副業ライターから本業に転向。現実的かつ最短の流れをステップ別に解説!
副業ライターから本業に転向。現実的かつ最短の流れをステップ別に解説!

これまで副業ライターとして活動してきた人の中には、執筆業を本業にしたいと考える人もいます。しかし、具体的な流れや顧客への対応方法は不透明です。ここでは副業ライターが本業へ転向する流れや顧客対応などを解説します。

副業から本業へ転向を考えるライターが増加の背景

副業から本業へ転向を考えるライターが増加の背景

近年はWEBライターの活躍が目覚ましく、文字単価が低いという課題はあるものの、案件の量に関しては副業の中でも恵まれているといえます。

そのため、副業ライターの中には、「本業に転向したら、もっと稼げるのでは?」と期待してプロのフリーライターの道を進むことを真剣に検討している人も増えてきました。

WEBライティングの案件はツテ不要で受注が容易い

WEBが普及する以前、フリーライターが案件を獲得するためには、出版社や編集者に知り合いがいることが強く求められていました。しかし、昨今は出版業界とは無関係の業界が自社運営サイトのSEO対策のために記事を欲するようになり状況が一変。コネやツテは不要であることはもちろん、ネット集客を強く求めるあらゆる業界が潜在的な依頼主となります。

副業ライターが本業に転向する流れをステップ別に解説!

副業ライターが本業に転向する流れをステップ別に解説!

しかし、これまで副業でライター案件を請け負っていた主婦やサラリーマンが突然フリーランスのライターになるというのは、いささか現実的ではありません。フリーランスといえば自由業で好きに仕事ができるイメージがありますが、実際はフリーライターのルールに従って仕事をこなさなければなりません。

そこで、下記ではこれまでフリーライターの世界を知らない人に向けて、副業ライターから本業に転向する大まかな流れをステップごとに解説します。

1.1か月の収入目標の設定と1日にこなす記事本数・文字数を決める

フリーライターに就職するのであれば、まずは1か月にどれくらいの収入を得たいのか具体的な目標を考えましょう。あとは逆算をすれば1日にいくら稼ぐ必要があるのか分かります。

1日の収入目標が決まれば、1日にこなすべき記事本数や文字数が分かりますので、今の自分にそれをこなすだけの案件の獲得ができるか否か、1日に書ける執筆できる文字数の限界の範囲内かどうかを理解できるでしょう。

2.クラウドソーシングの利用を控える

ココナラやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトは、案件の獲得に非常に役立つツールとなります。副業であればクラウドソーシングの活用だけでも十分な利益を得ることができるでしょう。

しかし、クラウドソーシングはサイトの性質上数万円程度の案件だと手数料が高く、20~30%払わなければなりません。副業ならいいのですが、本業にする場合、この手数料を払い続けるのはかなり大変です。仕事量が少ないうちはいいのですが、ある程度目途が立ってきたら、できる限り多用は控えるようにするのが無難です。

3.依頼主との案件と契約内容の交渉項目を覚える

副業のうちは、依頼主となる企業側もライターにそれほど高い期待をしません。しかし、本業のフリーライターを雇うのであれば、相手側もこちらの意見にしっかりと耳を傾けてくれますし、こちらの提案内容によっては社内会議や稟議にかけてくれることもよくあります。

また、企業から記事作成の案件を受注する際は業務委託契約を交わすことになります。業務委託契約は基本契約と個別契約があり、しっかりと目を通しておかなければ、最悪賠償金を請求される可能性もあります。企業側も本業ライターに対しては企業と同じように接してくれるので、こちらも相応の姿勢で臨まなければ足元を見られてしまいます。

4.初回記事を書く前に必ず付加価値をつけた提案をする

記事を書く前は、自分の力量や有用性、存在感をPRするためにも、必ず自分でできるサイト改善や記事作成の提案をするようにしましょう。「担当者に煙たがられない?」と思うかもしれませんが、本業ライターのプロ目線から見たサイトのコンテンツ改善案は依頼主にとっても非常に貴重です。

