スイス版便利アプリ

今やスマホは一人一台の時代、国によって浸透しているアプリもさまざまです。スイスでもなじみのあるアプリは、FacebookやYoutube、Instagram、Twitter など日本でも多くの方が利用しているアプリ。

しかし、実際に他国に住んでみると日本と異なるアプリを利用していることに気がつきます。今回はスイスで浸透している便利なアプリを6つご紹介します。

1.Twint (トゥウィント)

Twint は、スマホ決済や利用者同士の送金がスムーズに行えるアプリ。支払時にスマホのカメラでQRコードを読み取る、もしくはビーコン ( Beacon )にスマホをかざすと即座に支払いが完了します。

現在スイスでは200万人以上のユーザーがおり、国内最大級のモバイル決済システムとして多く利用されています。

最近では、ネットショッピングでもTwintを支払い方法として導入している企業も多く、クレジットカードを登録する手間が省けスマホ1つで買い物が楽にできます。

大手スーパーマーケットのCoopやMigrosでも支払い方法として導入しており、飲み物やスナックを購入する際の少額払いは、財布をカバンから出す必要がなくなりました。

特にCoopの場合はアプリ内にポイントカードも保存できるので、スマホのみで支払いが完了します。

また、新鮮な野菜や果物を販売する農家でもQRコードを提示している場所も多く、無人店の支払いが簡易化しています。

レストランでの食事も代表者が支払いしTwint で割り勘すれば、会計もスムーズに行えますね。

その他、異なる銀行への送金もTwint間の送金がとてもスムーズで快適。わが家では、家族で利用している銀行が異なるため、夫に送金をお願いしてもすぐには入金されません。

しかし、お金が足りないといった際、例えばTwintを通して100フランをリクエストすると、それを確認した夫から即座に入金されます。

今ではスイス生活で欠かせないアプリとなっています。

アプリのダウンロードはこちら

iPhoneAppStore
AndroidGooglePlay
Twintアプリ
Twintアプリ画面

2.Too good to go (トゥー・グッド・トゥー・ゴー)

Too good to go は、食品ロスを回避する地球に優しいアプリ。世界の食品ロスを救おうとデンマークで開発されました。

スイスでは毎年約280万トンの食料が廃棄されています。気軽に参加できるToo good to goのアプリを利用することで、食品ロスに貢献できるのはとても魅力的です。

現在は世界15カ国で利用されており、スイスでもレストランやスーパーマーケット、カフェ、ベーカリーなど2,458件が参入しています。まだ食べられるけれど、破棄せざるを得なくなった商品を1/3ほどの価格で提供しています。

使用方法は、アプリから購入したい商品のお店を検索し予約します。例えば、プレッツェルが美味しい Brezelkönig では、通常価格15フランの商品を4.9フランで提供しています。

予約の際に受取時間が表示されているので、商品受け取に行き記載された料金を支払います。その際はタッパーや持ち帰り用のエコバッグもお忘れなく。

閉店間際に廃棄しなくてはならない商品をお手頃価格で消費者に提供するこのシステムは、スイスのみならず他ヨーロッパやアメリカでも利用されています。

アプリのダウンロードはこちら

iPhoneAppStore
AndroidGooglePlay
Too good to goアプリ
Too good to goアプリ画面

3.Revolut  (レヴォリュート)

Revolutは2015年7月に英国で発表された、お金の管理をスマホで簡単に行えるアプリです。世界120もの外貨を保持でき、両替、送金がそれぞれの外貨で可能。

口座開設は無料、バーチャルクレジットカードも維持費がかからないので、私もセカンドカードとして利用しています。

便利な点は、利用者間の送金がとてもスムーズな所。他の銀行から振り込むと数日かかることもありますが、Revolut の利用者同士なら即座に入金が可能です。外貨両替もアプリ内で好きな時に行えるのでとても魅力的です。

例えば、ロンドン旅行を計画しスイスフランからホテル代をポンドに両替して支払いました。しかし、キャンセルになり支払った金額をポンド建てでRevolut に返金してもらいました。

Recolutに入金された英国ポンドは、そのまま預金口座に入れておけば次回の旅行の際に両替しなくて済みます。また、好きな時にアプリ内で両替できるので、レートの良い日に両替すればお得ですよ。

同じく日本円に両替することも可能ですので、日本へ帰国する際にはレートの良い日にスイスフランから日本円に両替しておくと便利です。

セキュリティも万全。クレジットカードの不正な請求があったり不審な点があればアプリ内で即座にカードの利用停止ができます。

また、その他の利点は自動で貯金もできるという点。

Vault は「金庫」という意味でもあり、アプリ内に貯金用の金庫が作れます。そして、買い物するごとに1フラン単位で繰り上げて金庫に移行されます。例えば、4.5フランのコーヒーを購入したとすると、0.5フランが貯金箱に入金されるということです。

買い物するたびに自動で貯金できるので、気がつくと貯金ができていたという感じです。

気軽に旅行に行ける時代、同じ場所へなんども旅行するという方もいるでしょう。そんな時にもRevolutに外貨預金をしておけば現地に到着してすぐにカードが使えるので便利です。

アプリのダウンロードはこちら

iPhoneAppStore
AndroidGooglePlay
Revolutアプリ画面

4. SBB Mobile(エスベーベー・モバイル)

スイス国鉄「SBB Mobile」のアプリは、公共交通機関を利用する時に便利なアプリです。

アプリ内で乗車券を購入すれば、自動的に乗車券がアプリ内に保存されます。スイス国鉄では、車内で乗車券の提示を求められるので、その際はスマホ画面を提示するのみ。紙の乗車券をなくす心配も無くなります。

