英語圏の国に海外移住。おすすめできる人とできない人を解説
英語圏の国に海外移住。おすすめできる人とできない人を解説

海外移住を考えている人の中には「英語がうまくなりたいから、英語圏の国に移住したい」という人もいます。

しかし、安易な理由によって英語圏に海外移住をすると、生活が大変になって挫折することもあります。今回は英語圏への海外移住がおすすめの人とそうでない人、及び現地で生計を立てるポイントをご紹介します。

海外移住で英語圏と非英語圏の国の選び方

海外移住で英語圏と非英語圏の国の選び方

海外移住を計画する上で、移住先として「英語圏と非英語圏」を選択することになります。欧州であっても英語圏の国は実は少なく、また、日本人が住める環境にある都市となると、さらに絞られます。

そのため、もし英語圏の国に行きたいのであれば、予め綿密な国及び都市の現地情報を調べなければなりません。また、英語圏といっても、英語がネイティブの国なのか、それとも英語が広く普及している国(フィリピンなど)かによっても海外移住の難易度はがらりと変わります。

まずは自分がなぜ英語圏に海外移住をする必要があるのか、そして、自分の将来設計のために、海外移住先は英語圏でなければ駄目なのかをよく考えてみるといいでしょう。

英語圏の国に海外移住。必要な英語力

英語圏の国に海外移住。必要な英語力

英語圏の国に海外移住をする際は、自身の生活環境を維持するために最低限以上の英語力は必要となります。例えばアメリカやイギリスのようなネイティブの国に海外移住をした場合、英語で会話が成立しないとなると、現実的に打つ手がなくなります。

一方で、マレーシアのような非ネイティブの国であれば、英語ができなくともマレー語を学習することによって意思疎通を図ることができます。

また、生活に必要な英語力といっても、買い物ができるくらいの英語力だと、近所の人とも話せませんし、現地の友人もできません。そのため、一般的に言われる「生活に必要な英語力」よりも、海外移住者は高いレベルが求められることは覚えておいてください。

現地企業とビジネスをする場合

現地企業と仕事上の会話をするのであれば、やはりビジネスレベルの英語力は必要となるでしょう。基本的に英語圏の人々は、相手が会話に不自由しないレベルの英語力を備えているという先入観があります。

そのため、現地企業とビジネスをする場合は、TOEICで言えば800点以上は必要となるのかな、といった印象です。ちなみに商談時は、デスクにパソコンを置いて、会話に詰まったときは翻訳ソフトを使うことも普通にあります。

英語圏への海外移住をおすすめできる人

英語圏への海外移住をおすすめできる人

下記のような条件に合っている人は、英語圏への海外移住をおすすめすることができます。

  • 英語の環境に身を置くことを第一の目的とした海外移住
  • 英語圏でのビジネスを目的とした海外移住
  • 第三言語の学習に関心がない人

英語圏への海外移住をおすすめできない人

英語圏への海外移住をおすすめできない人

一方で、英語圏への海外移住をおすすめできない人もいます。

  • 現時点で英語による意思疎通に大きな問題があると感じている人
  • 英語を学習・会話をしたいという意欲がそれほどない人
  • 英語が話せなくとも何とかなると思っている人

よく誤解を受けるのですが、外国語というのは、自分から学習する意思を持たない限り、5年10年と現地で生活をしても、なかなか語学力は上がるものではありません。

そのため、英語圏に海外移住を検討している方は、「現地に長く住んでいれば嫌でも話せるようになるでしょう」という考えを持つのは少々危険と言えます。

海外移住におすすめの英語圏の国を紹介!

海外移住におすすめの英語圏の国を紹介!

