海外在住旅行ライターとして生活の安定・収入の基盤の築き方
海外在住旅行ライターとして生活の安定・収入の基盤の築き方

海外在住の旅行ライターは、どのように現地で生活と収入の基盤を築けばいいのでしょうか。これから海外旅行ライターを目指す方や、旅行ライターになりたてで収入が不安定な方は、是非今回ご紹介する生活の方法を実践してみてください。

まずは何より生活の安定!海外在住者の覚えるべきこと

海外在住旅行ライターとして生活の安定・収入の基盤の築き方

旅行ライターを希望して海外移住を決意する人は年々多くなっています。しかし、日本に居るうちから取引先を見つけて収入の目途が立っていればいいのですが、そうでない場合は、海外移住当初は、当面仕事よりも生活の基盤を盤石にすることに注力するといいでしょう。

多くの海外在住の旅行ライターは、フリーライターを本業としつつも、実際は旅行会社や日系レストラン、4~5つ星ホテルのゲストリレーションズなどで仕事をしています。

ご覧のようなサービス業は、豊かな生活ができるほどの給料ではありませんが、その代わり副業禁止といったルールを設けているところはまずありません。

旅行ライターとして仕事が安定するまでは、もしかすると数年単位で時間がかかるので、それまでは別の仕事で生活の基盤を築くのも現地では普通です。

海外在住では安い給料や職種を恥ずかしがる必要はなし

日本では20代30代で正規雇用でなければ色眼鏡で見られたり、フリーライターをやっている、旅行会社でアルバイトをしているとなると、「生活大丈夫」、「紹介のこと考えてる?」と言われてしまいがちですね。しかし、海外ではそんなことは一切ありませんので、安心して自分の好きな仕事に打ち込むことができます。

海外に暮らしているほとんどの日本人は非常に大らかですし、正社員として毎日仕事に忙殺している人を見ると、「それじゃあ日本にいるのと変わらないじゃん」とむしろ笑われてしまいます。

海外ではアルバイトをしながら、自分で小さなカフェを経営している30代、40代も多いですし、バックパッカーとして長期滞在している20代の若者もいます。給料格差や仕事での差別はほとんどありません。

海外移住先の生活パターンで最も多い賃貸トラブル

海外移住先の生活パターンで最も多い賃貸トラブル

海外に移住したてのときに最も懸念されるトラブルが賃貸関連の問題です。昨今は若年層の旅行ライターも増えてきて、貯蓄に余力のない20代の若者も少なくありません。

まだ若いうちは、家賃を抑えて月2~3万円前後のルームフォーレント(大家のいる家)やゲストハウスを選ぶ人も多いようですが、このような賃貸物件では、「門限を過ぎると鍵を閉められる」、「夜はシャッターが閉まるので外に出歩けない」、「突然家賃を上げられた」、「人を連れてきたら追加料金とられた」、「週2回の掃除洗濯込みの条件で契約したが、まったくやってくれない」といったトラブルが発生しがちです。

また、場合によっては「大家の子供が勝手に部屋に上がってくる」、「物を盗まれた」といった警察沙汰に発展するようなトラブルも少なくありません。

マンションの一室。家賃5万円でも高級ワンルーム

基本的に大家やオーナーと直接契約する物件は、管理会社もいませんし、何かトラブルがあったときも助けてくれる人がいませんので、現地に慣れるまではあまりおすすめはしません。

特に海外在住者の旅行ライターの命ともいえるパソコンやカメラを盗まれてしまうと、仕事を失ってしまう可能性もあるので、リスクヘッジとして多少予算をかけて、マンションに住むことを強くおすすめします。

アジアであれば5~7万円もあれば、プール付きのしっかりとしたセキュリティ完備のマンションを借りることができるはずです。

海外在住旅行ライターがまず最初にやるべき「移動手段の確保」

海外在住旅行ライターがまず最初にやるべき「移動手段の確保」

海外在住者が日々の生活費で最も高くつくのが「食費」ですが、実は2位が「移動費」となります。海外現地に慣れないうちは旅行ライターの取材で使う移動手段は専らタクシーとなりますが、これが国によっては高額。

