未経験で海外トラベルライターになるためには
未経験で海外トラベルライターになるためには

「ライター歴がほぼない」、「海外移住したことがない」、「日本に住んでいても海外トラベルライターになれる?」そんな素朴な疑問を抱く人は多いですが、未経験でもプロライターになることはいつだって可能です。

そこで、ここでは未経験で海外トラベルライターになり生活の基盤を築くまでの方法を解説します。

未経験でもプロのトラベルライターになることは可能

トラベルライターとして現役で活躍している人の多くは、副業ライターが前身となります。会社員として仕事をしている傍ら、月に何本か自分の趣味である旅行をテーマとした記事を企業から請け負っていたのが始まりとなります。

ココナラやランサーズのようなクラウドソーシングのサービスを利用すれば比較的簡単に依頼を引き受けることができますし、副業として小遣い程度の金額であれば当月から稼ぐこともできます。

そのため、これまでまったくライター業をこなしたことがない人は、まずは自分の資質を見極めるためにも、一度副業で幾つか記事を作成してみるのが良いでしょう。

毎日文章を書くことに抵抗がなければ、すぐにでも本業としてライター活動を開始しても構わないでしょう。

海外トラベルライターの主な仕事内容とは

海外トラベルライターの主な仕事内容とは

海外トラベルライターになると、どのような仕事依頼を受けることができるのでしょうか。通常のライターと比較して、仕事内容を詳しく解説します。

1.海外旅行記事の作成

海外トラベルライターの主業務となるのはやはり執筆です。未経験可の案件も数多くあり、重要なのは「現地写真の有無」と「現地への渡航経験と実情」です。ネットサーフィンではなかなか調べられないような現地事情の理解は必須となります。

特に新型コロナ以降は旅行事情・現地の観光事情が大きく変わっているので、旅行会社や観光サイトの運営企業も最新の情報にアップデートをしたいと考えています。そういったニーズに応えることができれば、未経験でもすぐに海外旅行記事の仕事を請け負うことができるでしょう。

2.観光取材

海外現地の取材は必要不可欠となります。トラベルライターの主な取材内容は以下です。

  • 観光地の撮影取材
  • お店・宿泊施設の撮影取材
  • ツアーに参加して撮影取材

観光地の撮影取材は特にアポイントを取る必要なく、日ごろから写真ストックを溜めるために自分で計画することになります。それ以外の撮影取材に関しては、基本は依頼が発生してから開始します。

いずれも海外現地に居住していればなんてことはありませんが、日本国内にいる場合は、依頼を受けるのが困難となります。

3.市場調査

実は海外トラベルライターは市場調査会社から現地調査やデータ収集の依頼をよく受けます。海外トラベルライターの多くは多少なりとも現地語を理解しているので、現地人がよく使う検索エンジンを用いて現地語で統計情報を収集できるのが強みとなります。

案件にもよりますが、現地調査の報酬は往々にして記事作成よりも高いので、積極的に受注しているトラベルライターがほとんどです。

日本居住でも海外トラベルライターになれる?

日本居住でも海外トラベルライターになれる?

海外の旅行記事案件は基本的に海外居住者が受注するのが一般的ですが、実際のところ、企業は記事作成の依頼をするに当たり、海外現地居住を条件にすることはほとんどありません。

しかし、日本人旅行者が多い観光都市には決まって複数人の海外トラベルライターがいるので、ポートフォリオや実績を比較すると、どうしても彼らに軍配が上がるのが実情です。

そのため、クライアントの要求を満たすレポートを提出できれば、日本国内に居住していても十分海外トラベルライターとして活動することは可能です。

未経験者が海外トラベルライターになるためにやるべきこと

未経験者が海外トラベルライターになるためにやるべきこと

上記を踏まえて未経験者が海外トラベルライターとして案件を安定的に受注したい場合は、以下を踏まえて仕事をするのがおすすめです。

協力者(現地人もしくは現地在住者)を見つける

上述した通り、海外旅行記事の仕事を受ける際は、現地の写真撮影が必要不可欠です。しかし、案件毎に海外渡航をしていたら移動費分大赤字になってしまいます。そこでおすすめしたいのが「海外現地人や日本人居住者に協力を仰ぐ」ことです。

