トラベルライターとしての活動に慣れてくると、日本国内及び海外諸国を飛び回り、旅行をしながら取材及び記事を書くという、旅行ライター志望者のイメージ通りの仕事を担うことができます。

トラベルライターでうまく生計が立てられるようになると、仕事も順調に舞い込んできますし、旅行中心の生活を実現することができます。そこで、今回はトラベルライターであることで得することや、魅力をご紹介します。

海外では仕事はたくさん。旅行ライター以外の仕事の依頼が殺到

トラベルライターとして海外に渡って仕事をしていると、時折思わぬ案件が転がってくることがあります。例えば旅行ライターとして忙しくしている傍ら、ご覧のような話が実際ありました。

思わぬサイドビジネスに~ホテル編

旅行ライターがホテルの取材先に顔を出したとき、マーケティングの担当者が挨拶にきて、「今後は日本人旅行者を取り込みたいから、日本語のサイト制作に協力してほしい」と急きょ日本語の翻訳を請け負うことに。さらに、同ホテルのHPの日本語ブログをSEOのために更新する仕事も引き受けることができました。

思わぬ副業が手に入った~飲食編

ベトナムのビーチリゾートに取材で行ったとき、現地在住の日本人から「一緒にカフェを経営しないか」と話を持ちかけられました。パートナーは現地でカフェ運営を担い、旅行ライターはお店のサイトを作り、そこに観光記事を更新してSEO対策を。毎月の儲けはそれほど大きくはありませんが、自分がカフェを経営している、というのは日本に住んでいたらまず実現しなかったこと。旅行ライターにとっては思わぬ副収入かつ財産が手に入りました。

ブログに書いた記事が大きな仕事へと発展

いろいろな国へ仕事へ行くため、自身のブログを作って記事を定期的に更新するのもトラベルライターの勤めの1つ。日々ブログを更新していると、思わぬ問い合わせがくることもあります。

例えば市場調査会社から「タイのバンコクに行って〇〇をリサーチしてほしい」といった依頼が舞い込んできます。報酬も数万円から時には50万円を超える案件もありますので、収入の安定化に向けた大きな助けとなってくれます。

トラベルライターは無料で5つ星ホテルに宿泊できるって本当?

トラベルライターは無料で5つ星ホテルに宿泊できるって本当?

トラベルライターになったら、無料で4つ星、5つ星の高級ホテルに宿泊できるのかどうか、という質問はよく受けます。


基本的にトラベルライターが普段宿泊するホテルは、経費節約のため数千円の安ホテルとなります。それ以上の星付の上級ホテルに宿泊できる場合は、旅行会社がクライアントとなります。

旅行会社とホテルは独自に提携しているため、毎月1泊2泊の無料バウチャーがホテル側から提供されたり、また、トラベルライターやカメラマンなどがホテルを取材する際は、ホテル側がゲスト向けの部屋を用意してくれることがあります。

その際は無料で高級ホテルにも宿泊することができますし、もちろん朝食ビュッフェも楽しむことができます。

ホテル側から招待されることもある

ホテル側から招待されることもある

また、無料で高級ホテルに宿泊できる手段として、ホテル側からインビテーションカードが送られてくる場合があります。

一度ホテルに取材した場合、マーケティングの担当者に名刺を渡すと、後日さまざまなプレス用(記者)の広告メールが送られてきます。

それと併せて割引クーポンやバウチャーなどが添付されてくることもあれば、マーケティングの担当者から直接メールでインビテーションを受けて、無料で部屋と食事を提供してくれることもあります(もちろん取材をするというのが暗黙の了解である)。

レストランで高級料理も無料で食べられる!

レストランを取材する場合、料理を無料で食べることができるかどうかも知りたいところ。端的に言うと、一般のレストランの取材では、料理は基本的に有料となります。料理を撮影することはあっても、取材後は料理は引き上げられてしまい、食べることはできないことが多いです。

ただし、高級レストランやホテルレストランになると、腕に自信のある一流シェフが料理を作るため、「料理を食べないでなぜ記事が書ける」と無料で提供してくれる確率が高くなります。

ただし、料理には原価がかかっているので、あくまでもレストラン側から言い出すのを待ってください。こちら側から料理の無償提供をお願いするのは原則禁止です。

トラベルライター=記者の魅力はお店側が一番よく知っている

トラベルライター=記者の魅力はお店側が一番よく知っている

ホテルやレストラン、お土産店といった商業施設は、兎にも角にもマーケティングがとても重要。特に日本人旅行者を取り込みたい場合は、英語ではなく日本語でマーケティングしなければなりませんので、どうしてもネイティブの日本人が必要となります。

その日本人がWebサイトや旅行雑誌に自社を紹介できる力を持つ記者であれば、当然喉から手が出るほど手を組みたいと考えます。トラベルライターの魅力を一番よく知っているのは、もしかすると自身ではなくサービス業のマーケッターかもしれませんね。

自由業とはまた少し違うトラベルライターの時間の概念

トラベルライターは自由業でもありますが、一般の個人事業主と決定的に違うのは、「旅することで収入を得る」という点です。

短期旅行では4日間や5日間の限られた滞在時間のため、常に時間を気にしながら観光をすることになりまが、トラベルライターは滞在して観光をするのが仕事。

片道航空券を買ったあとは現地に好きなだけ滞在をして、仕事や観光に区切りがついたら帰国便の航空券を購入します。時間の概念は希薄ですし、新しい発見がたくさんあり、毎日違う風景に出会うことができます。

気に入ったら海外に移住をすることも容易

トラベルライターは特に日本に居なければならない作業はありません。パソコンとカメラがあれば、どこでも仕事をすることができます。

「海外移住」と聞くとなんだか敷居が高いイメージがありますが、トラベルライターにとっては、「歩きなれた異国の町にちょっと長く居座る程度」のこと。すでに何度も取材で訪れている都市であればなおさらです。

海外移住といっても何年も住み続ける必要はありませんので、「帰りたくなったら帰る」という面持ちで気軽に移住することができます。

人生をより充実したものへ。トラベルライターになろう

日本ではまだまだ正社員が一つのステータスとみなされ、自由業や個人事業主は「生活が安定していない」、「将来が不安」とみなされがちですが、大切なのはそこで何をするかです。

トラベルライターといった一見不安定な職業であっても、そこでしっかりと経験を積んで、将来を見据えた活動を続けることができれば、収入は安定しますし、身体的にも精神的にもより健やかで充実した日々をおくることができます。

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