良質な記事を書くだけでは駄目。本業ライターとしてのスキルとは

良質な記事を書くだけでは駄目。本業ライターとしてのスキルとは

これまで副業で活躍していたライターが本業に転向しただけで、無条件に記事単価や報酬が上がるわけではありません。単に「品質の高い記事を書きます」、「これまで多数の記事作成の実績があります」というだけでは高い報酬は望めませんし、本業ライターとして成立させるのはまず難しいでしょう。

本業ライターとして活動する場合、記事の質を上げるよりも「記事以外のマーケティングスキル」を身に付けるのが報酬の交渉に成功するポイントとなります。例えばSEO対策の知識やコンテンツの改善提案、アナリティクスやGoogleサーチコンソールを使ったWEB分析といった付加価値をつけてみてはいかがでしょうか。

零細中小企業の中にはWEBに精通している人材が不在であることも多いため、ライターが記事制作からSEO対策といったWEBマーケティング全般を見ることができれば、WEB周りをすべて任せてくれることもあります。通常の2~3倍ほどの高単価かつ長期的な契約も望むことができます。

取材案件に手を出すかは吟味が必要

副業ライターのうちは考えたことがなかったかもしれませんが、本業ライターに転向して執筆案件をこなしていると、必ず取材の可否を問われる依頼が舞い込んでくるものです。取材はグルメや旅行、仕事インタビューなど多業界にわたって高い需要を誇ります。

往々にして通常の記事作成よりは報酬は良いのですが、それでも慣れないうちは1つの取材案件をこなす時間と手間、経費が非常にかかり、割に合わない仕事になりがちです。そのため、取材案件を引き受けるときは、単発よりも中長期の契約のみ検討するのがおすすめです。

ただし、昨今は新型コロナの影響もあり、zoomのようなオンライン会議システムを用いたインタビューも可能となりました。移動の費用と時間を節約できますし、インタビュー映像を録画できるので、記事を作成するときに何度も見返すことができるのも便利です。

本業ライターが収入の安定化を図る2つの方法

本業ライターが収入の安定化を図る2つの方法

本業ライターに転向した後も、なかなか収入が上がらないで毎月浮き沈みがある人も多くいるでしょう。クライアントから信頼を勝ち取っていない最初の数か月は案件が非常に流動的となるので、日々不安が拭えません。

そこで、下記では本業に転向したばかりのライターが収入を安定化させるためのポイントをご紹介します。

1.収入の目標を下回る記事単価の仕事は請け負わない

上記でご紹介した「1日にこなすべき記事本数や文字数」により決めた値を下回る記事単価の仕事を請け負うことはおすすめしません。収入が安定していないと、つい報酬の低い案件も受注してスケジュールを埋めてしまいがちです。

しかし、これまでの経験上、スケジュールが空いているときは、安い案件を受注するよりも、じっくりと時間をかけて高単価の案件を根気よく探した方が、数か月後の収入の安定に繋がります。

2.自分でサイト運営やビジネスで収入の多様化を図る

プロのフリーライターを名乗る人であっても、実は執筆業だけでは生活が難しい人も数多くいます。また、本業ライターをこの先何十年も続けられるかどうかは現時点では不明のため、できるだけ今のうちからライティング以外の収入の窓口を作っておくのがいいでしょう。

おすすめしたいのは、自分でサイト運営を行い収益化を図ることです。特定の顧客を持つ必要がないので、自社サイトの運営がうまくいけば、大幅なストレスの軽減に繋げることができます。

基本的なポイントを抑えるだけで誰もが本業ライターに転向できる

基本的なポイントを抑えるだけで誰もが本業ライターに転向できる

今回解説したポイントを本業へ転身する準備段階から押さえておくことができれば、それほど苦労せず本業ライターとして活動できることでしょう。ただし、人によって合う合わないもあるはずなので、取捨選択をしながら自分の仕事方法を模索するのがいいでしょう。

副業ライターから本業に転向。現実的かつ最短の流れをステップ別に解説!
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