写真を上手に撮る3つのポイント

トラベルライターが覚えておきたい、写真を上手に撮る3つのポイントとは?

撮影をするトラベルライター

トラベルライターは美しい景色や穴場な場所を見つけて、その経験を記事にするのが仕事。

しかしそれだけでなく、今はカメラマンがいなくても自分でなんでも上手に「撮影」できることも求められる時代。そこで今回は、初心者トラベルライターのためのちょっとした「撮影のコツ」を伝授します!(ライター:きたがわ)

どんな写真を撮りたい?“目的”を明確にしておく

撮影した写真を選ぶトラベルライター

ただ旅の写真を好きなように撮影するのもいいですが、最終的に掲載する(予定でも構いません)写真の目的を少し意識してみると、無駄がなく撮りたい写真にフォーカスして撮影ができます。

「私はすべて撮るから大丈夫!」というガッツがある方は心配ないかもしれませんが、少しでも仕事量(写真を撮る作業)を減らして、他の取材や自分が満喫することにフォーカスするのも良い考えはないでしょうか?

さて、その目的ですが、例えば自分のインスタグラム用に使いたいのであれば、ストーリー用の縦の写真と、投稿用の横の写真と両方が必要になります。

あとで投稿しようと思った時に、縦の良い写真がない…なんてことありませんか?使う目的さえ頭に少し入れておけば、そんなこともなくなります。

浜辺を歩くトラベルライター

さらに「何を一番、お客さんに魅せたいか」というのも意識してみてください。例えば旅先で美しい海に出会ったとします。

広くて綺麗な海を魅せたいなら、雰囲気が伝わるヒキ(全体の雰囲気が入るように引いて撮ること)で、もしくは海の透明感を伝えたいならヨリ(足元など特定の何かに近づいて撮ること)で…など、魅せたいものを考えてみることをおすすめします。

何も考えずにパシャパシャ撮り続けるよりも、グッと写真のクオリティも上がりますよ♫

✈️POINT📝

☑︎仕事は減らすことを考えてみよう!
☑︎何を伝えたい?魅せたいものを明確に。

「構図」について少し勉強しておく

カメラを構えるトラベルライター

構図とは、写真の画面の全体構成のこと。簡単にいうと、何をどこに配置すると綺麗に見えるのか、といったようなことです。そして重要なのが「分かりやすさ」です。

旅の写真は感情をそそられる芸術的な写真だけではなく、記事をサポートする「分かりやすい」写真が必要。分かりやすさを伝えるためには、構図について勉強が必要というワケです。

海外のレストランの外観

例えば美味しくてとてもおしゃれなレストランを見つけたとします。まず最初に撮りたいのが外観の写真。建物を撮るときは主に2パターンに分けられます。

正面から全体を撮る構図か、斜めから全体を撮る構図。建物によっては、道が狭くて正面から撮れない場合もあるので、その都度見極めて撮影しましょう。

海外のレストランの内観

次に内観です。内観はお店の雰囲気を伝える大事な写真。内装にもよりますが、私の場合は一番全体を広く収められる撮影位置をチェックしながら決めます。

店内の角からカウンターなどを目標に撮影する場合が多いです。ここでポイントなのが、店内のかわいい装飾などをヨリ(物に寄ること)で撮影しておくこと。お店の雰囲気はなかなか全体像だけだと、伝わりずらいこともあります。

そのお店の雰囲気にあった小物や照明、絵などを撮っておくと、あとでこれが結構使えたりします。

料理を撮影するトラベルライター

そしていよいよメインの料理写真。料理の写真は「俯瞰(フカン)」で撮りましょう。

料理の真上にカメラを構えて撮るだけ。なかなか料理の写真はプロではない限り、上手に撮るのは難しいのですが、この俯瞰で撮る方法さえ覚えておけば、ある程度クオリティの高い写真が出来上がります。

ちなみにここで箸を置いてみたり、アイスクリームなら手を入れてみたりと料理以外のものを入れるとより分かりやすい構図になりますので、試行錯誤しながら楽しんで撮影してみてください。

このように、構図を決めるのは時と場合で経験・知識が必要なのです。おすすめは旅雑誌をみて勉強すること!取材前に好きな旅行雑誌に掲載されている写真をみてメモしておくだけで、質は格段に上がります。

✈️POINT📝

☑︎撮影目的にあった構図を見極めよう!
☑︎分かりやすさを意識すれば、プロでなくても良い写真は撮れる。

私らしさって?◯◯は絶対撮影すると決める

花を撮影するトラベルライター

トラベルライターとして活躍していく中で、自分にしかないモノを皆さんに探して欲しいと思います。

それはただライターとして活躍するのは誰でもできますが、トラベルライターは旅に出て、自分の足で自分が良い!と思ったモノを探し出し、それを自分の経験(個性)として伝える仕事だからです。

しかし、自分らしい写真を見つけるのは難しいことだと思います。そこで毎回の旅で「私は絶対◯◯の写真を撮る」と決めてみてください。

例えば私の場合は旅先で「空を見上げた写真」を一枚必ず撮るようにしています。これはただ空を見上げるのが好きだから(笑)で、最初は意味はありませんでした。

でも次第に撮っていくうちに「私は木や空が好きなんだ」とか、その写真を集めてみた時に「これは私らしいかも」とか気付くきっかけになりました。

このような感じで、ただ写真を何も考えず撮るのではなく、自分の好きなモノをまずは一つ決める。そして毎回の旅の中で納めてみてください。そうすれば自ずと「自分らしい写真」が見えてくると思います。

✈️POINT📝

☑︎好きなモノを一つ決める。毎回の旅で必ず撮影してみる!

まとめ

写真はデジタルカメラでもスマートフォンでも、ある程度の解像度があればなんでも良いと思います。大切なのは何を撮りたいか、毎回目的を明確にしておくこと。

そして必要な撮影が終わったら、たまに感じたままに撮影してみてください。これが意外に記事のトップ(メインの画像)に使えたりするんです(笑)。皆さんも楽しんで写真を学んでみてください〜!

写真を上手に撮る3つのポイント
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