Webライターの収益源は非常に多様です。「ブログ運営」もその1つで、うまく利用することで最小の費用で収益化を果たすことができ、本業に代わる利益を得ることも可能です。
そこで、ここではWebライター向け「最少の費用でブログによる収益化を果たす方法」と、ブログだけで生活できる利益の獲得方法を具体的に解説します。
Webライターの理想の収入比率とは？
Webライターの本業は依頼者から受注する記事作成業務と考えている人が多いかと思います。しかし、ベテランライターの多くは別業務も平行して担い、依頼型の記事作成で得られる収入はそれほど大きな割合を占めないのが普通です。なぜならベテランのWebライターであっても、企業案件だけで生計を安定させるのは困難であり、収入も安定しません。
初心者のWebライターであれば記事作成業務が収入の10割を占めることでしょうが、中堅になると7割程度まで下がり、ベテランライターであれば体感的に3割程度となる印象です。「収入を維持したまま執筆の割合を下げることは可能なのか」と不安になるライターも多いでしょうが、割の良い案件・仕事を追い続けていれば、記事作成の収入比率は自然と下がってくるものです。
収入の安定・向上を目的としたWebライターは「ブログ運営」が必須の理由
Webライターは記事作成業務のほか、翻訳・市場調査・取材・撮影・SEO対策・Webマーケティング（SNS更新など）などを請け負っています。しかし、いずれも「高単価」、「毎月の継続依頼」の契約は難しく、「やっと新規案件を獲得できたけど、既存顧客との契約が切れた」といった風に、企業からの業務依頼だけで収入を安定化させ、さらに毎年のように売上向上を実現するのは現実的とは言えないかもしれません。
企業が年間数百万円、あるいは1000万円を超える予算をWebサイトに注力している一方、Webライターは自身の労力のみで記事を作成しコンテンツを更新できるので、ネット集客にかかる費用はWebサイトの維持費くらいとなります。
ブログを最低限の費用で運営。年間の維持費はどのくらい？
Webサイトの維持に掛かる費用は「レンタルサーバー代」と「ドメイン代」だけです。前者は年間1万5000円～2万円、ドメイン代は年間1000円～5000円です。月額換算で2000円前後でWebサイトを運営できるので、初期費用もほとんどかかりません。
ブログを運営するための費用：サイト構築、メンテナンスやセキュリティ向上など
一方でサーバー代とドメイン代以外にも以下の費用が必要に応じて発生します。
- ブログの構築費用
簡単なブログサイトであれば、フリーのエンジニアに依頼することで5万円前後で作ってもらうことができます。最初は小規模サイトでもかまいませんが、将来的に拡張することを念頭にサイト設計するようにしましょう。 - ブログのカスタマイズ（修正・拡張）費用
ブログを運営していくと、「デザインを変えたい」、「問い合わせ機能が不具合を起こしているので修正したい」、「新しい機能を搭載したい」といった不具合の修正や拡張要素が出てくるものです。WordPressであればある程度自分で追加修正できますが、ITリテラシーがない人は業者に依頼するのが無難です。ただし、カスタマイズをするときは自分がイニシアチブをとり、費用を最小限に抑えるようにしましょう。 - セキュリティ費用
Webサイトは世界中の人が閲覧できるため、ハッキングや不正アクセスのリスクも孕みます。また、WordPressでサイト構築し、レンタルサーバーで自身で管理する場合は、マルウェア対策も必須です。自分でメンテナンスができないときは、IT業者やフリーのエンジニアに「セキュリティの導入」、「プラグイン・バージョンの更新」、「バックアップの作成」を依頼することができます。費用相場は月額1～3万円です。
Webライターのブログによる3つの収入源を確認
Webライターがブログを運営することによって得られる収入は「アフィリエイト」、「Google AdSense」、「独自の収益システム」となります。
上記はいずれも併用できるほか、1つでも成功すると記事の執筆よりも手間をかけずに同等以上の収入を獲得できるのが特徴です。
Webサイト運営における不労所得の代表「アフィリエイト」
2000年代のWebサイト運営における不労所得の代表といえば「アフィリエイト」です。商品やサービスをブログ上で紹介し、サイト元に誘導して消費者が購入することで報酬を得ることができます。消費者が購入しなければ報酬が発生しないため敷居は高いものの、後述するGoogle AdSenseと比較すると報酬金額が高く、一度はまると毎日継続的な収益を確保できます。
技術や知識不要で収益を得られる「Google AdSense」
Google AdSenseはGoogleが提供するクリック型報酬広告と呼ばれるものです。自分のブログに特定のタグを埋め込むことで広告を表示させることができます。広告がクリックされるだけで報酬が発生するので、多少なりともPV（クリック数）に依存することになります。自分のブログの月間PVが10万程度あれば、1～3万円前後の収益が可能です。Google AdSenseを導入するときは、視認性（UI）を気にしながら広告の表示場所を考えた方が良いでしょう。
Webでの需要を考える。大きな事業として成功の可能性あり「独自の収益システム」
ブログの収益化は、一般的にはアフィリエイトとGoogle AdSenseを併用することから始めます。しかし、YouTubeなど動画移行が著しい昨今、両者だけで短期間で十分な利益を得ることは困難なのが現状です。
しかし、昨今は個人のブロガーでも以下のように多様な収益経路を確保することができます。
- 予約システム＆コミッション
ホテル予約やツアー予約システムを導入することで、予約が入ると提携店からコミッションが支払われる仕組みです。 - バナー契約による広告掲載料
自分のブログサイトにバナーを貼りたいという企業もいるかもしれません。バナー契約は半年～1年契約が一般的なので、安定的な収入を得ることができます。 - 会員機能を使ったサブスクリプション
ニーズのあるテーマを継続的に記事や動画で紹介することで、会員を募りサブスクリプションに誘導することができます。ネットでは簡単に手に入らない知識など、「お金を払う価値のある情報」を提供できれば、自然と会員数を伸ばすこともできるでしょう。
Webライターがブログ運営で最短で収益化を実現する3つのポイント
Webライターは自分で記事を更新することで、費用をかけずにSEO対策を実施することができます。しかし、記事を大量に更新し、検索順位が上がってきても収益に結びつかないこともよくあります。
そこで、以下ではWebライターがブログで最短収益化を実現するための3つのポイントを紹介します。
1．マネタイズのポイントを明確にする
ブログのPVが増えてもマネタイズができない原因の1つに「どこで収益を上げるかが不透明」である点が挙げられます。アフィリエイトで商品購入に誘うのか、ブログを通じて予約してもらいたいのかなど、導線をはっきりとさせることで読者を誘導することが肝要です。
2．記事の更新頻度を上げる
良質な記事の更新頻度を上げることで、「ファンを増やせる」、「様々なキーワードでブログが検索される」といったメリットがあります。無理のない範囲で記事の更新を増やしてみるといいでしょう。
3．デザインや画像にこだわる
ブログのデザインや挿入画像は読者の視覚にダイレクトに訴えかけます。どんなに有益な情報を発信しても、デザイン性がなく画像が粗悪である場合、読者は離脱してしまいます。
まとめ：Webライターはブログが大きな収益源の1つ。運用の計画を立てる
現状は企業からの執筆依頼が10割を占めているWebライターも、ブログが着々と育てば、いずれ企業案件以上の収益を稼ぐことも可能です。最短で効率よく収益化を目指す際は「稼げるサイト構造を持つブログ」を構築することが大切です。まずはサイト設計及び運用計画を立てることから始めてみてはいかがですか。