近年増加している海外フリーランス。ライターで生計を立てられる
近年増加している海外フリーランス。ライターで生計を立てられる

近年は海外移住の敷居も低くなり、またIT化が進んだことを受けて、海外フリーランスが増加傾向にあります。職場を持たないでパソコン一つで収入を得るデジタルノマドも注目されるようになり、今後も海外移住者は増えることでしょう。そこで今回ご紹介するのが、フリーランサーとして生計を立てるさいの、ライターを含めたおすすめの仕事や生活の方法をご紹介します。

海外で暮らす日本人は想像以上に多い!

海外で暮らす日本人は想像以上に多い!

近年は企業の海外支店や駐在事務所の設立などを受けて、中長期にわたる海外移住者が増えてきています。「2~3年を目安に帰国できるよ」と言われても、実際は片道切符であることも珍しくなく、とはいえ海外在住者の多くは「いまさら戻れって言われても戻りたくない」と海外にそのまま住みつく人も多いようです。

外務省の公表するデータによると、海外で暮らす日本人はおよそ140万人。ただし、これは在留届を領事館や大使館に提出している人、及び海外進出日系企業数をもとに計算した数値となるので、実際はこの2倍以上は多いのではないかと推測することができます。

国内・海外のフリーランサーも毎年増加傾向に

国内・海外のフリーランサーも毎年増加傾向に

日本におけるフリーランスはおよそ1600万人を超え、毎年増加基調にあります。日本の人口が1億2000万人でその内の労働者人口はおよそ6000万人弱となるので、単純計算で3~4人に一人はフリーランスや個人事業主という計算となります。

また、2020年より猛威を振るう新型コロナウイルスの影響も多大です。収入減やリモートワークのような職場の多様化を受けて、いままで副業でやってきた仕事を本業として本格的にはじめたり、現在の職場を辞めて個人事業主に転身したりする人も見受けられます。

フリーランスならば海外生活もすぐに実現できる!

フリーランスならば海外生活もすぐに実現できる!

フリーランスのうち、日ごろから取引先と直接会って商談をしていたり、出向して職場を持っている人は、それほど多くはないはずです。新型コロナ以降は商談やミーティングはzoomのようなオンライン会議ツールが推奨されるようになりましたので、基本的に自宅が職場、という人がほとんどです。

もしフリーランスの内、上記のようにパソコン1つで場所を選ばない職種に就いている人は、いますぐに海外生活も十分可能ですね。東南アジア圏であればビザなしでも観光目的の入国で数週間は滞在することができますし、その国の生活が気に入ったならば、現地の領事館か大使館に足を運び、正式にビザを取得すれば1年単位で滞在することができます。

海外フリーランスで本当に生活できる?成功のポイントは

海外フリーランスで本当に生活できる?成功のポイントは

フリーランスの中でも高所得者ではなく中間所得者であれば、まずは欧米よりも物価の低いアジアがおすすめです。旅行好きならば南米も魅力ですが、治安に不安があるのと、アメリカや西洋諸国の資本を受けて、実際の生活にかかる費用はそれほど低くはないことが分かります。

東南アジアであれば、ベトナム、マレーシア、タイ、シンガポールがおすすめ。日系企業含めて多数の日本人が暮らしているので、フリーランスの仕事を現地でも見つけることができるはずです。一昔前に流行ったインドネシアのバリ島も日本人が多いという点ではいいのですが、ほぼ観光業によって支えられている都市なので、コロナのように観光業全体が不景気になってしまうと、現地の仕事をほぼすべて失ってしまうリスクがあることは覚えておきましょう。

成功のポイントは生活費の安さ

海外でフリーランスとして生活を続けるにあたって、生活費は非常に重要なポイントとなります。日本人が外国で暮らすとなると、どうしても日本の生活の水準を求めてしまうので、必然的に生活費は高くなってしまいがちです。家賃や日本食の値段、タクシーの移動費といった、日ごろ負担となる生活費が安い国に移住すれば、フリーランスとして仕事が一時的に減ってきても、ある程度心に余裕ができるはずです。

海外フリーランスで生計を立てる。ライターを目指してみるのはいかが?