東南アジアではFacebookの利用率が高く、日本語を勉強している現地人グループがたくさんあります。学生に依頼すれば数千円で現地情報の提供・収集をしてくれるのでコンタクトを取ってみる価値は大きいです。

また、現地人ではちょっと不安な取材に関しては海外現地に暮らしている駐在員奥様などにお願いするのはいかがでしょうか。現地ブログにクラウドソーシングサービスで探してみれば、案外簡単に見つけることができます。

自分の専門地域を決める

「私は世界一周旅行経験があるので、世界各国の旅行記事を書けます」という人よりは、「私は東南アジアを専門としています」というトラベルライターに仕事を依頼したいものです。さらに言えば、タイ・ベトナム・カンボジアの3か国に特化しているライターの方が専門性に優れていると考えられます。

自分の地域を絞ればそれだけ案件数の分母は減るものの、受注確率は上がる傾向となります。海外在住トラベルライターの多くは居住国、または居住都市の狭い範囲の記事しか受注しないので、そこまでリアルタイムの現地情報を求められなければ、日本居住のライターでも十分海外在住者とはり合うことができます。

未経験者が海外トラベルライターとしてのポートフォリオを作るときのポイント

未経験者が海外トラベルライターとしてのポートフォリオを作るときのポイント

企業から海外旅行記事案件を受注するためには、企業に書類選考となるポートフォリオを送ることになります。ポートフォリオには(旅行)ライターとしてのこれまでの受注実績や成果を記述しますが、未経験のライターはほとんどが空白となってしまいます。

それを補うためのポイントとしては、下記項目を記入してできるだけポートフォリオを埋めるようにしましょう。

  1. これまでの海外渡航国と回数
  2. 特に好きな国・行った回数が多い国・都市
  3. ホームステイやフィールドワーク、バックパッカー歴等ユニークな経歴
  4. 現地に協力者がいれば、その人の簡単なプロフィール

特に3と4を埋めることができれば海外移住者と比較しても大きな存在感を持つポートフォリオを作ることができます。

未経験の海外トラベルライターは自分で書けるオリジナル旅行記事の企画書を送付

未経験の海外トラベルライターは自分で書けるオリジナル旅行記事の企画書を送付

未経験で海外トラベルライターを目指している人は、旅行会社や観光サイトの運営会社に企画書を送付してみるのも有効です。近年はウェブが広く浸透しているので、資料を郵送する必要はなく、企業ホームページの問い合わせフォームから送信するだけです。

「担当者に届くか心配」と思うかもしれませんが、旅行業界は新型コロナ以降海外旅行者回帰に躍起になっているため、他者と差別化を図れる企画書は飛び込みであっても歓迎してくれるはずです。

企画書の中身は自分で書けるオリジナル記事がおすすめです。まとめ記事やハウツー記事のようなSEOに媚びた定番記事ではなく、自分だからこそ書ける変わった海外体験談や社会人が羨む南国ホームステイ体験のような記事は幅広い業界で求められます。

まとめ:未経験でも海外トラベルライターは可能。将来は海外移住も視野に

まとめ:未経験でも海外トラベルライターは可能。将来は海外移住も視野に

今回は未経験の人が海外トラベルライターになるためにやるべきことをご紹介しました。新型コロナも落ち着き、2023年以降は海外旅行者が再び増加基調となっています。それに伴い海外記事の需要も増えてくるので、海外トラベルライターを目指している人は、まずは日本に居ながらにして案件を受注できる環境を整えてみるのが良いでしょう。行く行くは海外移住も視野に入れることができるようになるはずです。

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