
近年は旅ブロガーや世界一周ライターが増えて、旅行ライターが注目されるようになりました。しかし、実際の仕事内容や、旅行ライターになって良かった面や悪かった面は漠然としていて不透明でもあります。そこで、ここでは旅行ライターのデメリットも含めて職種としての仕事内容などを徹底解説します。
近年旅行ライターが注目されている理由
![近年旅行ライターが注目されている理由]](https://travelwriter.jp.net/le_wp/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一時は新型コロナの影響で落ち込んでしまった旅行ライター職ですが、2022年に入ると徐々に回復の兆しが見えてきました。もともと日本では旅ブロガーが流行りを見せていて、その他にも世界一周旅行をしている旅人がブログで記事を更新していたり、多くの人から羨望の眼差しで見られる仕事でもありました。
有名な旅行ライターも登場し、旅行会社や自治体、観光サイトを運営するIT企業などをスポンサーにつけてタイアップすることにより、旅行ライターの存在感はさらに際立つようになり、自由業でありながら、1つの職種として確立するようになりました。
旅行ライターの仕事内容は激務?簡単?
旅行ライターといえば「旅をする」イメージが先行していますが、実際の仕事内容は多岐にわたります。場合によっては激務とも言えるかもしれませんが、よほど案件が集中していない限り、多くの場合は日本のサラリーマンよりも労働時間は短いですし、自由な時間が多くあります。
旅行ライターの収入・年収事情

旅行ライターのような自由奔放に仕事をしているフリーランスは日本ではまだまだ風当たりが強く、「不安定な仕事」、「普通に働いていた方が断然給料が高い」といったマイナスなイメージも決して少なくありません。
旅行ライターはフリーランスなので、収入・年収は本当に人それぞれとなりますが、一般的には300~500万円の年収で活動している人が多いイメージです。
旅行記事だけで生計を立てているライターは極稀
ただし、旅行ライターだからといって、旅行記事しか書かないわけではありませんし、執筆業だけで生計を立てている人は実は極稀です。例えば本を出版するような有名な旅行作家であっても、それだけで食べていくのは大変なので、出版社から編集業務を請け負うこともよくあります。
また、一般的な旅行ライターは自身で旅行サイトを運営するのが普通ですし、海外在住ライターであれば、現地で飲食店やお土産店などを経営している人も少なくありません。
旅行ライターは時間のコントロールがしやすい職種でもあるので、ライター職以外にも複数の仕事を並行することができるのが特徴です。
旅行ライターは正社員よりもフリーランスがおすすめ

旅行ライターの募集企業を見てみると、正社員募集しているところもわずかながら存在します。ただし、多くの場合は自社が運営する複数のウェブサイトのディレクター職となるので、旅行だけではなく、あらゆる記事を執筆する必要があります。また、往々にして正社員はディレクター兼編集者で、実際の取材や執筆は外部ライターに任せるのが普通です。
「文章を書くのが好き」、「自分で好きなところに旅行して、好きなテーマで記事を書きたい」という目的がある人は、正社員ではなくフリーランスで旅行ライターになるべきと言えるでしょう。
旅行ライターの仕事内容を紹介!

もし旅行ライターになったら、どのような仕事内容を日々こなさなければならないのでしょうか。そこで、下記では10年以上のキャリアを持つベテランの旅行ライターの仕事内容を解説します。
旅行ライターになったばかりであっても仕事内容自体に変わりはありませんので、是非イメージしてみてください。
1. 平日はほぼ作業場で記事作成
旅行ライターといえば毎日旅行したり、客先に取材をしているイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、平日は朝から夕方まで自分の決めた作業場で記事の作成をしています。
作業場は自宅かカフェが一般的ですが、最近はコワーキングスペースで作業する人も増えてきました。しかしながら、正社員のように1日8時間ぶっ通しで記事を書いているのかというと、決してそうでもありません。
文章を執筆するという行為は高い集中力を必要とするため、1つの記事に費やせる時間はせいぜい4~6時間程度ではないでしょうか。文字数の少ない記事であれば、1日に2~4本程度執筆することもできますが、6000~1万文字の記事になると、1日1本仕上げるのがやっとといった印象です。
言い換えれば、1日1万文字ほどの文章量を書く力があれば、旅行ライターとしての適正があり、十分生計を立てられるだけの収入を確保できるはずです。
2. 取材は土日に詰め込む
旅行ライターの性格や考え方によって仕事のスタンスは異なりますが、取材は土日に行う人が多い様子です。小さな飲食店は土日は混雑するので、オーナーも現場に出ることが多く折衝がしやすいです。
また、取材をしている時間は非生産性が高いため、取材ばかりしていると、その月の収入は減少してしまいます。そのため、空き時間があれば取材をする、といった意気込みで臨むことが多いため、取材は休日となる土日に詰め込むケースが多いように思えます。
3. 月末月初の仕事内容
月末月初は他の個人事業主と同様に経費精算や請求書関連に追われます。また、翌月に執筆する記事のテーマやスケジュールをクライアントと打ち合わせをするのもこの時分です。最近はチャットワークやZoomによるオンライン会議が普通になってきたので、直接会う機会はほぼありませんし、来社を求めてくるクライアントもいません。
4. 旅行は月終わりに行うケースが多い
旅行を計画する月は、多少仕事を早めに切り上げます。20日頃から移動をはじめ、複数都市を10日から2週間くらいかけて周ることが多いです。ただし、旅行中も日中は取材をして、夜は疲れた体にムチを打って記事作成の仕事をこなすのが普通なので、思っている以上に疲労困憊の中で旅を楽しむことになるかもしれません。
旅行ライターのメリットは「将来に悲観しない」

上記では旅行ライターの仕事内容を大枠でご紹介しましたが、旅行ライターになるメリットを考えたとき、まず思い当たるのが「他の個人事業主と比べて将来に悲観しない」点が挙げられます。例えばWEBサイト制作を主業務とするエンジニアは独立しやすい反面、競合が多く、時代の流れとともにニーズも変わるため、5年後の将来を見通すのが困難です。
一方で旅行需要が尽きないことは、今回のコロナによって証明されたと言うこともできます。そのため、景気によって左右されることはあっても、需要がなくなったり市場が縮小することは極めて考えにくいと言えます。
旅行ライターのデメリットは「自分で動かないと稼げない」

一方で旅行ライターを志望するからにはデメリットも知っておかなければなりません。旅行ライターはたとえ自身でブログを運営していても、よほど有名でない限り、顧客の方から依頼の問い合わせをしてくることは稀です。
基本は自身で新規開拓をし、潜在顧客にアプローチして自分を売り込まなければなりません。そのため、問い合わせ窓口のためのブログ運営は必要なものの、それとは別に実績を積み重ねてポートフォリオを作り、自分を必要としてくれる会社に営業をかけなければなりません。
まとめ:旅行ライターで成功する秘訣は日々の「仕事内容」を吟味する

旅行ライターとして実績を積み重ねていくと、毎月複数の会社から記事を請け負うことになります。しかし、フリーランスの業務は契約で保証されたものではありませんので、来月に突然契約解除される可能性があることも常に念頭に置いておかなければなりません。
旅行ライターとしての自分の仕事内容を常に精査して、将来に繋がる業務を日々遂行することが、成功する一番の近道であると考えられます。