでしょう。まずは物価の安いアジア圏がおすすめ。

家賃や食費など、日々の生活費が日本と比べて相対的に低いため、これまでと同様の収入を得られるのであれば、かなり贅沢な生活をおくることができます。例えば下記のような生活は、現地で暮らす多くの日本人が実際実現をしています。

  • プールやフィットネスジム付のマンションに暮らせる
  • 週に何度か外食ができる
  • 買い物はそこまで値段を気にしない
  • 安く国内や隣国の旅行ができる

日本にいると半信半疑かもしれませんが、日本の円は発展途上国のアジア諸国と比べると非常に強く、あらゆる物価に対して安く感じることができます。そのため、当該国の現地人の上位10%、いわゆる富裕層の生活をおくることができるのです。

海外ノマド生活の成功のポイントは「常に複数の仕事を抱える」こと

海外ノマド生活の成功のポイントは「常に複数の仕事を抱える」こと

しかし、上記のような生活をおくるためには、日本に居住していたときと変わらない水準の収入を毎月得られることが前提にあります。

会社に属していないノマドワーカーは、「毎日がサバイバル」というように、安定とは反対の生活を送っております。そのため、海外でノマド生活を計画する際は、一つの仕事に固執しないで、幅広い業界から複数の仕事を常に抱えるようにしましょう。

コロナ後の海外デジタルノマドの仕事の工夫の仕方

コロナが落ち着いたあとは、フルリモート陣も含めて多くの日本人が海外に拠点を持とうと考えます。デジタルノマドとして安定した収入を得ることを考えた場合、仕事をする上である工夫をすることをおすすめします。

それは「複数の業界・複数の地域の企業から仕事を請け負う」ことです。例えば、自分の職業が旅行ライターで、これまでは旅行会社や観光サイト、ホテル、レストラン業を依頼主としてきた場合、今回のコロナでほぼ収入が断たれてしまうことになりました。

こうならないためには、日ごろから旅行業界以外の業界からも仕事を請け負う必要があります。

また、日本だけではなく海外移住先の現地に存在する企業からライティングの依頼を引き受けるのも有効ですし、市場調査や翻訳業などライティングとは別の職種スキルを身につけて、収入の割合をバランスよく変えていくことも重要なリスクヘッジとなります。

半分働き半分遊ぶが海外ノマドの最大の魅力

半分働き半分遊ぶが海外ノマドの最大の魅力

日本に住んでいると、平日から遊んでいたり、毎月国内旅行を楽しむ生活はちょっと難しいですよね。しかし、海外デジタルノマドに転身したのだから、海外移住生活を最大限満喫してほしいところです。

海外に居住しているノマドワーカーの多くは、1週間の稼働日数は3~4日程度ですし、1日の労働時間も4~6時間程度。パソコン1つで全国どこでも仕事ができるので、その気になれば1ヵ月単位の中長期旅行に繰り出すことも可能です。

東南アジアであれば宿泊施設も安上がりで、交渉すれば1ヵ月3万円程度でミニホテルやレジデンスに滞在することができます。平日は毎日働かなければならないルールもなければ、好きなときに好きなだけ仕事とプライベートに時間を費やせるのがノマドの魅力です。

パソコンは最低2台用意を。セキュリティもしっかりと

海外の中でもアジア圏は大きな犯罪は少ない分、スリや盗難、ひったくりといった軽犯罪が多発しています。

カフェで仕事をしていて、ちょっと席を立った隙にパソコンを盗まれてしまった、なんて話はよく聞きますし、タクシーにパソコンを置き忘れた場合も、基本は取り返すことはできません。そのため、仕事用のパソコンは、サブを含めて2台は用意しておきたいところです。

また、アジア圏ではカフェやホテルなど至る所で無料Wi-Fiを利用できますが、その一方でセキュリティが脆弱のため、不正アクセスされる恐れもあります。

外出先でネットに繫げるときは慎重になるとともに、セキュリティソフトの導入や毎月のデータのバックアップも欠かしてはいけません。

海外ノマドの失敗例「仕事の収入が不安定になる」

海外ノマドの失敗例「仕事の収入が不安定になる」

ノマドは安定して毎月給与が振り込まれるわけではありません。依頼主から突然契約解消を言い渡されることもあれば、相手先企業が倒産して未回収に追い込まれることもあります。

コロナウイルスのように業界全体が壊滅状態になると、来月からの収入がゼロになってしまうこともあり得ます。海外移住を果たしたデジタルノマドが帰国を余儀なくされる失敗というのが、「仕事の案件の減少に対して、フォローができなかった」ことが原因です。

この失敗を回避するためには、安定した収入が入ってきているうちに、さらに仕事の幅を広げるための事業戦略を日ごろから考えて行動する必要があります。

ノマドとは立派なフリーランスであり、個人事業主ですので、毎月の報酬に満足することなく、常に発展することを考えて、半年後、1年後の収支予測を立てるのが肝要です。

海外ノマドの失敗例「滞在ビザが更新できない」

海外ノマドの失敗例「滞在ビザが更新できない」

こちらもよくある海外ノマドの失敗例の1つです。海外に中長期で滞在するためには、ビザ(査証)が必要となります。現地で起業しない限り、ほとんどのノマドワーカーは観光ビザで入国して、数か月に一度更新をしながら居住することになります。

しかし、更新を何度も繰り返していると、更新できなくなることもあり、その場合は一度当該国を出国するか、第三国へ移住するかを選択することになります。

ビザの更新に関してはお金では解決できないため、順風満帆な海外移住生活に突然終止符を打たれることもあります。海外ノマドにとっての最大の移住リスクと言えるかもしれません。

一生に一度は体験したい、海外移住とノマドライフ

一生に一度は体験したい、海外移住とノマドライフ

日本に住んでいると、海外移住のハードルが非常に高く感じますね。しかし、ビザの問題さえクリアすれば、あとは片道航空券を購入するだけで、引っ越しと同じ感覚で海外に居住することができます。

コロナを契機にニューノーマルの新しいライフスタイルを検討されている方も多いことでしょう。一生に一度の経験として、海外移住を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

海外でデジタルノマドを仕事に。成功のポイントと失敗例
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