インターネットや書籍から、ロンドンについては多くの情報を得ることができます。そこで今回は、ロンドン在住者ならではの視点で、ロンドンへの出張者や旅行者向けにオススメの無料アプリを7つご紹介します。
天気予報・気象情報 | ① Windy |
トラベルガイド | ② Visit London Official City Guide |
交通情報 | ③ Citymapper |
飲食店・デリバリー | ④ Open Table ⑤ deliveroo |
金融サービス | ⑥ Revolut |
コミュニケーション | ⑦ WhatsApp |
Windy
特徴 ・情報が詳細で正確度も高く、ビジュアル的にもわかりやすい ・各国政府機関やプロフェッショナル(パイロットや漁師など)も利用 ・(ロンドンに限らず)世界各国の天気予報・気象情報を得られる |
ロンドンと言えば、ほとんどの方が「雨が多い」「天気が良くない」というイメージをお持ちではないでしょうか。様々なウェブサイトやアプリでロンドンの天気予報・気象情報を確認できますが、ロンドンは急に天気が変わることも多く、先ほどまで晴れていたのに突然雷雨になることもあり、「ロンドンの天気予報は外れる」と言われることが多いのも現状です。
そんな「予想しづらいロンドンの天気」を、詳細かつ正確に教えてくれるのがWindy。政府機関やプロフェッショナルの利用が多いことからも、信頼性の高さがうかがえます。
・情報が視覚的にとらえられる、見やすい画面 ・気温が色で表示されるので分かりやすい ・地図を拡大・縮小でき、世界の天気を見られるので便利 ・ゴルフやサーフィンなど風向きを把握されたい方にもオススメ ・10日先まで、時間単位で気象情報の把握が可能 ・風、雨、雷、気温、雲、波、大気質他、様々な情報を詳細に知ることができる |
・降雨量も色で示されるので分かりやすい ・日常生活のみならず、海外旅行の計画を立てる際にもとても便利 |
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Visit London Official City Guide
特徴 ・ロンドンの公式ガイドアプリ ・オフラインでも使える ・観光に関する基本的な情報が網羅されている |
ロンドンは思いのほかWifi環境が整っていません。地下鉄の駅・車内は一切使えませんし、「Wifiあり」と謳いながらも実際には利用できない場所も多いです。オフラインでも利用できるアプリはいくつかありますが、Visit London Official City Guideでは、ロンドンの公式ガイドアプリなので、信頼性の高い情報を得ることができます。
ロンドンで外せない観光スポットや主要な劇場ショー・展示会などの最新情報も得られます。自分のいる場所を中心に、レストランやエンターテインメントなど知りたい情報が地図上で分かりやすく表示されます。
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Citymapper
特徴 ・地下鉄・バス・徒歩・車などあらゆる交通手段を一発で調べられる ・複数のルートが同時に表示されるので、最短経路が比べやすい ・情報がリアルタイムに更新されるため、到着予定時刻が正確 ・ロンドンの全拠点にあるレンタルサイクルの貸し出し状況が一目瞭然 |
ロンドンの情報誌「Time Out」でベストアプリを受賞している、多くのLondonerが利用するアプリ。
地下鉄・バス・徒歩・車など、目的地までのアクセス手段が一度に複数表示され、所要時間や運賃も合わせて示されるので、自分に合う最適ルートを選びやすいことがCitymapperの最大の強みではないでしょうか。また、地下鉄の運行状況や道路の混雑状況もリアルタイムに更新して表示されるため、正確な到着予想時間を知ることができます。
日本人がよく使っているGoogle Mapに比べてCitymapperの方が圧倒的な理由として、
- 地図の読み込みやアプリの反応が格段に速い
- 地下鉄・バス・徒歩など複数手段を掛け合わせたルートが表示される(「地下鉄」「バス」「徒歩」のように1つ1つのタブをクリックして表示する必要がない上、手段を掛け合わせて検索結果を表示してくれるので利便性が高い)
- 運賃や消費カロリーが表示される
ことが挙げられます。