英語圏のうち、日本人が駐在としてではなく、個人で海外移住を計画する場合におすすめの国をご紹介します。

安定を取るならアジア圏

アジア諸国のうち、英語をネイティブに持つのはシンガポールとなりますが、マレーシアとフィリピンは幅広い地域で英語が浸透しています。いずれの国も日本と比較すると生活費は安いため、現地企業に就労せずとも、フリーランスでも何とか生計を立てられる確率が高くなるでしょう。

また、英語圏での生活を希望しているからといっても、「ビジネス英語は話せない」という人にとってもアジアはおすすめ。東南アジアには数多くの日系企業が進出しているので、彼らを取引先とする企業に就職できれば、英語力は問われません。

欧州ならイギリス一択かも

欧州(ヨーロッパ)といえば、どの国でも英語が幅広く使われている印象がありますが、実は英語をネイティブに持つ国はイギリスくらいとなります。

確かにドイツやスイス、オランダ人などは英語力が非常に高いことで知られていますが、彼らにとって、英語はあくまでも第二言語の域となります。そのため、日常生活の中で日ごろから英語を使わざるを得ない環境に身を置きたいのであれば、イギリスがおすすめとなります。

オセアニアは年々ビザの取得が厳しい

オセアニアは主にニュージーランドとオーストラリアの2か国が海外移住先として挙げられますが、いずれも近年は滞在ビザの取得難易度が上がってきているのが現状となります。ちなみにビザ取得のハードルはオーストラリアの方が低めとなります。

英語圏の海外移住の最大の難問「仕事探し」

英語圏の海外移住の最大の難問「仕事探しが大変」

英語圏の海外移住で最も難しいと感じるのは、現地での「就職」です。英語圏でもネイティブの国は、イギリスやオーストラリア、アメリカにカナダなど、ビザの問題が極めて高く、さらに現地での就職事情が厳しいことが挙げられます。

面接はすべて英語のため、現地人と交渉をする英語力がないと判断される内は、内定をとることはできません。また、取引先との折衝(会話)を求められない職種であっても、職場で働く従業員と英語による会話が発生するので、やはりある程度以上の英語力は必要となります。

英語圏への海外移住。フリーランスで自力で稼ぐのがおすすめ

英語圏への海外移住はフリーランスで自力で稼ぐのがおすすめ

それでも英語圏への海外移住に憧れている、というのであれば、いっそのこと現地企業への就職ではなく、フリーランスとして転身する方法がおすすめです。ビザの取得に不安はありますが、最初は観光ビザで入国して、ビザの問題が解決されるまでは観光ビザの更新を続ける方法もあります。

海外移住者におすすめ!Webライターやトラベルライターの強み

手に職を持っていない、ITの技術がない、という人でも「Webライター」や「トラベルライター」、「市場調査」などはスキル不要で案件を受注することができます。

取り分けトラベルライターは近年非常に需要が高まっており、旅行会社だけではなく、マーケティング会社や海外進出を考えているメーカーなども、海外移住者に現地記事を求めるようになりました。

トラベルライターとして生活する場合のおすすめの国

もしトラベルライターやWebライターを本業とするならば、下記の国が比較的おすすめとなります。

  • アメリカ
  • ハワイ
  • シンガポール
  • フィリピン

アメリカとハワイは年間100万人以上の日本人旅行者を抱え、シンガポールとフィリピンも50万人以上が訪れています。日本人旅行者数が多ければ、それだけ日本の企業は予算を注力するため、トラベルライターとしての案件も回ってきやすくなります。

海外現地のお店からも仕事を受託しやすい

上記のような日本人旅行者が多い国では、現地の旅行者向けの施設からもトラベルライターの仕事を請け負うことができます。

  • レストラン
  • カフェ
  • ホテル
  • お土産店
  • 現地旅行会社&ツアーデスク

観光都市であれば、上記施設はいずれも日本人旅行者による売上が高い割合占めているため、日本語を話せるスタッフが常駐していたり、オーナー自体が日本語を話すことも多々あります。

ホームページの日本語翻訳や、日本人に向けたマーケティング記事の依頼を受注することができるでしょう。

英語圏の海外移住はよく吟味して決めよう

英語圏の海外移住はよく吟味して決めよう

今回ご紹介したように、英語圏の海外移住は、想像以上に英語力が必要となることが分かります。ただし、フリーランスであればネットを介して日本の会社から案件を受注することができるので、必要最低限の英語力で移住を成功させることができます。

いずれにせよ、英語圏の海外移住を検討する際は、まずは「本当に英語圏でなければ駄目なのか」を改めて考えてみるのがいいでしょう。

英語圏の国に海外移住。おすすめできる人とできない人を解説
最新情報をチェックしよう!