近年は日本もグローバル化が進み、海外で働く若者も多くなってきました。そのため海外移住の敷居も低くなり、一足早いセカンドキャリアを海外で過ごす、というビジネスパーソンも大分増えました。そこで、今回は海外移住の夢を実現する大きな助力となってくれる現地の仕事に関してご紹介。成功のカギを握る職種は「旅行ライター」です。
海外移住の敷居を高くしている「現地の仕事事情」
冒頭でご説明したように、近年は中小企業でも海外に支店を持つ会社が増えてきて、20代の若いうちから海外勤務を経験するビジネスパーソンも少なくありません。
そんな人の中には「海外生活の気楽さに魅了されて、近く海外移住を考えている」という人もいます。しかし、彼らにとっての大きなハードルとなるのが「現地での収入=仕事事情」です。
会社の赴任や駐在員としていくのではなく、後ろ盾なしに身一つで飛行機の片道切符を買うのは、やはり何歳であっても、どんなに日本でキャリアを積んでいたとしても勇気がいる行為となるでしょう。
海外移住希望者は現地で仕事を探すべき?
現在日本に住んでいて、これから近い将来海外移住を考えている方は、現地で仕事を探すべきでしょうか。それとも日本に居るうちからエージェントに依頼して求人を調べてもらうべきなのでしょうか。
昨今はコロナウイルスの影響もあり、面接もzoomを介して行うのが普通になりました。そのため、日本に居るうちからエージェントを介して面接をすることも可能です。ただし、海外移住をする都市によっては、現地で探した方がいい場合もあります。
アジアへの海外移住ならば現地で探すのも可
東アジアや東南アジアのほとんどの国は、日本とは深い国交関係があるため、都市圏には非常に多くの日系企業が進出しています。そのため日本で急いで探す必要もなく、現地に足を運んで2か月でもじっくりと探せば、幾つかの内定の中から仕事を選ぶことができます。
一方で現地に日本人がそれほど多く住んでいない地域や国は、中々仕事が見つからないで、「仕方なく日本に帰ってきた」という人もざらにいます。まずは自分の海外移住先の日系企業数などを調べてみるのがいいかもしれません。
「英語」ができないと希望の仕事に就けない可能性も高い
しかし、自分の理想の職種、給与、福利厚生を提供してくれる求人に出会うことができるかどうかはまた別問題。近年は海外支店に求められる営業目標もきびしくなり、日系企業だけではなく、現地の外国企業もしくは地場企業も取引相手にしなければならなくなりました。
そのため、「英語で商談ができる人」、「英語で従業員を教育できる人」などが条件にある企業が多く、英語の可否で月収が5万~10万円ほど変わることも普通です。
また、日本は週休二日制ですが、アジアの多くは週休1日~1.5日、もしくは隔週休みとなりますので、年間休日日数は100日未満であることも覚悟しなければなりません。
最近は英語が堪能な日本人も多くなってきたので、英語スキルは年々必須となっていることも覚えておくといいでしょう。
夢の海外移住を実現してくれる「旅行ライター」
「自分は英語ができないから、海外移住は諦めた方がいいのかな」と残念に思う必要はありません。英語のスキルがなくとも、自分でフリーランスとして日系企業から仕事を請け負うことができれば、通常の現地採用よりも高い収入を得ることができるかもしれません。
そこで、おすすめしたい仕事が「旅行ライター」です。職種で言えばフリーライターとなります。
簡単にフリーライターになれるの?海外移住者の進むステップ
海外移住といっても必ずしも現地で仕事を探さなければならないこともありません。2010年頃から特定の職場を持たない「のまどワーカー」が注目されるようになりましたが、ご覧のようにフリーランスで働く人は年々増加の一途をたどっています。
また、2020年より世界で猛威を振るうコロナウイルスによって、ビジネスパーソンの生活の在り方が見直されました。今後は正社員としてではなく、業務委託で自分の能力を活かした成果主義報酬を得るフリーランスが増えてくる予想もあります。
中国+東南アジアであれば、都心に移住したとしても生活費は安く、月収15万円程度で十分裕福な生活をおくることができるはずです。旅行ライターとして月3万円のウェブライティングを5社引き受ければ、それで15万円は稼ぐことはできますし、週の稼働率も4日程度で週休3日を実現することも十分可能です。
また、時間に余裕ができれば自分で旅行サイトを運営してみたり、旅行以外の政治・経済・ビジネスといった業界記事を執筆してみたりと、自分の業務の幅を広げてみるのもおすすめです。
海外移住者は現地に引っ越した翌日から旅行ライターになれる
通常日本国内でフリーライターとして仕事を請け負うためには、編集経験や出版社との繋がりが多少なりともないと、生活できるほどの収入を1年2年で作ることは困難です。
しかし、海外移住者の場合は、その国の観光や生活といった現地情報を求める業種がいくらでもあります。旅行会社はもちろん、コンサルタント、市場調査、IT企業などからいくらでもお呼びがかかることでしょう。
海外移住者で旅行ライターとして働いている人の移住経緯をうかがうと、「旅行ライターになりたくて海外移住した」人と、「海外移住したくて旅行ライターになった」という人に大別することができます。目的に前後はあるものの、海外移住とライター職は非常に親和性が高いことが分かります。
旅行ライターでも成功できる!海外移住で後悔しない仕事術を手に入れよう
上述したように、旅行ライターでも海外移住者であれば、本業と変わらない高収入を得ることも可能です。しかし、近年は同じ志向を持った海外移住者も多くなりましたので、ただ待っているだけでは仕事はやってきません。
旅行ライターとして成功するためには、まずはしっかりと自分のキャリアプランを計画することが重要となります。
ネットで求人を探すだけではなく、名刺を作って現地企業にも自分の足で営業に行くことも必要不可欠ですし、SEOの知識や編集の実績を増やせば、ウェブコンサルや編集プロダクションの事業を自分で運営することもできるようになります。
旅行ライターは良くも悪くもフリーランスであり業務委託契約です。そのため、業務委託契約は成果報酬となるので、やった分だけ報酬が支払われるのはいいのですが、言い換えれば旅行ライターであり続ける限りは、ずっと記事を書き続けなければなりません。
将来にわたって困らない仕事を手に入れる、または仕事で成功するためには、徐々に仕事の作業量と収入が反比例する仕組みを構築しなければなりません。
決して急ぐ必要はありませんが、旅行ライターとして仕事をこなしていく過程で、上記のような仕事術を少しずつ考えて実践していくと、より質の高い海外移住生活を実現することができます。
旅行ライターの傍ら本業を探すのも。海外移住で自由な人生を
海外移住をしたあとも、日本と変わらずしっかりとした企業で働きたいと考えている人もいるでしょう。旅行ライターとして国の事情を記事にしつつ、現地で気長に就職活動をするのもいいでしょう。
上述したように、海外現地法人で働くと、年間休日は日本よりも確実に少なくなります。そのため、どうしても連休が取りづらいので、旅行ライターとして働いているうちに仕事がてら移住先の国内旅行を楽しんでみるのがおすすめです。
日本で暮らしていると、「就職活動=失業中」とあまり良いイメージではありませんが、海外に暮らしている日本人は全員が自由な人生を送っているので、旅行ライターという一風変わった職種でも、堂々と胸を張って仕事をすることができるのも海外移住の魅力です。