トラベルライター必見の「旅行記事」の書き方講座。流れも紹介
トラベルライター必見の「旅行記事」の書き方講座。流れも紹介

トラベルライターは昨今Webライティングで人気の分野の1つとなりますが、比較的報酬が高単価となる分、取材もしくはデスクワークを経てしっかりと現地調査をしなければなりません。良質とされる旅行記事には幾つかの共通点と書き方があります。そこで、今回は他のライターと差別化を図る旅行記事の書き方をご紹介します。

旅行記事はWebライティングの中で比較的高単価

旅行記事はWebライティングの中で比較的高単価

日本や海外の観光地を紹介する旅行記事ですが、Webライティングの業界の中では、比較的単価が高い分野となります。「旅行記事なんて誰でも書けるじゃん」と思うかもしれませんが、良質な記事は現地調査をしなければなりませんし、なによりも現地の写真が必要となります。ダウンロードした商用写真では現地のリアルな雰囲気や空気感は伝わらないので、依頼主は現地で写真が撮れるライターに対しては、高単価な報酬を用意する傾向にります。

また、旅行・観光関連のSEOは非常に難しく、HISやJTBのような大手旅行会社や航空会社、資金力がある大手IT企業が参入しているため、良質な旅行記事で差別化をするために、優秀なトラベルライターに対しては高い報酬を支払ってくれます。

旅行記事の種類は3つ。書き方も異なる

旅行記事の種類は3つ。書き方も異なる

旅行・観光関連の記事は大きく分けて3つの種類に分けることができます。いずれも重要な記事となりますし、書き方も異なります。ただし、どの依頼主も記事やライターに求めるものは共通しているので、しっかりと書き方まで学習しておくといいでしょう。

1.基本情報記事

「フランスの気候・気温」、「イギリスの名物料理」、「タイで利用できる移動手段」といった、いわゆるその国・都市の基本情報を集めた記事です。検索ボリュームが大きく、その国を紹介するために欠かせない基本情報となるので、旅行サイトを立ち上げてまず最初に書く記事となります。

2.スポット情報記事

こちらは観光地及び観光施設・商用施設の記事となります。「パリのルーヴル美術館の歩き方を紹介」、「ドイツのロマンティック街道を歩いてみました」、「タイのバックパッカーの聖地カオサンを紹介」など。

また、観光地だけではなく、「お土産店・レストラン&カフェ・スパ・ホテル」なども執筆の対象となります。旅行会社から引き受けるホテルやレストランは提携先の可能性もあり、その場合は多くのケースで現地取材が要求されます。ホテルは撮影した写真の品質にはうるさいので、もし自信がなければ事前に伝えておくか、ホテルの商用写真を貰うようにしましょう。

3.まとめ・ランキング記事

「ベトナムのハノイ旅行で絶対に食べたい名物料理10選」、「ロンドン観光で行くべき観光スポットTop10」、「韓国のソウル市内のおいしいレストラン・ランキング」といった、これまで紹介したスポット記事を1記事にまとめて紹介するのが「まとめ・ランキング記事」の特徴となります。

SEO的にはスポット情報記事よりも検索上位に表示されやすいため、SEO対策に注力している依頼主であれば、大量に記事依頼が発生します。

旅行記事の書き方は依頼主の業界によって異なる

旅行記事の書き方は依頼主の業界によって異なる

旅行記事を依頼する業界は、大きく分けて「旅行・観光関連の企業」と「IT企業」となります。前者はサイト内のツアー申込がコンバージョンとなり、後者はアフィリエイトやホテル予約などが最終目的となります。

旅行会社から求められる記事は、「観光地の魅力が伝わる記事」となり、比較的自由度の高いブログ調の文章が求められます。執筆にあたって特に決まったルールがあるわけでもないので、トラベルライターが自由に記事の作成に励むことができます。

一方でIT企業からの依頼はPV(ユーザーのクリック数)が収益に比例する傾向にあるため、SEO重視の記事となります。そのため、依頼主の多くは専用のテンプレートを用意しており、ライターは決められた項目を決められた文字数で執筆することになります。

絶対に覚えよう!旅行記事の流れは決まっている。特別なスキルは不要

旅行記事は上述したように「基本情報記事・スポット情報記事・まとめ記事」の3つのパターンがあります。そこで、下記では旅行記事のそれぞれの書き方をご紹介します。特別なスキルや経験は不要で、大切となるのは「知っているか知らないか」です。是非覚えておいてください。