便利な機能は「Easy Ride」、画面のスタートボタンをスライドするだけで出発地点から最終地点の乗車料金を自動的に計算してくれます。

使用方法は、乗車後すぐにスタートボタンを右にスライドします。すると現在利用中の画面が出るので、目的地に到着したらにストップボタンをスライドします。数秒後に乗車料金が記載されます。

スイスではホームに改札がありません。それゆえ、時間がない際にはとりあえず乗車してしまうということもあります。そんな時は、車内で乗車券は買えないのでEasy Ride が活躍してくれます。

今までに私も何度か使用しましたが、乗車券売機で購入する金額とほとんど変わらず、ときには安い場合もあるので、利用した感じは快適でした。

注意したい点はスマホのバッテリーを節電モードにしていると、出発地点でスタートボタンをスライドしても画面が消えると追跡されません。使用の際は通常の電源モードの方が安全です。

スイスは日本の九州くらいの大きさの国ですが、主要言語は3言語あります。国内移動の際にも南へ行けばイタリア語、西へ行けばフランス語と言語表記も異なります。

そんな時にも SBB Mobile を利用すれば、慣れている言語で乗車券を購入できるので安心です。

実際に私もフランス語圏のローザンヌを訪れた時、乗車券の購入方法が分からず慌てた思い出があります。その際はSBB Mobileのアプリがとても便利だなと感じました。

スイスに長期滞在する方はぜひ利用してみてください。

iPhoneAppStore
AndroidGooglePlay
SBB Mobileアプリ
SBB Mobileアプリ画面1
SBB Mobileアプリ画面2

5. Stocard (ストカード)

近年のキャッシュレス払いの復旧により、財布はポイントカードを提示する時にだけ出すという方も多いのではないでしょうか。

そんな時は、スマホで管理できるStocardが便利です。

Stocard はドイツの企業が開発した、1,800種類のポイントカードを一括できる便利な収納アプリです。ポイントカードの裏にバーコードがあればアプリに登録できます。非接触媒体のカードでは登録できません。

実際にキャッシュレス決算を利用すると、私も財布をカバンから出すのが面倒だと感じたことがありました。そんな話を夫にしてみるとStocardを勧められました。

そして、実際に利用して数カ月経ちますが、毎回同じお店に買い物へ行く際はスマホ1つで買い物ができてしまうので財布をカバンから出す動作がなくなり快適です。

その他、登録したお店の割引情報も届くのでお買い得情報も見逃せしません。

スイスで使っているポイントカードはもちろんですが、日本帰国時に使うポイントカードも一緒に収納できるので多くのカードを持ち歩かなくて済みます。

皆さんも財布の断捨離をしてみてはいかがでしょうか。

アプリのダウンロードはこちら

iPhoneAppStore
AndroidGooglePlay
Stocardアプリ
Stocardアプリ画面1
Stocardアプリ画面2

6. Whatsapp (ワッツアップ)

Whatsappは西ヨーロッパで広く利用されているチャットアプリです。

2014年には世界で4億3,000万人が利用していると最高経営責任者のJan Koum 氏が明らかにしました。

また、同時期にFacebookに買収され、中小企業が顧客との連絡ツールとして利用する場面も多くなり、顧客との距離感も近くなったように感じます。

日本ではラインが深く浸透していますが、ヨーロッパではWahtsapp がラインに相当するコミュニケーションアプリです。

使用方法はラインと同じようにチャット形式でメッセージが送れます。異なる点は、相手の「最終接続時間」が表示されること。最後にいつWhatsapp を確認したのか送信者側もチェックできます。

最終接続時間は非表示設定にもできるので、公開したくない人は設定しておくと特定の人以外には見えません。

ゲームや広告掲載もなくシンプルにメッセージが送受信できるので、スイス生活で欠かせないものとなっています。

新規登録方法も簡単、電話番号を入力すると自動でwhatsapp を利用の有無が表示されます。

相手がメッセージを読んだか確認する既読サインは、メッセージ下の√マークがグレーなら受信しているが未読、水色に変われば既読とシンプル。

また、「ステータス」機能はインスタグラムのストーリーと同じく24時間のみ表示されます。その後は表示されなくなります。

ステータス機能は、投稿を見られる相手を選べるので家族間や友人のみの設定も可能です。

息子の通う学校では、担任の先生と保護者の連絡ツールとしてWhatsapp が利用されています。

スイスでの連絡手段としてスマホにインストールしておきたいアプリの1つです。

アプリのダウンロードはこちら

iPhoneAppStore
AndroidGooglePlay
Whatsappアプリ画面

スイスにも日本で馴染みのないさまざまなアプリが浸透しています。その中でもコンタクトレスで支払いできるアプリは需要が高まっています。スーパーでもセルフチェックアウトシステムの導入に伴い、決算方法もデジタル化。

Twint を知ったきっかけは、SBB(スイス国鉄)のお得情報でした。Twint を利用して運賃を支払うと5フランのキャッシュバックが受けられるというもの。それ以来 SBB の支払いは Twint を利用しています。

そして、日本へ帰国する際にも便利な Stocard は、お財布の断捨離をしようと使い始めました。 今回ご紹介した6つのアプリは海外で便利だなと感じるアプリばかり。皆さんも海外旅行の際には上記のアプリを活用してみてはいかがでしょうか。

スイス版便利アプリ
最新情報をチェックしよう!

日本のトラベルライターにあまりなじみのない海外の便利アプリの最新記事8件