例示として、Selfridges(デパート)までの行き方を調べたものをご紹介します。
1)Start地点とEnd地点を入力 2)現在時刻、出発時刻、到着時刻を選択 | 3)徒歩、バス、電車、自転車、自動車等を利用した場合の所要時間や運賃に加え、カロリー表示も | 4)おすすめのルートとして、交通手段、運賃、所要時間が表示されるので、選びたい手段をクリック |
5)具体的な道順と所要時間が示される 6)道路が混雑しているエリアはオレンジ色で表示 | 7)今いる場所が表示されるので、あと何駅目に降りたら良いかが一目瞭然 8)「次の駅で降りなさい」とバイブで知らせてくれる |
ロンドンでは、バスは地下鉄の1/3~1/2の運賃である上に、一度目にバスに乗った後1時間以内(例えば、バスに8:00に乗った場合には9:00まで)は無料で何度でもバスを乗り換えられるため、バスをうまく利用した移動は最適!路線が多く、降りるバス停が分かりづらいなど、バスを乗りこなすためのハードルも、Citymapperを利用すれば一発でクリア。
ロンドンではレンタルサイクルも盛ん。使用料として2ポンド、30分以降利用するたび30分毎に2ポンドが加算される仕組みです。レンタサイクルを通勤に利用するLondonerもいます。借りる場所と返す場所は同じでなくても良く、利便性が高いので、ロンドンの街並みや公園を見て回るのに最適です。クレジットカードがあれば旅行者であっても誰でも利用できます。 自転車を利用時に予約はできませんが、Citymapperでは、リアルタイムに残台数が更新・表示されるので、「せっかく行ったのに自転車がなく借りられなかった」「返しに行ったら自転車がいっぱいで返せなかった」ということがなく、とても便利です。 |
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Open Table
特徴 ・いつでもどこでも、確実にレストラン予約ができる |
ロンドンでは、日本のように気軽に立ち寄ってすぐに入れるレストランは思いのほか多くないので、事前予約されることをオススメします。予約は、電話よりインターネット経由の方が望ましく、その理由は
- レストランの営業中に電話をしても繋がらないことが多々ある
- 移民の多い街なので、店員の英語力に問題がある場合も多い(何を言っているのか聞き取りづらい、こちらの要望を理解してもらえない、など)
からです。
Open Tableでは、人数・時間を入力すれば空き状況を表示してくれ、必要な情報を入力すればオンラインで予約が完結できるので大変便利ですし、予約内容がメールで送られてくるため、きちんと予約できているか不安になることもありません。
ホーム画面で希望日時・人数・エリアを入力すると、前後15分間の空き状況やレーティングなど検討に必要な複数情報と共に候補のレストランが表示されます | 料理のジャンルからの検索も可 | 「特集」されているお店も検索できます |
なお、ロンドンではレストラン予約の際にカード情報を入力させられることも多いです。訪問予定日から数日前キャンセルの場合にはカードからキャンセル料金が引かれるので、キャンセルポリシーをよく確認してからレストラン予約されることをオススメします。
また、一部のレストランからは、予約数日前に「当日は予定通り訪問予定ですか?」といったメールが送られてくるので、無用のトラブルを防止するためにも、訪問可否について問い合わせがある場合には、返信しましょう。
deliveroo
特徴 ・8万店以上のレストランから食事を注文できるイギリス発の料理宅配サービス ・独自のアルゴリズムを利用し、顧客に出来立ての料理を届ける |
自炊しない場合には、外食するかtakeaway(イギリス英語では、takeoutでなくtakeawayといいます)するしかありませんが、ロンドンには日本のコンビニエンスストアのような便利なお店がないですし、スーパーやデパートのtakeawayの食品も日本に比べると高いわりに美味しいものが少ないです。
また、宿泊先や天候によっては、わざわざレストランに出かけて食事をすることが億劫な場合もあります。
そんな時に便利なのがdeliveroo。日本でサービスを展開しているUber Eatsもロンドンにはありますが、Londonerはdeliverooをより利用している印象です。ランチミーティング時の昼食や残業時の夕食として、職場の同僚たちがdeliverooで注文している様子を何度も見かけました。
