旅行や留学、駐在によって海外に行く機会があると「せっかくだから現地の人と仲良くなって交流を深めたい」と思う人は多いでしょう。
しかしながら、全く新しい環境で一から人間関係を築いていくのはハードルが高いと感じられる方も少なくないでしょう。
今回は1年半前にアメリカへ移住した私の経験談をもとに、現地の人と仲良くなるための方法やコツを紹介していきたいと思います。
1、ソーシャライズや語学学習サイト・アプリを使う
友達を作る上で、ソーシャライズを目的としたサービスやアプリを使うのは非常に手っ取り早い方法です。広く使われているアプリや、便利だと感じたアプリを順番に説明していきたいと思います。
I. Conversation exchange
自分の母国語を教える代わりに、相手の母国語を教えてもらうということを趣旨としたサービスです。
自分の学びたい言語や住んでいる地域、どのように学びたいか(対面で会話の練習がしたい、文通をしたい、テレビ電話、など)を自己紹介欄に書いておくと、日本語を学びたい人からメッセージが届きます。
もちろん自分も興味を持った人にメッセージを送ることも可能です。
Conversation exchangeのサイト内だけでやりとりを続けることも可能なので、安全面が心配な方は顔出しなどを避けて、サイト内のみの交流に留めると良いでしょう。
ただ、インターネット電話やテキストチャットの機能を有したアプリの方が便利でやりとりも気軽のため、相手から「LINEやWhatsAppのようなサービスでやりとりしよう」と誘われることも多々あります。
不安な場合はキッパリと断れば良いですし、何回かやりとりしてみて安心できる相手だと感じた場合は、メッセージがやりとりしやすいツールに移行するのも良いでしょう。
対面での会話練習をしたいという人も多いので、その場合は昼間のカフェで会う、周りに人がたくさんいる場所で会う、といったことに注意して下さい。
私は危険な目にあったことはないですが、メッセージをやりとりしている中で、ただ単に恋愛対象との出会いを目的としている人もいると感じました。
II. Meetup
Meetupは、「近所に住む同じ趣味や嗜好を持った人たちで繋がろう」というコンセプトのアプリです。Meetupのアプリ上でイベントを告知して参加者を募集し、オフラインで集まることができます。
語学学習やビジネス、読書、音楽、ファッションなど様々な種類のイベントが用意されているので、自分の趣味・嗜好に合ったカテゴリーが見つかります。
ソーシャライズを目的としたアプリは他にもたくさんありますが、Meetupは「いきなり1対1でメッセージをやりとりするのは抵抗がある」「個人同士で面会するのは緊張する・怖い」と感じている人におすすめです。
Meet-upは複数人が参加するイベントにジョインする形なので、その分気軽だと感じる人も多い様です。アプリから開催場所、参加人数、参加メンバーなどを事前にチェックすることができるので、それらを加味して行くかどうかを検討することができます。
同じ地域に住む人達と知り合うことができるので、是非積極的に利用してみて下さい。旅行先で都合のつくイベントが開催されている場合は、参加してみるのも面白いでしょう。
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Ⅲ. Hello Talk
世界初のオンラインコミュニティサービスで、ユーザーは1000万人以上を誇ります。英語力に自信がない人でも、チャットから始められるというのは大きなメリットではないでしょうか。
100%の正確さではないものの、自動翻訳機能やスペルミス・文法の間違いを訂正してくれる機能も付いているので非常に便利です。HelloTalkでは、テキストメッセージだけでなく、ボイスメッセージを通じての交流も可能です。
音声通話やビデオ通話も可能なので、慣れてきたらチャレンジしてみると良いでしょう。現地での友人を作るためには、「気が合うな」と感じる人と実際に会ってみると良いでしょう。
中には商品を売りつけられそうになったり、宗教の勧誘をされたり、といった経験をされた方もいる様です。しかし、大抵は純粋に言語を学びたいという志を持ったユーザーです。
旅行に行く際は、前もって目的地に住んでいる人を探してメッセージを送ってみるのも有効です。興味を惹かれる人が見つかった場合は「今度旅行でそちらに行くから街を案内してくれない?」という風に誘ってみましょう。
私もこのアプリで知り合ったアメリカ人と定期的にカフェに行ったり、頻繁にチャットをやり取りするほど仲良くなりました。
初めて面会した時は緊張や不安を感じましたが、チャットでかなり長い間やりとりを続けていたので、ある程度どんな人物なのか分かっていました。そのため会った際にスムーズに会話に入れたのが良かったと感じました。
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Ⅳ.CouchSurfing(カウチサーフィン)を活用する
旅行に行った際、各地の現地人とどのように仲良くなれば良いのでしょうか?そんなときに使えるのがCouchSurfingです。
これは旅行先で家に泊めてくれる人を探すサービスです。現地の人が持っているゲストルーム・空き部屋・ベッド、ソファなどを借りて無料で宿泊することができます。
CouchSurfingは日本国内ではあまり知られていませんが、アメリカやヨーロッパ圏ではかなり普及していて、世界200カ国、約130万人の人々が利用しています。
Airbnb(エアビーアンドビー)は有料で住宅を借りて宿泊することができるサービスですが、CouchSurfingでは無料で宿を提供してくれる人を探します。
もともと国際交流・友達づくりを目的としたサービスのため、「旅行者と仲良くなりたい」「現地を案内してあげたい」といったフレンドリーな態度の利用者が多いです。
安全面を確保するために、貴重品の管理をしっかりとする・なるべく一人での利用は避けるなどの工夫をすることは必要です。
