トラベルライターは常日頃から航空券の利用方法に関しては非常に敏感です。最近はマイルも一般に普及してきましたので、クレジットカード利用者の中には「いつの間にかアジア旅行できるほどマイルがたまっていた」なんていう人もいるでしょう。そこで、今回はトラベルライターがおすすめする安く航空券を購入する方法、及び航空会社の利用方法やマイルの貯め方などをご紹介します。
格安航空券(LCC)はおすすめ?
2000年代に入ってから台頭したLCCですが、こちらはベテラントラベルライターも頻繁に利用する、いわゆる格安航空会社となります。とりわけ国内線もしくは隣国といった近距離飛行で非常におすすめで、1万円を切る航空券を購入することができます。
単身者におすすめ!とにかく安く航空券を購入したい方向け
LCCは安く航空券を購入できるため、なるべく経費を抑えたい企業やフリーランスにおすすめできます。また、随時割引キャンペーンも行っているため、時折驚くくらい安い値段でチケットを購入することもできます。
LCCのデメリット。特にファミリーでの利用は要注意
しかし、単に安いというわけでもありません。安さの裏側には利用者が耐える必要があるデメリットもあります。
- 一人分のスペースが小さいため窮屈に感じる
- 受託荷物や機内食はすべてオプション
LCCは通常のレガシーキャリアの航空機よりも一人分のスペースが小さいため、女性であっても窮屈と感じます。特に乳幼児連れの場合は抱っこするのもいっぱいいっぱい。子供が泣いてしまうとあやすのも大変です。
また、レガシーキャリアの場合はエコノミークラスでも20~30キロの無料受託手荷物サービスがありますが、LCCの場合はオプションとなります。重量によって値段が上がっていくので重い荷物を預けることを想定している場合は要注意です。その他機内食もオプションとなりますので、「優雅な空の旅」を期待することはちょっと難しそう。すべてのオプションをつけると格安ではなくなってしまいますので、「最小限の荷物で、不要なサービスを一切排除」という条件が格安で航空券を購入する条件と考えてください。
格安航空券を買う方法。おすすめサイトも紹介
少しでも安く航空券を買いたいならば、航空会社のホームページから購入するのではなく、比較サイトを利用するのがおすすめです。旅慣れた方であれば好みの航空会社もあるでしょうし、直行便か経由便かも細かく条件検索することができます。
信頼度が高い「エアトリ」
おすすめの航空券購入サイトの1つとして挙げられる「エアトリ」。なんといっても安心の日系企業運営です。カスタマーサービスもメールと電話双方対応していますし、国内線の問い合わせであればLINEを介して相談することもできます。エアトリ経由で航空券やホテルを購入した場合はエアトリポイントを獲得でき、国内航空券に還元することができますし、Amazonギフトにも対応しています。
リクルートが運営の古株サイト「エイビーロードネット」
昨今は数多くの航空券予約サイトがありますが、古株である「エイビーロードネット」はいまもおすすめできます。ツアーも航空券も充実していますし、見やすく、分かりやすい画面は旅の初心者でも安心です。
比較サイトには要注意。外国の旅行会社が紛れているかも
航空券を扱うサイトの中には、上記で紹介したエアトリやエイビーロードネットといった旅行サイトの最安値を表示する比較サイトもあります。大手サイトでいえば「スカイスキャナー(Skyscanner)」。こちらは国内旅行会社だけではなく、世界中の旅行会社を含んでいるため、最安値の航空券を買ったはいいけれど、カスタマーサービスが英語のみ対応といったこともしばしばあります。航空券の日時変更やキャンセル、返金についても英語で対応しなければなりませんので、自信がない方にはあまりおすすめできません。
マイルを貯めよう!効果的な貯め方を紹介
年に複数回海外都市を渡航する予定がある方は、積極的にマイルを貯めてみてはいかがでしょうか。マイルは移動距離と運賃に比例するため、国内線だとあまり稼ぐことはできませんが、海外出調や旅行が多い方の場合は、意外と早く貯めることができます。
ショッピングでマイルを貯める!
まずおすすめしたいのがショッピングです。昨今日本ではクレジットカードの普及率は非常に高くなっておりますが、利用率はまだまだのようです。光熱費や日々のスーパー、ショップでの買い物でも積極的にクレジットカードを使ってみると、早いペースでポイントが貯まります。航空会社のブランドカードであれば自動的にマイルが貯まりますし、楽天カードのようなショッピングサイトのクレジットカードであれば、楽天ポイントからマイルに交換することもできます。
アライアンス加盟航空会社を利用してマイルを貯める
例えばANAのマイレージクラブに参加している方は、「なかなかANAに乗る機会がない」、「もう少し安い航空会社を利用してANAのマイルを貯めたい」という人も多いでしょう。航空会社は複数の航空連合から構成されていて、ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドに所属しています。その他スカイチームを含めて三大航空連合などと呼ばれていて、同じ連合に所属している航空会社を利用してもマイルを獲得することができます。また、アライアンスが異なる場合でも、航空会社同士が個別に提携していてマイルの行き来ができるところもあります。
貯めたマイルの活用方法
貯めたマイルは有効期限があるので注意してください。各航空会社によって若干前後しますが、おおよその有効期限は3年となります。もし「あと1年あればマイルを航空券に交換できるのに……」という場合は、苦肉の策となりますが一度別会社のショッピングポイントに交換後、再びマイルに交換するという手を使うことができます。
座席をアップグレード
エコノミーからビジネスクラス、ビジネスからファーストクラスとマイルを利用して座席をワンランクアップグレードすることができます。近年はファーストクラスが廃止の方向に向かっているので、ビジネスクラスで優雅な空の旅を実現してみてはいかがでしょうか。マイルによるアップグレードは座席が空いていればハイシーズンでも可能です。ビジネスクラスは普通に買うとエコノミーの何倍も値段がかかるので、マイルを利用するのは非常に有効的です。
商品券に交換
マイルは航空会社指定のギフト券、商品券に交換することもできます。商品券はスーパーでの買い物や飲食店で使用することができますので(利用可能店舗に限り)、家計の助けにもなってくれます。国内移動が多い方は、JALのマイレージポイントをSuicaにチャージすることができるので、こちらが利用価値大。1万ポイントで1万円分となります。
これからの空の旅は、マイルを狙った航空券の購入がおすすめ!
「年に何回も飛行機に乗っている」、「買い物するときはクレジットカードで支払っている」という人の中で、まだマイルポイントを貯めていない方は、是非これを機会にマイルを貯めてみてください。上述したように、仮に飛行機に乗る予定がなくとも商品券に交換することもできるので、良いこと尽くしです。