価格帯、所要時間、レーティングなど検討に必要な複数情報と共に候補のレストランが表示されます | ロンドンでは誰もが知る有名店・インド料理DishoomのDeliveryメニュー | なお、先ほどご紹介したOpen Tableでもdeliveroo対象のレストランが検索可 |
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Revolut
特徴 ・イギリス発のオンライン金融サービス(全てのサービスが携帯端末で完結) ・海外旅行・出張に最適(為替手数料が格安、各国ATMで現地通貨引き出し可) |
日本からイギリスに来られる際に、空港などで円をポンドに両替して来られる方も多いと思います。また、イギリスだけでなくヨーロッパ各国に出張や旅行に行かれる際には、ポンドのみならずユーロのご準備も必要でしょう。しかし、「予めどのくらい換金しておけばよいのか分からない」「換金したお金が余ってしまった」「複数の国の紙幣を財布に入れると管理が大変」などの問題がありえます。
そんな時に便利なのがこのRevolut。いつでもどこでもモバイル1つで、格安の為替手数料で両替ができます。そして、セキュリティの高さも安心。
銀行口座からチャージ可能。 | アプリ上で自分の口座にある通貨・金額を両替。同画面をキャプチャーした日時、市場では1GBP=1.09EUR。両替所とは比べ物にならないほど、格安の両替手数料で両替できることが分かる。 | コンタクトレスカードとしての支払いや、海外ATMでの現地キャッシュ引き出しで利用可能なRevolutのカード。 |
今回は、海外旅行・出張のRevolut利用を想定して機能をご紹介しましたが、他にも、一定金額までは無料で各国ATMにて現地通貨を引き出せる、Revolut利用者間は無料かつスピーディーに送金しあえる、送金手数料無料で海外送金ができるなど、便利な機能が数多くあります。
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特徴 ・ロンドンで外国人とコミュニケーションするための必須アプリ |
WhatsAppのユーザー数は16億人で、メッセージングアプリの世界シェアNo.1です。ロンドンでLINEを利用している外国人はほぼ皆無に等しいので、外国人と友達になったらほぼ100%、WhatsAppでやり取りすることになります。
なぜここでWhatsAppを取り上げたかというと、WhatsAppの初期設定に必ず携帯電話番号の登録が必要となることから、日本にいる間にWhatsAppを利用できる状態にして渡英していただきたいからです。(WhatsAppの利用開始時に、SMSに認証コードが届きますが、日本の携帯のSMSは海外ローミングしないと届かず、WhatsAppの利用が開始できません。)
ロンドンでは名刺交換の文化がないので、知り合いや友人ができても日本のように名刺を渡して連絡先を交換することがありません。せっかくの海外での出会いを一時的なものにするのは勿体ないので、WhatsAppで継続的にコミュニケーションしていただきたいと思います。
ご参考に、LINEとの相違点・類似点を簡単にまとめました。
相違点 ・相手の「最終接続」時刻が表示される ・相手がオンライン中の場合には「オンライン中」と表示される ・相手の携帯電話番号を電話帳に登録することで、メッセージの送信先として選べるようになる 類似点 ・テキスト、写真、動画、スタンプ送信可 ・既読機能(左図の✓✓が青色になれば既読、灰色のままだと未読)、インターネット通話、ビデオ通話、ブルーグループチャット機能、ブロック機能あり |
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いかがでしたでしょうか?
ロンドン在住者ならではの視点で、7つのオススメアプリをご紹介しました。トラベルライターとして活躍する際にも使えるアプリばかりです。ロンドンに来られる機会には、事前に日本でこれらのアプリをダウンロードしておくと便利です。ぜひ利用してみてください。きっと旅の活動範囲も広がり、様々な思い出や体験も増えるはずです。