海外フリーランスで生計を立てる。ライターを目指してみるのはいかが?

フリーランスとして海外生活を実現したい場合、既に手に余るほどの仕事があればいいのですが、そうではなく一から仕事を作るのであれば、“フリーライター”を目指してみるのはいかがでしょうか。

海外フリーライターの仕事内容

海外でフリーランスとして生計を立てるさい、多くの人がまず考えるのが「フリーライター」です。自分が住む現地の観光・政治・経済・ビジネス情報を記事にして、WEBサイトや雑誌・出版社に売り込みます。日本国内で副業として記事の執筆を請け負うとなると、それほど単価は高くないため、本業で生活ができるほどの収入を得ることは困難です。しかし、海外の現地情報を執筆できるのは現地在住者のみとなるので、ライターは重宝されますし、記事単価も上がります。

また、旅行サイトや観光情報サイト、時事系の情報サイトに日々記事を執筆していたら、いずれは書籍化の問い合わせも来るかもしれません。フリーランス及びフリーライターとして大きなキャリアステップとなることでしょう。

海外フリーランス・ライターとして仕事を受けるポイント

海外フリーランス・ライターとして仕事を受けるポイント

海外フリーランス・ライターとして仕事を受ける際、いくつか気を付けてほしいポイントがあります。

副業で募集しているような記事は請け負わない

日本の奥様がお小遣い稼ぎで請け負うような記事は、1文字単価で0.5~0.8円程度。どんなに記事を量産したとしても、本業としてやっていくには少々きびしい単価です。上述したように、海外のフリーライターというのは、その国のリアルタイムの現地情報を書くことで記事の価値を上げるので、主婦が気軽に請け負うような低単価の記事の執筆はあまりおすすめしません。

旅行記事だけにとらわれない。まずは様々なジャンルの記事を書く

海外でフリーランス・ライターとして活躍する人の多くは、「旅行記事専門のトラベルライター」になることを望んでいる様子ですが、実際は旅行記事だけで生計を立てられるようになるには、数年単位で時間がかかります。

また、観光地の概要を記事に起こす場合、当該名所や地域の歴史も掘り起こすことになるので、自然と執筆できる範囲は広がっていきます。旅行記事だけを執筆することにとらわれず、まずは知識量や自分の得意分野を広げるためにも、自分の居住国関連のあらゆるライティングを請け負うのが、フリーランス・ライターとして成功する近道と言えるでしょう。

割のいい仕事の受注で、週休4日も夢ではない!

割のいい仕事の受注で、週休4日も夢ではない!

フリーランスと会社員の大きな違いは、「仕事を選べるか否か」でもあります。フリーランスの場合は、自分にとって割のいい仕事(単価の高いor短時間で終わる)を積極的に受注することによって、会社員のように平日週5日勤務をする必要は必ずしもありませんし、実際海外で活躍するフリーランス・ライターの中で1日8時間も働いている人はそれほど多くないはずです。

仕事の裁量は自分で決めることができるので、自由な時間をある程度多めに確保して、海外生活を存分に満喫するのもまた海外フリーランスの特権といえるでしょう。

海外フリーランスはまずはライターを足掛かりに。徐々に仕事の幅を広げよう

海外フリーランスはまずはライターを足掛かりに。徐々に仕事の幅を広げよう

海外移住を果たしたフリーランスは、まずはライターを足掛かりにして収入を作り、そこから徐々に仕事の幅を広げていくのがいいでしょう。WEBライターを続けていれば、自然とSEOの知識も蓄積してきますので、数年後にはSEOコンサルやSEOライターとして事業を行うことも可能ですし、現地情報を収集する市場調査を企業から請け負うこともできるようになるでしょう。せっかくフリーランスになったのだから、1つの職種にとらわれず、複数の業界に足を踏み入れて、事業を多角的に考えると、思わぬ明るい将来が見えてくることもあるかもしれませんよ。

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