またぼったくられたり、車内での紛失も考えられるので、できれば海外移住後なるべく早く自身の移動手段を確保したいところ。アジア圏であればバイク、欧米であればバイクか車がおすすめ。

また、地域を跨ぐ場合は、空路ではなく寝台バスや寝台列車を利用することになるので、こちらも早々にチケットの手配方法や乗り方を学習しておくといいでしょう。

初めての海外移住及び旅行ライター希望者に知っておいてほしいのは、「外国人が海外に暮らすのはお金が想像以上にかかること」です。なるべく現地人と同じ生活水準で暮らすのが生活費の節約のコツとなります。

旅行ライターとしての収入が不安定の時期は、どうしても日々のしかかる生活費がストレスになるので、節約できるところは習慣化するといいでしょう。

現地でのビジネスにも。海外在住者とのおすすめの付き合い方

現地でのビジネスにも。海外在住者とのおすすめの付き合い方

海外に移住した当初は、積極的に現地在住者の輪に加わるようにしましょう。現地で生活する上でのトラブルや賃貸契約の方法などを教えてくれる先輩となるので、そこで手に入れられる情報は重宝します。

また、海外在住者には身一つできた移住者と、会社からの辞令で赴任してきた駐在員がいます。駐在員の方々は、みんな支店長や現地法人の代表クラスの肩書となるので、彼らと親しくなれば、旅行ライターの仕事が安定するまで現採(現地採用者)として雇ってくれることも期待できます。

海外在住者と知り合いたい場合は、彼らの生活圏に入ることが肝要。日本人が多く暮らすエリアがあるので、そこでアパートを借りて暮らしたり、サークルやクラブ活動に参加するのもおすすめです。

サークルは「1980年生まれの会」、「〇〇大学卒業者の会」、「現地人の奥さんがいる人の会」などいずれもユニークな集まりとなりますので、きっと気の合う友人もできるはずです。

日本市場だけでは収入に限界がくることも。現地のマーケットも注視して

現地でのビジネスにも。海外在住者とのおすすめの付き合い方

旅行ライターを希望して海外現地に移住を試みる人の多くは、クライアントとなる依頼主は日本にある日本企業、もしくは海外現地にある日系企業を想定していることでしょう。

タイや台湾、イギリスにフランスといった日本人旅行者数が各段に多い国及び都市であれば、それでも構わないのですが、そうでない場合は、日本の企業だけを相手にしているうちは、一向に収入が安定もしくは向上しない可能性もあります。

旅行ライターの依頼主となるIT企業、旅行会社、出版社はいずれも競争が激しい業界となるので、何年もその会社と取引できるとは限りません。1年で10社とお付き合いをしても、その内毎月コンスタントに記事を書けるのは7~8社、さらに1年以上更新してくれるのは3~5社くらいとなります。

海外在住旅行ライターの現地マーケットの選び方

海外旅行ライターが現地企業を相手にする場合は、「日本語を話せる担当者がいる企業」、もしくは「日本人の集客を重要視している企業」に絞り込んで営業をかけるのがいいでしょう。日本人が多く暮らしている都市や、日本人旅行者が多い(日本人旅行者数国別20位圏内)であれば、上記いずれかの条件に合致する地場企業を多く見つけることができるはずです。

旅行ライターとして旅行記事の更新だけではなく、SEO対策の記事や日本語ホームページの制作、日本語メニューの翻訳依頼、日本人相手のメール対応など、旅行記事の執筆以外にも多岐にわたる仕事を受注できる可能性があります。

海外在住の旅行ライターが生活と収入の安定を早期に築くポイント

海外在住の旅行ライターが生活と収入の安定を早期に築くポイント

海外在住の旅行ライターが生活と収入をいち早く安定させるポイントは、「現地に溶け込む」ことです。

毎日日本食レストランで食事をして、出張に飛行機を使い、移動はすべてタクシーで5つ星ホテルに宿泊する。そんな生活をおくれるのは一部の駐在員だけであることを覚えておきましょう。

そして、上述したように、収入の安定を図るためには現地のマーケットも考慮しつつ、生活をできる限り現地人の水準まで落とすことが、「安い給料でいい暮らし」ができるコツとなります。

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