旅行記事「基本情報記事」の書き方と流れ

基本情報記事は現地取材を必要としなく、デスクワークが主体となります。もちろん写真はあるに越したことはありませんが、素材サイトからイメージ写真を引っ張っても記事としては問題なく成立します。

基本情報記事は旅行記事の根幹となる部分となるため、文字量が多くなる傾向にあります。最低でも3000~5000文字は書きたいところです。

基本情報記事の構成。例「タイで利用できる移動手段」

基本情報記事は下記の流れで記事を構成します。

  1. リード(冒頭)
    どんな記事なのかを端的に200文字程度で紹介。
  2. タイと日本の移動手段の大きな違い
    初めてのタイ旅行者が「そうなんだ!」と驚くような情報を入れてひきつける
  3. タイ人や在住外国人がよく使っている移動手段
    まずは一般論から説明。どの記事においても「マクロからミクロ」が基本
  4. 日本人旅行者におすすめの移動手段
    タイ旅行で現実的な移動手段の情報を提供
  5. 各移動手段の平均的な移動料金
    やはり多くの旅行者が気になるのがお金に関して。アバウトでもいいのできちんと数字を入れて説明するのが肝心。
  6. 旅行中の移動の注意点
    スリが多いから車内で居眠りはしない、タクシーはしっかりとメーターを確認する、といった注意喚起。ありがちな情報となる場合は記事の後半にもってくるのがおすすめ。
  7. まとめ

旅行記事「スポット情報記事」の書き方と流れ

スポット情報記事は取材が主体となる記事です。1記事当たりのボリュームは1500文字程度と少なく、クリック数を稼ぐのではなく、Webサイトのボリュームを膨らませたり、旅行者のニーズに応えるのが目的となります。そのためSEOにこだわった記事である必要はありませんが、必ず「観光地・施設先の情報を書く」ことが大事です。

スポット情報記事の構成。例「パリのルーヴル美術館の歩き方を紹介」

スポット情報記事は、基本情報記事と比較しても、テンプレで執筆事項は決まっています。

  1. リード(冒頭)
  2. 観光地の行き方・アクセス
    指示があればGoogleマップのURLで位置情報を表示させます。
  3. 観光地・お店の基本情報・特徴
  4. 観光地・お店の外観・内観の紹介
    魅力を伝えるための記事なので、ネガティブな表現は書かないように。
  5. 観光地・お店の最大の魅力を紹介
    観光地であれば見どころ、お店であれば料理や商品など。SNS映えする写真を添付しましょう。
  6. 観光地・お店の情報
    名称・住所・行き方・TEL・入場料・公式HPなど。公式HPは必ずハイパーリンクで。お店の場合は料金表示の可否は許諾をとるように。

旅行記事「まとめ・ランキング記事」の書き方と流れ

旅行記事の中でもまとめ・ランキング記事はSEOで非常に重要なジャンルとなるので、文字数は5000文字以上を求められるケースもあります。書く流れは大体テンプレ化しているので難しくはありませんが、時間がかかるので納期には余裕を持つことと、安請け合いはしないように注意しましょう。

まとめ・ランキング記事の構成。例「ベトナムのハノイ旅行で絶対に食べたい名物料理10選」

まとめ・ランキング記事は、基本的にWebサイト内にある既存記事を内部リンクに貼ります。内部リンクはブログカード、外部リンクはテキストリンクが一般的です。

  1. リード(冒頭)
  2. ベトナムの名物料理の特徴
  3. ベトナムのハノイで食べられる名物料理の特徴
  4. ここで紹介する名物はハノイのどこで食べることができるのか
    市場、露店、食堂、レストラン、ホテル等いくつかあるはずです。
  5. ハノイで食べられる名物を10個紹介
    〇選と数字を入れる場合は、5選、7選、10選から選びましょう。10以下は奇数が心理的にクリックされやすいと言われています。
  6. ハノイで名物料理を堪能する際の注意点
    露店や食堂は生野菜はお腹を壊す可能性があるから注意するなど。
  7. まとめ

旅行記事を書く際は最初に見出しを作るのがおすすめ

旅行記事を書く際は最初に見出しを作るのがおすすめ

ここで紹介したように、旅行記事は流れが決まっているため、事前に見出しを作ることで、行き当たりばったりの執筆にならずに済みます。また、1つの見出しで300文字程度を想定するならば、10個の見出しを考えたら3000文字のボリュームとイメージすることもできます。

旅行記事はそれほどのライター経験がない人でも書くことができるので、是非ここでご紹介した書き方を参考にしてみてください。

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