しかし、自宅に宿泊させてもらうことでたくさんコミュニケーションを取り機会があり、旅行を通して現地の人と親しくなれるでしょう。
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2、マンションのイベントに参加する
アメリカでマンションに住んでいるならば、マンション内のコミュニティを利用して交友関係を広げていくのも1つの手です。
アメリカのマンションでは、共用スペースであるラウンジや屋上で、定期的にワインパーティーが開催されたり、BBQが開催されたりすることも珍しくありません。
大抵マンションのコミュニティサイトや掲示板で告知があるので、参加できるイベントがないかチェックしてみて下さい。少し勇気がいるかもしれませんが、友達を作る絶好の場です。
アメリカ人は初対面の人とも当たり前に言葉を交わします。時や場合にもよりますが、初対面にも関わらず会話が広がっていく場合も多々あります。
大抵の人はとてもフレンドリーなので、臆することなく「◯階に住んでいる〜です。」という風に自己紹介をしてみましょう。
また、日本人に比べてアメリカ人はスモールトークをよくします。スモールトークとは、「今日はいい天気だね。」「新しくオープンした近所のレストラン、もう行った?」「どこのスーパーで買い物してる?」など、ちょっとした話題についての気軽な会話、世間話のことです。
私も引っ越してきたばかりの時は、知り合いがほとんどいませんでした。しかし、マンションのイベントやエレベーターで何度か顔を合わせて挨拶やスモールトークをしているうちに、何人かと親しくなっていきました。
今では時々飲みに行ったり、家でパーティーをしたり、一緒にハイキングに行ったりと交友を楽しんでいます。
3、習い事をする
習い事を通して人間関係が広がったという人も私の周りにたくさんいます。フラワーアレンジメントやテニス、ヨガ、ピラティス、ダンスなど、もちろんアメリカにも様々な種類の習い事があります。
興味のある分野の習い事を見つけたら、是非参加してみてはいかがでしょうか。同じモチベーションの仲間が集まるので、気の合う現地の人と出会える可能性も高まります。
現地人と仲良くなるだけのために、無理矢理習い事をする必要はないと思います。しかしながら、現状で人間関係がいまいち広がらないなという人は、自分の趣味を利用しつつ新しい環境を設けてみるのも有効的です。
4、語学学校に通う
語学学校に通うのも、現地の人と仲良くなれるチャンスに繋がります。アメリカでは、ネイティブではない人達もたくさん暮らしています。
私の住んでいる街は観光客が訪れるような地域ではありませんが、町を歩けばスペイン語で会話をしている人がいたり、中国語が聞こえてきたり、他にも韓国語やロシア語、様々な言語が聞こえてきます。
それほどたくさんの人種の人達がアメリカで暮らしているのだということを実感します。語学学校に行けば、様々な国から集まった人達と出会うことができます。
「語学力を上げたい」というだけのために学校通うのであれば、マンツーマンのレッスンを受けても良いかもしれませんが、現地人と仲良くなりたいと思う人にはグループレッスンがおすすめです。
授業の中で会話をする機会もあるので、自然にクラスメイトと仲良くなります。グループレッスンでは、皆んなで美術館や植物園などに足を運ぶ野外学習を設けたりする学校も多いので、より仲が深まります。
連絡先を交換して、クラス外でも遊びに誘ってみましょう。クラスメイトと仲良くなると、クラスメイトの恋人やアルバイト先の知り合い、といった風に輪が広がっていき、現地人の知り合いもぐん増えました。
学校によっても雰囲気が異なるので、事前にインターネットで調べたり、知り合いからおすすめの語学学校を聞いたり、可能であれば事前見学をしたりしましょう。
学校によっては、日本人の留学生や駐在員の家族が多く通っていて、「日本人のコミュニティは充実しているけれど、現地の人との仲良くなる場が不足している」と感じてしまうかもしれません。
5、英語を障壁と感じない
最後は、現地の人と仲良くなる上での心構えについて触れたいと思います。現地の人と仲良くなるためには、言葉が分からずおどおどしたり、英語を話すことを恥ずかしがったりしていると、チャンスが大幅に失われてしまいます。
相手の言っていることが分からなければ、「Sorry?」「Could you say it again please?」などと言って聞き返すことが大切です。
無理に理解したフリをしたり、適当に返事をしたりしていては、相手との会話も深まらず、仲良くなることはできません。私も以前は、現地の人と仲良くなるためには言語が大きな壁になると考えていました。
そのため自分の英語に自信が持てず、あまり積極的になれませんでした。しかしながら、アメリカに住み始めて「仲良くなるのに言語能力は関係ない」ということに気が付きました。
もちろん、スムーズなコミュニケーションのために語学力が役立つことは間違いありません。
しかしながら、アメリカには流暢な英語を話せない人もたくさんいますが、そのような人が現地人と仲良くなれないのかと言われれば、決してそんなことはありません。
大切なことは、コミュニケーションを取りたいという気持ちだと思います。それは言語学習のモチベーションになります。
また、「やっぱりいいや」といって言いたいことを言わずに諦めることなく、一生懸命伝えようとすると必ず聞いてくれる人がいます。
現地の人と仲良くなるためには、勇気を出して、言語はコミュニケーションの一手段であって必須条件ではないのだということを思い出して下さい。
【まとめ】
海外生活や旅行の醍醐味は、現地人と仲良くなることだと言っても過言ではありません。
異なる価値観に触れたり、異文化交流ができたり、一生付き合っていきたいと思える友人に出会えたり・・・。
このような経験は、人生をより豊かにしてくれるでしょう。勇気を出して、今回紹介した方法を試してみて下さい!